「ニモカルート(nimocaルート)」はポイントサイトで貯めたポイントを70%というレートでANAマイルに交換するルートです。経路がシンプルで高効率を実現できるのがメリットです。ただし、物理的な交換機の利用が必要などデメリットもあります。当記事では、「ニモカルートとは?」という基本から各ポイントサイトからの経路、期間(交換日数)、必要なもの、実施手順を各ステップごとに解説していきたいと思います。
更新履歴(2022年11月20日):最新情報に更新しました。
ニモカルート(nimocaルート)とは
ニモカルートはポイントサイトで貯めたポイントを70%のレートでANAマイルに交換
「ニモカルート(nimocaルート)」はポイントサイトで貯めたポイントを高効率でANAマイルに交換するルートです。
各ポイントサイトで貯めたポイントを「PeX」もしくは「Gポイント」に集約し、「nimocaポイント」を経由して、最終的に「ANAマイル」に交換します。
「各ポイントサイト」から「nimocaポイント」までは等価交換可能で、「nimocaポイント」から「ANAマイル」への交換レートが70%となっています。
そのため、ルート全体のANAマイル交換レートは「70%」なっています。
<ニモカルートの概要図>
例えば、ポイントサイトで貯めた「10,000円」分のポイントを「ニモカルート」に載せることで7,000マイルを獲得することができます。
ニモカルートが2022年4月からANA陸マイラーのメインルートの一つに
ANA陸マイラーが利用するルートとしては「TOKYUルート」が有名です。
「TOKYUルート」はポイントサイトで貯めたポイントを75%という高レートでANAマイルに交換する優秀なルートでした。
しかしながら、この「TOKYUルート」は2022年3月末で閉鎖(封鎖)されることが発表になっています。
そのため、2022年4月からは今回ご紹介する「ニモカルート」が「JQみずほルート」ともにメインルートの1つになります。
「Tポイント」などから直接ANAマイルに交換した場合の交換レートは50%になります。
「ニモカルート」(もしくはJQみずほルート)を利用すればこれが70%にアップするというところに「ニモカルート」を利用するメリットがあります。
「TOKYUルート」と比較すれば交換レートは5%下がることになりますが、70%でも十分にお得な交換レートとなっています。
ニモカルートはルートがシンプルだが物理的な交換機が必要
「JQみずほルート」と「ニモカルート」のメリットとデメリットをマトリックスでまとめると以下のようになります。
「ニモカルート」はルートがシンプルなのがメリットですが、物理的な交換機を利用する必要があるという大きなデメリットがあります。
<代替(後継)ルートのメリデメ比較>
JQみずほルート | ニモカルート | |
交換レート | 70% | 70% |
メリット | ・Webで完結 | ・ルートがシンプル ・カードは1枚でOK |
デメリット | ・ルートが複雑 ・カードが2枚必要 |
・交換機が必要(九州と函館) |
総評 | 居住地に依存しないため万人向け。メインにオススメ。 | 九州や北海道に居住、もしくは年1回程度遠征できる方にオススメ。 |
そして、交換機は九州と函館にしかないため、これら地域に居住している人か、年1回程度遠征できる方向けのルートということになります。
一方で「JQみずほルート」はルートが若干複雑ですがWebで完結できるというメリットがあります。
居住地に依存しないため、万人向けにはこちらをメインルートとしてオススメします。
「JQみずほルート」の詳細はこちらの記事をご参照ください。
また、ポイント交換ルートの全体像はこちらの記事にまとめています。併せてご参照ください。
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ニモカルートの交換日数は全体で1週間から1.5ヶ月程度
