羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」に行ってきました。こちらは2020年7月オープン、2023年7月営業再開という比較的新しい施設です。席数が約900と国内でも最大級の広さを誇っており、ビジネスラウンジでありながらバーカウンターや鉄板焼きのライブキッチンがあるのが特徴です。当記事では、利用条件から食事、ドリンク、シャワーまで詳しくご紹介していきます。
目次
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」とは
2023年7月に営業が再開された新しいラウンジ
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は、ANAが運営する航空会社ラウンジです。
基本的にはANAおよびANAが提携するスターアライアンスの上級会員、およびビジネスクラス、ファーストクラス、プレミアムエコノミー搭乗者が利用できます。
羽田空港第2ターミナルといえば元々は国内線専用でしたが、海外からのインバウンド需要の増加を見込んで国際線も発着可能なように拡充されました。
こちらのANAラウンジとしては2020年3月29日に新規オープンしましたが、後にコロナ禍を理由に閉鎖され、2023年7月19日に営業が再開されました。
航空会社ラウンジとして快適な空間と充実したサービスを提供
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は前述のとおり航空会社ラウンジです。
空港ラウンジとしてはゴールド会員等が利用できる「カードラウンジ」もありますが、それと比べると広さとしての快適さ、そしてドリンクやフードといったサービスも一線を画す充実した内容となっています。
提供サービスは以下になります。
<提供サービス>
- トイレ、多目的トイレ、シャワー、通話スペース、コピー・FAX、手荷物ロッカー、授乳室、おむつ交換台、喫煙スペース、飲食サービス、新聞・雑誌、無線LANサービス
バーカウンターやライブキッチンが特徴
こちらの羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は、座席数が約900と非常に多く、シャワー室の数も16と充実しています。
また、ビジネスラウンジであるANAラウンジとしては珍しく「バーカウンター」や鉄板焼きの「ライブキッチン」が用意されているのが特徴となっています。
ANAラウンジ(羽田空港国際線第2ターミナル)の利用条件
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー搭乗者、および上級会員が利用可能
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」の利用条件は以下になります。
<利用条件>
- ANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便をファーストクラスでご利用のお客様、およびANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便にご搭乗のご同行者1名様
- ANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便をビジネスクラスでご利用のお客様
- ANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便をご利用の、ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA「プラチナサービス」メンバー、ANAスーパーフライヤーズ会員、および同一便をご利用のご同行者様1名様
- ANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便をご利用の、「スター アライアンス・ゴールド」メンバー、および同一便をご利用のご同行者様1名様
- ANAグループ運航便をプレミアムエコノミーでご利用のお客様
- ANAグループ運航便をご利用の、ANA Million Miler Program「Lounge Access Card」をお持ちのお客様、および同一便をご利用のご同行者1名様
- ANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便ご利用のスター アライアンス有料ラウンジ会員のお客様、およびANAグループ運航便または他スター アライアンス加盟航空会社運航便ご利用の同行者1名様
文字だけではわかりずらいので表でまとめると以下のようになります。
<利用資格一覧>
本人 | 同行者 | |
ファーストクラス利用者 | ◯ | ◯(1名まで) |
ビジネスクラス利用者 | ◯ | ✖️ |
プレミアムエコノミークラス利用者(ANA運行便のみ) | ◯ | ✖️ |
エコノミークラス利用者 | ✖️ | ✖️ |
ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー | ◯ | ◯(1名まで) |
ANA「プラチナサービス」メンバー | ◯ | ◯(1名まで) |
ANA「ブロンズサービス」メンバー | ✖️ | ✖️ |
スーパーフライヤーズ会員 | ◯ | ◯(1名まで) |
スターアライアンスゴールドメンバー | ◯ | ◯(1名まで) |
ファーストクラス搭乗者、およびANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員、スターアライアンスゴールドメンバーは同伴者を1名まで招待することができます。
エコノミークラス搭乗であってもこれらのステータスを保有していれば最大2名まで利用できるのは嬉しいですね。
有料で利用する場合は1人8,000円から
