
JALが上級会員制度の見直しを発表しました。2027年1月1日搭乗分から、従来の「JGCプレミア」が「JMBプレミア」へ名称変更。JGCへの入会が不要となり、搭乗実績のみで達成可能になります。一方で、マイル有効期限の廃止やサービスセレクションが対象外になるなど、一部特典は改悪に。特にファミリー層には影響の大きい変更も含まれています。今回の制度変更について、改善点と改悪点、そして新たな達成条件を詳しく解説します。
JGCプレミアが「JMBプレミア」に!何が変わる?
JGC会員の条件を撤廃!搭乗実績のみで達成可能に
今回の制度変更で最も大きなポイントは、JGCプレミアの達成条件から「JGCへの入会」が撤廃されることです。
これまでJGCプレミアを獲得するには、年間の搭乗実績に加えて、JALグローバルクラブ(JGC)の会員である必要がありました。
しかし、今回の変更によってJGCへの入会が不要となり、年間のFLY ONポイント(FOP)または搭乗回数のみを基準とする制度へ移行します。
これに伴い、ステイタス名称も「JGCプレミア」から「JMBプレミア」へ変更されます。
JGCプレミアはFLY ONプログラムによって判定されるステイタスでありなら、Life Statusプログラムに紐ずくJGC入会が前提という、矛盾を抱える状況にありました。
以前はJMBサファイアからJGC入会できていたため問題ありませんでしがが、JGC入会基準がLife Statusプログラムに移行してからは歪さが際立つ形になっていました。
今回の改定はこれが解消される形になっています。
制度変更は2027年1月1日搭乗分から
新しい達成条件が適用されるのは、2027年1月1日(金)搭乗分からです。
また、特典内容の変更については、2027年の搭乗実績に基づいて獲得する2028年度FLY ONステイタスから適用されます。
2026年の搭乗実績に基づく2027年度ステイタスについては、従来の条件・特典が維持されます。
JGCプレミアとJMBプレミアの新旧比較表
主な変更点を整理すると以下のようになります。
達成するための入口は広がる一方で、これまでJGCプレミア会員に提供されていた一部の特典が見直される形になります。
<JGCプレミアとJMBプレミアの新旧比較表>
| 比較項目 | 現行 JGCプレミア | 新 JMBプレミア |
|---|---|---|
| ステイタス名称 | JGCプレミア | JMBプレミア |
| JGC入会 | 必須 | 不要 |
| 達成基準(FOP) | 80,000 FOP | 変更なし |
| 達成基準(搭乗回数) | 80回 | 変更なし |
| 最上位ラウンジ | 利用可能 | 継続 |
| ワンワールド | エメラルド | 継続 |
| マイル有効期限の廃止 | 対象 | 対象外 |
| サービスセレクション | 対象 | 対象外 |
| ボーナスマイル(新設分) | ― | 10,000マイル |
JMBプレミアの達成条件は変更なし!80,000 FOPまたは80回搭乗
JMBプレミアへの名称変更後も、FOPや搭乗回数による達成基準自体は変更されません。
従来と同様に、毎年1月〜12月の実績で、以下のいずれかを満たす必要があります。
<JMBプレミアの達成条件>
- FLY ONポイントによる達成条件
- 年間80,000 FOP以上
- うちJALグループ便40,000 FOP以上
- 搭乗回数による達成条件
- 年間80回以上搭乗
- うちJALグループ便40回以上
- さらに年間25,000 FOP以上
これまでと異なるのは、上記の条件を満たした際にJGC会員である必要がなくなることです。
なお、FOPは単年度のFLY ONステイタスを判定するためのポイントです。JGC入会に必要なLife Statusポイント(LSP)とは別の制度となります。
JAL Life Status プログラムの詳細はこちらの記事をご参照ください。
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改善点:JGC入会不要で最上位クラスのサービスを利用可能に!