「ニモカルート」の交換日数をまとめると以下のようになります。
ルート全体では最短で1週間、最長で1.5ヶ月程度が必要という形になります。
後で詳しくご紹介しますが、「PeX」から「nimocaポイント」の交換部分に一番時間を要しますので、期間を短くしたい場合は「Gポイント」を利用するのがオススメです。
<ニモカルートの交換日数>
ニモカルートの実現には「ANA Visa nimocaカード」が必要
「ニモカルート」の実現には、「ANA Visa nimocaカード」というクレジットカードが必要になります。
このカードの存在により「nimocaポイント」と「ANAマイル」間の交換レート70%を実現することができます。
この観点から、「ANA Visa nimocaカード」の用意は「nimocaルート」の実現に必須となってます。
以下では、「ニモカルート」の各ステップにそって、経路と交換日数、必要なもの、実施手順などを解説していきたいと思います。
ニモカルート(nimocaルート)の経路と期間、必要なもの、手順を解説
ニモカルートのステップ1:ポイントサイトのポイントを「PeX」もしくは「Gポイント」に交換
経路
「ニモカルート」の最初のステップでは、ポイントサイトで貯めたポイントを「PeX」もしくは「Gポイント」に交換します。
<ニモカルートのステップ1>
「PeX」と「Gポイント」のどちらに交換するかは利用するポイントサイトによって異なります。具体的には以下のようになります。
実線が「PeX」に集約するルート、破線が「Gポイント」に集約するルートになります。いずれも交換レート100%で手数料が「無料」のルートのみを記載しています。
<ポイントサイトから「PeX」もしくは「Gポイント」への経路>
対応しているポイントサイトが多いのは「PeX」です。上記代表的なポイントサイトは全て「PeX」への交換に対応しています。
一方で「Gポイント」の場合は「ポイントタウン」と「ECナビ」でポイント交換に対応していません。そのため、ポイント集約のわかりやすさからすれば「PeX」が有利です。
たたし、次のステップである「nimocaポイント」への交換に関しては「PeX」の方が交換日数が長くなります。
以上から、シンプルさを重視する方は「PeX」、スピードを重視する方は「Gポイント」の利用がオススメになります。
期間(交換日数)
各ポイントサイトから「PeX」への交換日数と手数料は以下になります。
どのポイントサイトも数日で交換可能で手数料も無料となっています。
交換対応しているポイントサイトが多いのが「PeX」の特徴ですね。
<各ポイントサイトから「PeX」への交換日数と手数料>
交換日数 | 手数料 | |
ハピタス | 3営業日 | 無料 |
ライフメディア | 翌営業日 | 無料 |
ポイントインカム | 2営業日 | 無料 |
モッピー | 1から2日 | 無料 |
ちょびリッチ | リアルタイム | 無料 |
ゲットマネー | 4営業日 | 無料 |
ポイントタウン | 翌営業日 | 無料 |
ECナビ | リアルタイム | 無料 |
続いて、各ポイントサイトから「Gポイント」への交換日数と手数料は以下になります。
「ポイントタウン」と「ECナビ」については交換対応していないため、この2つのポイントサイトを利用した場合は「PeX」を利用することになります。
それ以外のポイントサイトについては、いずれも数日で交換可能で手数料も無料となっていますね。
<各ポイントサイトから「Gポイント」への交換日数と手数料>
交換日数 | 手数料 | |
ハピタス | 3営業日 | 無料 |
ライフメディア | 翌営業日 | 無料 |
ポイントインカム | リアルタイム〜翌営業日 | 無料 |
モッピー | リアルタイム | 無料 |
ちょびリッチ | リアルタイム | 無料 |
ゲットマネー | 4営業日 | 無料 |
ポイントタウン | NA | NA |
ECナビ | NA | NA |
必要なもの
