エアチャイナ・ビジネスクラス搭乗記:羽田-北京-シンガポール<ANA SFC修行記5>
今回は、エアチャイナ(中国国際航空)のビジネスクラス搭乗記をお送りします。往路で利用した、羽田-北京間と、北京-シンガポール(チャンギ)間の2レグ分の搭乗記を一気にご紹介します。実は、国際線のビジネスクラスを利用するのは、今回が初めてです。初めてのビジネスクラスがエアチャイナというのはちょっと微妙な感じですが、ビジネスクラスはビジネスクラスです。エコノミーとは違った丁寧なサービスや、食事、ドリンクの品揃え、フルフラットになるシートなど、大満足のフライト体験となりました。
目次
ANA SFC修行5回目:フライトスケジュールとPP単価
SFC修行(5回目):フライトスケジュール
ANA SFC修行5回目となる今回は、エアチャイナのビジネスクラスの、シンガポール路線を利用することにしました。
私のANA SFC修行の中で、初めての国際線利用、かつ、初めてのANA以外の航空会社の利用になります。今年のANA SFC修行の最大の山場です。
往路および復路のフライトスケジュールは以下になります。
<往路>
- CA168:羽田(金曜19:30)=>北京(金曜22:30)
- CA975:北京(土曜00:10)=>シンガポール(土曜6:30)
<復路>
- CA970:シンガポール(日曜00:15)=>北京(日曜06:20)
- CA181:北京(日曜08:35)=>羽田(日曜12:50)
金曜日の夜に羽田空港を出発、北京首都国際空港を経由して、土曜日の早朝にシンガポールに到着。そこから、ホテルでの宿泊はせず、まる1日、シンガポール観光を楽しみます。
その後、土曜日の深夜(日付的には日曜日)にシンガポールを出発し、再び北京首都国際空港を経由した後、日曜日の午後早い時間に羽田に帰ってくるというスケジュールとなっています。
ポイントとしては、往路・復路ともに、北京首都国際空港での乗り継ぎが発生するところです。
エアチャイナ自体が遅延の多い航空会社であり、北京首都国際空港での乗り継ぎの失敗例がインターネット上にもいくつかレポートされていますので、ここが鬼門となりますね。
SFC修行(5回目):運賃と獲得できるプレミアムポイント(PP)、PP単価
この回の運賃と獲得できるプレミアムポイント(PP)、PP単価は以下になります。
- 運賃:85,860円
- 獲得PP:11,858pp
- PP単価:7.24円
PP単価は、驚異の7.24円です。早朝に到着して、夜に帰国するプランなので、宿泊代が必要ないところがいいですね。純粋に、上記のPP単価を実現することができます。
詳細については、こちらの記事でもまとめております。合わせてご参照ください。
エアチャイナ・ビジネスクラス搭乗記:羽田=>北京
さて、前置きが長くなりましたが、ここからは実際に私が体験したエアチャイナビジネスクラスの搭乗記をお送りします。
エアチャイナ・ビジネスクラス:チェックインの様子
今回のフライトは羽田空港の国際線旅客ターミナルからのスタートとなります。
この日のエアチャイナのチェックインカウンターは、カウンターLに設置されていました。羽田空港の国際線旅客ターミナルの中でも、一番端っこになります・・。
チェックインカウンターに向かうと、すでに長蛇の列ができていました。この時は出発時刻の2時間半前ぐらいだったと思うのですが、みなさん、なかなか行動が早いです。
私は、今回ビジネスクラスの利用なので、ファーストクラスおよびビジネスクラスの専用レーンの方に向かいました。こちらの専用レーンはそれほど混雑しておらず、スムーズにチェクインすることができました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:保安検査の様子
チェックインに関しては専用レーンがあり、スムーズに行うことができましたが、保安検査に関しては、優先の保安検査場は用意されていませんでした。
ですので、普通に保安検査場に向かいます。ただし、保安検査場自体が空いていたので、ストレスなく、スムーズに抜けることができました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:ラウンジ利用の様子
ラウンジについては、チェックインの際、ANAラウンジを利用するようにというガイドがありました。
エアチャイナとANAは、スターアライアンスという同じ航空会社グループに所属しているので、エアチャイナのビジネスクラス利用で、ANAラウンジを利用することができるんですね。