これまではJGC未入会ならJMBダイヤモンドまで必要だった
今回の制度変更は、これから単年度ステイタスを目指す方にとってメリットがあります。
その理由が、JGC会員でなくてもJALの最上位クラスのサービスを利用できるようになることです。
これまではJGC会員でなければJGCプレミアを獲得できなかったため、単年度ステイタスだけで同等の主要サービスを狙うなら、原則としてJMBダイヤモンドを目指す必要がありました。
今後は、JMBダイヤモンドまで頑張らなくても、20,000 FOP少ない基準で最上位クラスのサービスを獲得できるようになります。
FOPによる達成基準で比較すると以下になります。
<JMBダイヤモンドとJMBプレミアの達成基準>
| ステイタス | 必要な年間FOP |
|---|---|
| JMBダイヤモンド | 100,000 FOP |
| 新 JMBプレミア | 80,000 FOP |
80,000 FOPでファーストクラスラウンジが利用可能に
JMBプレミアでは、従来のJGCプレミアが利用できた主要な搭乗サービスが継続されます。
例えば、以下のような特典を利用することができます。
<JMBプレミアの主な特典>
- JALファーストクラスラウンジ
- ダイヤモンド・プレミアラウンジ
- 専用保安検査場
- 前方座席指定サービス
- 優先搭乗
特に、JALファーストクラスラウンジやダイヤモンド・プレミアラウンジといったJAL最上位ラウンジを利用できる点は大きな魅力です。
ワンワールド「エメラルド」も獲得可能
さらに、JMBプレミアではワンワールドの最上位ステイタスである「エメラルド」も継続して付帯します。
エメラルドを保有していれば、ワンワールド加盟航空会社を利用する際にも、対象となるファーストクラスラウンジや優先サービスなどを利用できます。
JGC入会不要で、JALの最上位ラウンジとワンワールド「エメラルド」の両方を獲得できることは、今回の制度変更における大きな改善点です。
注意点:JMBプレミアとJMBダイヤモンドは特典に違いあり!
ただし、80,000 FOPのJMBプレミアと100,000 FOPのJMBダイヤモンドで、すべてのサービスが同じになるわけではありません。
2028年度ステイタスからの主な違いを整理すると以下になります。
| 主な特典 | JMBプレミア | JMBダイヤモンド |
|---|---|---|
| 必要FOP | 80,000 | 100,000 |
| JAL最上位ラウンジ | ○ | ○ |
| ワンワールド | エメラルド | エメラルド |
| マイルUPボーナス※ | 105% | 130% |
| マイル有効期限の廃止 | 対象外 | 対象 |
| サービスセレクション | 対象外 | 対象 |
| 新設ボーナスマイル | 10,000マイル | 20,000マイル |
| 空港空席待ち | 優先 | 優先 |
※マイルUPボーナスは現行の積算率。今回の変更発表では同項目の改定は案内されていません。
このように、空港ラウンジや搭乗時の主要サービスは共通する一方で、マイル関連や会員限定特典ではダイヤモンドが上位となっています。
特に、マイルの有効期限廃止やサービスセレクションを重視する場合は注意が必要です。
改悪点:マイル無期限やサービスセレクションが対象外に
一方で、JMBプレミアでは従来のJGCプレミアに提供されていた一部特典が縮小されます。
変更が適用されるのは、2028年度FLY ONステイタスからです。
マイル有効期限の廃止特典が対象外に
これまでJGCプレミアでは、ステイタス特典としてマイルの有効期限が廃止されていました。
しかし、今後のJMBプレミアでは、この特典が対象外となります。
また、後でご紹介しますがJMBダイヤモンドでもマイル有効期限の廃止特典が対象外になっています。
変更後もマイルの有効期限の優遇を得たい場合は、JAL Life Status プログラムの方でStarグレードを高める必要があります。
<マイル有効期限一覧>
| 会員資格 | マイル有効期限 |
|---|---|
| JGC Four Star以上 | 無期限 |
| JGC Three Star | 5年間 |
| JMB elite / elite plus | 5年間 |
| 一般JMB会員 | 3年間 |
JAL Starグレードの特典一覧はこちらで詳しくまとめています。
サービスセレクションも対象外に
もうひとつ大きな変更となるのが、サービスセレクションです。
サービスセレクションとは、上級会員向けに用意された複数の特典から、希望するコースを選択できる制度です。
従来のJGCプレミアも対象でしたが、JMBプレミアへの移行後はサービスセレクション自体が対象外となります。
これにより、サービスセレクションの中で人気の高かった「パートナーステイタス」なども選択できなくなります。
こちらについてはファミリー層への影響が大きいため、次のセクションで詳しく解説します。
一方で10,000マイルのボーナスを新設
なお、JMBプレミアでは特典が縮小されるだけではありません。
2028年度ステイタスから、JMBプレミアには新たに10,000マイルのボーナスが設定されます。