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は有料で利用することもできます。
利用料金は事前予約で1人「8,000円」、当日空港カウンターでの申し込みは1人12,000円となかなかに高額となっています(2025年7月時点)。
<利用料金>
- 事前予約:8,000円/人
- 当日申込:12,000円/人
詳細はこちらANA公式サイトをご参照ください。
ANAラウンジ(羽田空港国際線第2ターミナル)の場所と営業時間
羽田空港第2ターミナル国際線の制限エリアに位置
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は、羽田空港第2ターミナルの国際線の制限エリア(4階)にあります。
場所は出国審査(3階)を経て右を見たところのエスカレーターもしくはエレベーターを上がってすぐのところです。
<羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」の地図>
羽田空港国際線第2ターミナルの搭乗ゲートエリアはコンパクトなのでANAラウンジからもすぐにアクセスできます。搭乗時間ギリギリまで利用できるのが嬉しいところです。
ちなみに、エスカレーターを上る前の3階には「パワーラウンジプレミアム」があります。こちらはアメックスプラチナの他プライオリティパスで利用できます。
時間のある&利用条件を満たしている方はハシゴしても良いですね。
朝5時から最終便出発まで営業
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」の営業時間は以下になります。
早朝から深夜までANA発着便のスケジュールに合わせて営業しています。国際線といえども24時間営業でないため注意が必要です。
<営業時間>
- 5:00~第2ターミナル国際線最終便出発まで
ANAラウンジ(羽田空港国際線第2ターミナル)をブログレポート
さて、前置きが長くなりましたが、ここからは実際に羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」を利用してみた様子をご紹介したいと思います。
利用したのは2025年7月の午後7時ごろです。
アクセス
羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」は制限エリアにあります。
保安検査、および出国審査を抜けてすぐのところに「航空会社ラウンジ」と書かれたエスカレーターがありますのでそこから4階へと上がっていきましょう。
外観と受付
4階に上がると「ANAラウンジ」のエントランスがあります。エントランスは「ANAスイートラウンジ」と共通となっています。
エントランスを抜けると正面にエントラスがありますのでこちらで受付をしましょう。
基本的には搭乗券(および必要に応じてステータス証明)を提示すればOKです。
ちなみに、エントランスを抜けて右手には「ANAスイートラウンジ」のレセプションがあります。間違えてこちらに進まないように注意しましょう(笑)。
全体像と雰囲気
受付をした後はラウンジ内へと進んでいきます。
入ってすぐのところには広い空間が確保されておりコンシェルジュデスクが配置されています。ゆとりのある作りです。
さらに奥に進むと待合室のような空間が用意されています。この周辺にはシャワーやキッズルーム、ビジネスコーナーなんかが配置されています。
そしてさらに奥に進むとソファー席がずらっと並べられた空間に出ます。非常に広々としていて壮観な眺めです。さすが国内最大級のスペースを謳うだけありますね。
ラウンジ内に一角にはカウンター席も用意されています。電源も完備でPC作業などが捗りそうです。
ラウンジ内は無料でWiFiを利用することができます。また、雑誌が用意されている他、WiFi接続で電子書籍も閲覧することができます。
こちらのANAラウンジはまだできてから日が浅いということもあり、どこも新しくピカピカです。スタイリッシュなデザインで気分も上々です。
バーカウンター
こちらのANAラウンジの中には「バーカウンター」が設置されています。
カウンターの中にはスタッフが常駐していてその場でカクテルを作ってくれるという本格的な仕様です。
席に座るとメニューが提供されます。
メニューの左手にはシーズンもの、右手には定番ものが並べられています。全部で20種類ぐらいあって圧巻です。
この日は定番メニューから「Sparkling Blue(左手)」、シーズンメニューから「マンゴー コラーダ」をいただきました。どちらも美しい仕上がりですね。
一緒にナッツやスナックも提供されます。
とても美味しくて「和シトラスモヒート」を追加でオーダー。飲み過ぎ注意です(笑)。
ドリンクの品揃え
ドリンクはビュッフェコーナーにも用意されています。
こちらは各種スピリッツ。日本ブランドのウィスキーである「知多」や「碧」が並べられているのが嬉しいですね。焼酎や梅酒なんかも用意されています。
こちらはワイン。赤1種類、白2種類が用意されていました。
こちらはビールサーバー。キリン、サッポロ、サントリー、アサヒと4種類が用意されています。さすがの品揃えです。
こちらはソフトドリンク。サントリーのベンディングとなっていました。
こちらはコーヒーメーカー。豆から挽いてくれる本格的なものですね。
紅茶も種類豊富に用意されています。
冷蔵庫の中には「ミルク」と「トマトジュース」。
そして日本酒もこちらに冷やされていました。
ライブキッチン
こちらのANAラウンジの目玉の一つが「ライブキッチン」です。ビュッフェコーナーの中央部分に用意されています。
この日は「サイコロステーキとガーリックライス」となっていました。目の前で仕上げられる様は豪快ですね。
調理したて、できたて熱々がビュッフェコーナーに提供されます。とても良い香りで食欲がそそられますね。いつも長い行列ができていました。
ヌードルバー
こちらANAラウンジの中には「ヌードルバー」も用意されています。
カウンターでの直接注文のほか、Webサイトからもオーダーすることができます。