このステップ1で必要なものは各ポイントサイトと、「PeX」と「Gポイント」というポイント中継サイトのアカウントです。
各ポイントサイトでは入会キャンペーンを実施しており、それを利用することでお得に新規登録できます。詳細はこちらの記事でまとめております。合わせてご参照ください。
「Gポイント」はこちらのバナーからの新規登録で50円分のポイントを獲得することができます。
「PeX」は以下公式サイトからアカウントを作成することができます。あらかじめ準備しておきましょう。
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手順
ステップ1の実施手順は以下になります。普段からポイントサイトを使い慣れている方であれば躓くポイントはないはずです。
<実施手順>
- 各ポイントサイトにログイン
- メニューから「ポイント交換」を選択
- ポイント交換先として「PeX」もしくは「Gポイント」を選択
- ポイント交換数量を入力
- ポイント交換を実施
ニモカルートのステップ2:「PeX」もしくは「Gポイント」を「nimocaポイント」に交換
経路
「JQみずほルート」のステップ2では、「PeX」もしくは「Gポイント」から「nimocaポイント」に交換します。
nimoca(ニモカ)は、西日本鉄道(西鉄)の子会社である株式会社ニモカなどが発行する、九州を中心とした各地域の鉄道・バス事業者で導入されているICカード乗車券です。
「nimocaポイント」はそのnimoca(ニモカ)のポイントということになります。九州地方以外の方にとってはあまり聞きなれないポイントですね。
ただし、この「ニモカルート」では「nimocaポイント」はルートの中間に位置しており、重要なポジションを担っています。
<ニモカルートのステップ2>
期間(交換日数)
まず、「PeX」から「nimocaポイント」への交換の仕様は以下のようになっています。
交換予定日は「翌月15日前後」ということで、基本的には月末締めで翌月15日前後の交換となります。そのため、交換日数は15日から30日前後ということになります。
交換手数料は「無料」となっています。
続いて、「Gポイント」から「nimocaポイント」への交換の仕様は以下のようになっています。
交換日数は「1〜2日後」となっています。18:00までの交換申請であれば翌日午前中に交換完了するため、実質的には1日で交換できます。非常にスピーディーなのが嬉しいですね。
交換手数料も「無料」となっています。
まとめると以下のようになります。
<「PeX」および「Gポイント」から「nimocaポイント」への交換日数と手数料>
交換日数 | 手数料 | |
PeX | 15日から30日前後 | 無料 |
Gポイント | 1〜2日後 | 無料 |
必要なもの
ステップ2で追加で必要になるのは「nimocaポイント」を貯めるための「nimocaカード番号」になります。
この「nimocaカード番号」は「ANA VISA nimocaカード」に記載されています。
そのため、このステップ2の段階から「ANA VISA nimocaカード」が必要になります。
「ANA VISA nimocaカード」は、ANAカードの機能とnimocaの機能がひとつになったクレジットカードです。
クレジットカードの利用では「Vポイント」、西鉄電車、西鉄バスやnimoca交通事業者への乗車やnimoca加盟店の利用で、nimocaポイントを貯めることができます。
最大の特徴はこのクレジットカードを持つことで「nimocaポイント」と「ANAマイル」間で相互交換できるようになる点です。
交換レートは以下のようになっています。「nimocaポイント」からは「ANAマイル」に70%のレートで交換できます。
<nimocaポイントとANAマイル間の交換レート>
- 10000マイル=>10000nimocaポイント
- 10nimocaポイント=>7マイル<=交換レート70%!