従来のサービスセレクションに代わる変更点のひとつとして押さえておきたいところです。
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パートナーステイタス対象外でファミリー層に大ダメージ
今回のサービスセレクション対象外について、特に影響が大きいと考えられるのが、家族でファーストクラスラウンジを利用していた方です。
その理由が「パートナーステイタス」にあります。
これまではJGC家族会員へのパートナーステイタス付与が可能
パートナーステイタスとは、JGCプレミアのサービスセレクションで選択できる特典のひとつです。
対象となる家族・パートナーに、サービスセレクションを除くJGCプレミアと同等のステイタスサービスを付与することができます。
JGCプレミアでパートナーステイタスを付与する場合、対象となる家族・パートナーもJGC会員であることが条件です。
例えば、JGC家族会員である配偶者にパートナーステイタスを付与すれば、夫婦それぞれがJGCプレミア相当のステイタスサービスを利用できるというわけです。
本会員+同行者1名、家族会員+同行者1名で合計4名が利用できた
この仕組みを活用すると、家族4人でファーストクラスラウンジを利用することも可能でした。
具体的には以下のような使い方です。
<家族4人でのラウンジアクセス例>
| ステイタス | ラウンジ利用者 |
|---|---|
| JGCプレミア本人 | 本会員+同行者1名 |
| パートナーステイタスを付与した家族 | 家族会員+同行者1名 |
| 合計 | 4名 |
JGCプレミア本人と、パートナーステイタスを付与された家族会員が、それぞれ同行者1名を連れて入室するという仕組みです。
例えば夫婦と子ども2人の4人家族であれば、家族全員でファーストクラスラウンジを利用することもできました。
JMBプレミアでは従来の4人利用ができなくなる
ところが、2028年度からのJMBプレミアでは、サービスセレクションが対象外となります。
そのため、パートナーステイタスを利用したファーストクラスラウンジの4人利用ができなくなります。
もちろん、家族がそれぞれ独立して対象ステイタスを保有するなど、別の利用資格を満たしていれば話は別です。
あくまで、これまでのようにサービスセレクションで家族にパートナーステイタスを付与する方法が利用できなくなる、という変更です。
家族旅行でこの特典を活用していた方にとっては、マイル有効期限の変更以上に影響を感じる部分かもしれません。
JAL×Marriott Bonvoy提携でJMBプレミア達成がより身近に!
今回のJMBプレミアへの制度変更とあわせて注目したいのが、JALとMarriott Bonvoyの提携です。
JALとMarriott Bonvoyは2026年7月14日から新たなステイタスマッチを開始しており、Marriott Bonvoyの会員ランクに応じてJALのFLY ONポイント(FOP)を獲得できるようになりました。
この提携とJGC入会条件の撤廃を組み合わせることで、JMBプレミアを目指す新たな選択肢が生まれています。
マリオット会員はアカウント連携で年間最大40,000 FOPを獲得可能
Marriott Bonvoyの会員がJALマイレージバンクとアカウントを連携すると、保有する会員ステイタスに応じて以下のFOPが付与されます。
<アカウント連携により獲得できるFOP一覧>
| Marriott Bonvoy会員ランク | 年間付与FOP |
|---|---|
| 一般会員 | 2,000 FOP |
| シルバーエリート | 5,000 FOP |
| ゴールドエリート | 10,000 FOP |
| プラチナエリート | 20,000 FOP |
| チタンエリート | 30,000 FOP |
| アンバサダーエリート | 40,000 FOP |
上位会員であれば、アカウント連携によって年間数万FOPを獲得できるのが魅力です。
さらに重要なのが、このステイタスマッチで付与されるFOPは、JALグループ便の実績としてカウントされることです。
JMBプレミアの達成には年間80,000 FOPのうち、JALグループ便40,000 FOP以上が必要ですが、この条件の達成にも活用できるというわけです。
JALとマリオット提携については以下の記事で詳しく解説しています。
会員ランク別の特典やアカウント連携方法、FOP獲得の注意点など、ぜひあわせてご参照ください。
JALカード会員なら初回搭乗でさらに5,000 FOP!
もうひとつ活用したいのが、JALカード会員限定の「初回搭乗 FLY ONポイントボーナスキャンペーン」です。
JALカード会員が事前登録のうえ対象のJALグループ便に搭乗すると、通常のFOPとは別に5,000 FOPが付与されるというものです。
こちらもFOP修行を行う方にとっては見逃せない特典です。

基本的には期限1年のキャンペーンですが、ここ数年は毎年継続されています。
キャンペーンの詳細や登録はこちらから公式サイトからご確認ください。
2026年 JALカード会員限定 初回搭乗 FLY ON ポイントボーナスキャンペーン
マリオット提携とJALカード特典を組み合わせれば必要FOPを大幅に節約!