メニューはこちらになります。
「野菜カレー」のほか、「うどん」「そば」「ラーメン」など定番の麺料理が並べられています。いつでも出来立てがいただけるのは嬉しいですね。
フードの品揃え
続いてビュッフェコーナーに並べられたフードの品揃えを見ていきたいと思います。
こちらはサラダ。レタス、ミニトマトなどなど。ポテトサラダもありますね。ドレッシングは3種類ほどが用意されていました。
こちらはサンドイッチ。この日は「ハムチーズ」と「野菜」の2種類が用意されていました。
こちらはパン。定番のクロワッサンやパン・オ・ショコラなどなど。どれも美味しそうです。
こちらはおにぎり。海苔のある、なしで2種類が用意されていました。
稲荷寿司もありました。
こちらなANAラウンジの名物とも言える「ANAオリジナルチキンカレー」。ANAラウンジに来たらこれを食べないと始まりませんね。
ご飯は「ロボット」になっていました。しゃもじを触らなくて良いので衛生的です。
続いてはホットミール。
まずこちらは「オレンジチキン ローストアーモンドとパンプキンシード添え」です。肉厚ジューシーなチキンで美味しそうです。
こちらは「シーフードとチキンのパエリア」。
こちらは「焼売」
「麻婆豆腐」もありました。
最後はデザートです。
この日は「三色白玉の冷やしぜんざい」と「杏仁豆腐とフルーツ」の2種類が用意されていました。
フードは種類豊富、そしてどれも美味しそうで目移りしてしまいますね。
いくつかいただてみましたが、やはりライブキッチンで提供されていた「サイコロステーキとガーリックライス」は絶品でした。
ライブキッチンのメニューは時間帯や季節によっても変わるようですが、まずはここを中心にメニューを組み立てるのが良さそうです。
シャワー
ANAラウンジの中にはシャワーも設置されています。
シャワーの予約は、以前はこちらの端末で電話番号を登録して行なっていましたが、今はWebサイトから行うように統一されていました。
また、ANAアプリからであれば搭乗1週間前から予約することができます。特に夜の時間帯のシャワーは混雑しますので、事前に予約しておいた方が良さそうです。
私はこの時は、受付のタイミングでスタッフの方に聞いてみたところ、ちょうど空いてたようで15分ほどの待ち時間で利用することができました。
ラッキーですね。
予約時間になったらシャワールームの受付に向かいます。
こちらのANAラウンジでは3階と4階の2ヶ所にシャワールームがあるので間違えないようにしましょう。
シャワールームの中はこんな感じになっています。
手前が洗面台およびカウンターで、続いてトイレ、そして一番奥にシャワーという並びになっています。コンパクトながら機能的なつくりです。
そして、いつもながら完璧な清掃が行われていて水滴ひとつ残っていません。ジャパンクオリティーに感謝感謝です。
背面にはハンガーとハンドタオル、そして足元にはスリッパとバスタオルが用意されています。当然ながらどれも清潔です。
シャワーはレインシャワーとハンドシャワーの両方が用意されています。水圧はビックリするぐらい強くてあっという間に体を温めることができます。
制限時間は1人30分となっていますので、水圧が強いのは重要ですね。
バスアメニティーはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープの3点セットが用意されています。ブランドは「POLA」ですね。
そして、スキンケア製品としてはKOSEの「雪肌精」が用意されていました。雪肌精は結構高級なのでこれが使い放題(といっても無駄遣いしてはいけない)なのは嬉しいですね。
シャワールームの中には、歯ブラシとコットンセットがあらかじめ用意されていました。髭剃りやシャワーキャップは必要に応じて受付でいただくことができます。
ドライヤーは安心安全の「Panasonic」でした。
キッズルーム
最後にラウンジ内の細かな設備を見ていきたいと思います。
こちらはキッズルーム。ポケモン仕様となっていて子供が喜びそうです。
マッサージチェア
こちらはマッサージチェア。いつも満席で争奪戦です。
PCブース
こちらはPCブース。静かな環境で集中して仕事ができそうです。
一角にはプリンターも用意されていました。
電話ボックス
こちらは電話ボックス。ラウンジ内での通話は迷惑になりますからこちらを利用しましょう。
ロッカー
受付を抜けてすぐのところにはロッカーもあります。1人で利用する際はこちらに荷物を預けておいた方が安心ですね。
まとめ
今回は、羽田空港国際線第2ターミナル「ANAラウンジ」をご紹介しました。
実際に利用してみて良いと感じた点は以下になります。
特にバーカウンターとライブキッチンは他のANAラウンジではあまり見ることがなく素晴らしいと感じました。
こちらのANAラウンジに来たならば真っ先にチェックしておきたいポイントです。
<良いと感じた点>
- 新しくて綺麗
- 席数が多くて広々
- シャワーの数も豊富
- バーカウンターはカクテルの種類が豊富
- ライブキッチンの鉄板焼きメニューは絶品
- ヌードルバーでできたての麺料理が食べられるのは嬉しい
- ビュッフェのドリンクとフードは種類豊富でクオリティーも高い
悪いと感じた点はありませんでした。
今回は運良くシャワーをすぐに利用できたのが大きかったと思います。シャワーは夕方以降は混雑が予想されますので事前予約がオススメです。
強いていえば、カクテルが美味しすぎて飲みすぎてしまったところですね(笑)。
<悪いと感じた点>
- なし
今回私はホノルルへのフライトにビジネスクラス搭乗しており、こちらANAラウンジを利用することができました。
ビジネスクラスのチケットは貯めたANAマイルで確保したものです。陸マイラー的なANAマイルの貯め方はこちらの記事にまとめています。
また、ANAスーパーフライヤーズ会員であれば座席クラスに関わらずANAラウンジを利用できます。SFC修行についてはこちらの記事にまとめています。
ぜひ合わせてご参照ください。
それでは、また!