「ANA VISA nimocaカード」の基本情報は以下になります。
年会費2,000円(税抜)のクレジットカードですが、初年度は年会費が無料になります。
<ANA VISA nimoca カードの基本情報>
お申し込み対象 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
年会費 | 2,200円(税込)<=初年度年会費無料 |
家族カード年会費 | 1,100円(税込)<=初年度年会費無料 |
旅行傷害保険 | 海外旅行 1,000万円、国内航空 1,000万円、国内旅行 なし |
ショッピング補償 | 年間100万円までのお買物安心保険 |
ポイントサービス | Vポイント/お買物利用200円(税込)につき1ポイント付与 |
国際ブランド | Visa |
また、ANA VISA nimoca カードは、年会費の割引特典も提供しています。
「カードご利用代金WEB明細書サービス」を利用すると、翌年度以降年会費が1,650円(税抜)になります。
もしくは、マイ・ペイすリボに設定のうえ、年1回以上リボ払い手数料の支払いがあれば、翌年の年会費が826円(税抜)になります。
このように特典を利用することで、2年目以降も年会費を抑えることができるのは嬉しいですね。
加えて、「ANA VISA nimoca カード」は、入会時・毎年のカード継続時に1,000マイルのボーナスマイルがプレゼントされます。
1マイルの価値を2円程度と考えると、毎年2,000円相当の価値のマイルを獲得できるということで、年会費の負担をまるまる相殺できているとも考えることができます。
ANA VISA nimoca カードの詳細はこちら公式サイトもご参照ください。
「マイ・ペイすリボ」で手数料を最低限に抑える方法については、以下で詳しくご紹介しております。合わせてご参照ください。
手順
ステップ2の実施手順は以下になります。
ポイント交換先が「nimocaポイント」になっただけで手順自体はステップ1と変わりません。ここも難しくありませんね。
<実施手順>
- 「PeX」もしくは「Gポイント」にログイン
- メニューから「ポイント交換」を選択
- ポイント交換先として「nimocaポイント」を選択
- ポイント交換数量を入力
- ポイント交換を実施
ニモカルートのステップ3:「nimocaポイント」を「ANAマイル」に交換
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経路
「ニモカルート」のステップ3では、「nimocaポイント」から「ANAマイル」に交換します。
いよいよ最後のステップになりますね。
<ニモカルートのステップ3>
期間(交換日数)
このステップ3で必要となる交換日数は「約1週間」となります。
必要なもの
このステップ3では、ステップ2でご紹介した「ANA VISA nimocaカード」と「交換機」が必要になります。
そして、この交換機は九州(福岡、大分、熊本、宮崎)と北海道(函館)にしか用意されていません。
つまり、この「ニモカルート」を実現するためには、実際にこれらの地域に設置された交換機の前まで行く必要があるということになります。
「nimocaポイント」から「ANAマイル」へのポイント交換数の上限はありませんので、1年に1回程度、仕事や観光で、九州や北海道に行ければよいということにはなります。
ただし、それでもハードルは高いと言わざるを得ませんね。
これが「ニモカルート」の最大の弱点でありデメリットということになります。
具体的な「交換機」の設置場所は以下になります。このうち「☆印」のついた場所にANAマイルに交換できるポイント交換機が設置されています。
交換機設置場所の最新情報については、こちら公式サイトをご参照ください。
手順
ステップ3については、上記ポイント交換機で実施します。
実施手順は以下になります。手順自体は簡単ですが、どちらかと言えば旅行者の場合は「交換機」自体を見つける方が難しそうですね・・。
<実施手順>
- 交換にカードを挿入
- メニューから「ポイントの交換」を選択
- 交換するポイント数を入力
- ポイント交換の実施
まとめ
今回は、「ニモカルートとは?」という基本から各ポイントサイトからの経路、期間(交換日数)、必要なもの、実施手順を各ステップごとに解説していきました。
「ニモカルート」はポイントサイトで貯めたポイントを70%というレートでANAマイルに交換することができます。
「ニモカルート」は、経路がシンプルで高効率を実現できるのがメリットです。ただし、物理的な交換機の利用が必要な点がデメリットでした。
2022年4月以降は「JQみずほルート」と並んでANA陸マイラーが利用するメインルートの1つとなります。
九州(福岡、大分、熊本、宮崎)や北海道(函館)に居住している方や、年1回程度これらの地域に遠征できる方は「ニモカルート」の利用がオススメです。
一方でそれが難しい方はルートが複雑ならがらも全ての操作をWebで完結できる「JQみずほルート」がオススメです。
どちらのルートを利用するにしても特定のクレジットカードが必要になりますので、早めに準備は進めておきましょう。
それでは、また!