例えば、Marriott Bonvoyのチタンエリートで、JALカードの初回搭乗5,000 FOPキャンペーンも活用できる場合を考えてみます。
| FOPの獲得方法 | 獲得FOP |
|---|---|
| Marriott Bonvoy提携(チタンエリート) | 30,000 FOP |
| JALカード初回搭乗ボーナス | 5,000 FOP |
| 合計 | 35,000 FOP |
JMBプレミアの達成基準は80,000 FOPですから、仮に両方の特典を同一年に活用できれば、残りは45,000 FOPとなります。
通常の搭乗だけで80,000 FOPを目指すケースと比較すると、大幅に必要FOPを圧縮できる計算です。
なお、JALカードの5,000 FOPキャンペーンは現時点では2026年版の案内となっています。
新制度が始まる2027年以降も同様のキャンペーンが継続された場合のシミュレーションであり、今後の公式発表を確認する必要があります。
また、FOPは暦年ごとに集計されるため、2026年に獲得したポイントを2027年へ持ち越すことはできません。
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JGC入会条件の撤廃でマリオット提携の価値がさらに高まる
従来は、年間80,000 FOPを獲得しても、JGC会員でなければJGCプレミアには到達できませんでした。
しかし、2027年1月1日搭乗分からはJGCへの入会条件が撤廃されます。
JAL×Marriott Bonvoy提携(およびJALカード特典)を活用することで、これまでより少ない搭乗実績からJMBプレミアを狙うことが可能になります。
ホテルの上級会員資格を航空会社のステイタス獲得に活用できるという点は、今後のFOP修行を考えるうえでも重要なポイントです。
JMBダイヤモンドとダイヤモンドメタルの特典も変更あり
今回の制度改定では、JMBプレミアだけでなく、その上位に位置するJMBダイヤモンドとダイヤモンドメタル特典についてもサービス内容が見直されます。
特に、ダイヤモンドメタルはサービスが拡充される一方で、一部特典が終了する点にも注意が必要です。
変更は2028年度FLY ONステイタスから適用されます。
JMBダイヤモンドは20,000マイルのボーナスを新設!
JMBダイヤモンドでは、新たに20,000マイルのボーナスが設定されます。
また、マイル有効期限の廃止やサービスセレクションは従来どおり継続されます。
JMBプレミアではこれらの特典が対象外となるため、両者の違いがより明確になる形です。
ダイヤモンドメタルは限定コース&空席待ち最優先を新設!
さらに上位のダイヤモンドメタル特典では、以下のサービスが追加されます。
<新しいダイヤモンドメタル特典>
- サービスセレクション:新たに対象へ
- JMBダイヤモンドよりワンランク上の限定コースを選択可能に
- 国内線・国際線の空港空席待ち:最優先に
- JMBダイヤモンドやJMBプレミアよりも上位の優先順位へ
なお、従来から提供されている30,000マイルのボーナスも継続されます。
一方で、ダイヤモンドメタル特典として提供されていた「国際線航空券取扱手数料無料」については、サービスが終了となります。
変更後の主要特典を比較
今回の変更後の主要特典を比較すると以下のようになります。
<主要特典を比較一覧>
| 主な特典 | JMBプレミア | ダイヤモンド | ダイヤモンドメタル |
|---|---|---|---|
| マイル有効期限の廃止 | 対象外 | 対象 | 対象 |
| サービスセレクション | 対象外 | 対象 | 限定コース新設 |
| ボーナスマイル | 10,000 | 20,000 | 30,000 |
| 空港空席待ち | 優先 | 優先 | 最優先 |
※ボーナスマイルは各区分の設定額。ダイヤモンドメタルの30,000マイルは既存特典です。
今回の変更によって、ダイヤモンドやダイヤモンドメタルでは、マイル関連や会員限定サービスによる差別化が図られる形となっています。
まとめ:JMBプレミアへの変更は単年度ステイタスを狙う層には改善、既存ファミリー層には改悪の側面が強い
今回のJGCプレミアからJMBプレミアへの変更は、改善と改悪の両面を持つ制度改定となりました。
特に、JGC入会条件が撤廃され、80,000 FOPで最上位ラウンジやワンワールド「エメラルド」を獲得できるようになる点は、これから単年度ステイタスを目指す方にとって大きなメリットです。
ただし、マイル無期限やサービスセレクションが対象外となり、特にパートナーステイタスを活用して家族4人でファーストクラスラウンジを利用していた方にとっては、影響の大きい変更となります。
一方で、JAL×Marriott Bonvoy提携によって、JALグループ便実績として年間最大40,000 FOPを獲得できるようになった点にも注目です。
さらに、JALカード会員向けの初回搭乗5,000 FOPキャンペーンが2027年以降も継続されれば、両者を組み合わせることで、より少ないFOPの獲得でJMBプレミアを目指すことも可能になります。
今後は、マリオットの上級会員資格も活用しながら、従来とは異なる方法でJMBプレミアを目指す方が増えるかもしれませんね。
それでは、また!