この時利用した、国際線ANAラウンジの様子については、別記事としてまとめさせていただきました。こちらも合わせてご参照ください。
エアチャイナ・ビジネスクラス:優先搭乗の様子
さて、ANAラウンジでギリギリまでくつろいだ後は、搭乗ゲートに移動を開始します。搭乗開始時刻は、出発時刻の40分前の、18:50に設定されていました。
それに間に合うように、空港内を移動です。
この日の搭乗ゲートは、141番でした。141番ゲートって、一番端の搭乗ゲートなんですね。結構距離を歩くので、ANAラウンジを出る時間については、注意が必要です。
141番ゲートに到着しました。搭乗開始ギリギリぐらいに着いたのですが、意外と人がいません。意外とみなさん、のんびりなんですね。
搭乗時刻になると、優先搭乗が開始されました。空港のベンチに座っているのもあれなので、私も優先搭乗で機内に移動しました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:シートの様子
この時利用した機材は、A321というもので、ちょっと小さめの飛行機になります。そのため、ビジネスクラスのシートも、フルフラットのタイプではありません。
ゆとりのある大きなシートではありますが、あまり後ろまでリクライニングしないタイプです。
イメージ的には、ANA国内線のプレミアムクラスのシートを思い浮かべてもらえれば間違いありません。ほぼ同等な感じです。
座席の前には、スリッパが用意されていました。布製の、かなりしっかりした作りのものです。使い捨てにするには、ちょっともったいないぐらいのものでした。
座席の横には、リクライニング用のボタンが各種用意されています。背中のリクライニングと、足置き部分を調整できるようになっています。
このあたりも、ANA国内線のプレミアムクラスのシートと似たような感じです。
エアチャイナ・ビジネスクラス:ウェルカムドリンクの様子
席に着くと、まずはジャケットの預かりがあります。その後、おしぼりとウェルカムドリンクの提供がありました。CAさんの自己紹介的な挨拶はありません(笑)。
ウェルカムドリンクは、シャンパン、オレンジジュース、トマトジュース(野菜ジュース?)、などが配られており、好きなものを選択することができます。
こちらの写真は、トマトジュース(野菜ジュース?)です。CAさんはトマトジュースとおっしゃっていましたが、味は野菜ジュースでした。多分、野菜ジュースです(笑)。
エアチャイナ・ビジネスクラス:機内食のメニューの様子
フードメニュー
ウェルカムドリンクの提供の後は、機内食のメニューが配布されます。ドリンクメニューとフードメニュー、それぞれ1部ずつ提供されます。
ちなみに、メニューはオーダーとともに回収されます。
フードメニューの方はシンプルで、提供されるメニューが、英語や中国語、日本語で記載されています。
前菜は共通なのですが、メインについては、4種類から選べるようになっています。離陸後に、何を選択するか聞かれますので、あらかじめ考えておいたほうがいいと思います。
この日選択可能だったのは、以下の4種類でした。
- 赤魚煮付(フィッシュ)
- フライドチキンのガーリックソース掛け(チキン)
- ビーフステーキのグリーンペッパーコーンソース掛け(ビーフ)
- XO醬の中華野菜炒め(ベジタブル)
CAさんに聞かれる時は、「フィッシュ or チキン or ビーフ?」みたいな感じに聞かれますので、ドギマギしないようにしましょう(笑)。
ドリンクメニュー
続いてはドリンクメニューです。ドリンクメニューは、なかなかの厚さがあります。今回、全ページを撮影しましたので、せっかくなので掲載しておきます。
これから利用される方はご参考にしていただければと思います。ちなみに、ドリンクメニューは、この後利用する便で、全て共通です。
まず最初に、赤ワインと白ワイン。法国というのは、フランスのことですね。
こちらは、シャンパン。こちらもフランス産。
こちらは、中国産の赤ワイン、白ワインと、コニャック。フランス産の方が美味しそうですが、あえて中国産のワインを頼んでみるというのも、おつかもしれません。
ジンやウォッカ、ビールなどもあります。ビールは、ハイネケンと中国のビール、日本のビールを選択することができました。
続いては、ノンアルコールのドリンクですね。中国っぽく、お茶のメニューが充実していました。こちらは、プーアル茶と緑茶。
紅茶、青茶、ジャスミンティーなど、種類豊富です。
コーヒーも何種類も用意されていました。デカフェのコーヒーが用意されているのは、なかなか良いです。
最後に、ソフトドリンク。オレンジ、アップル、トマト、ペプシなど、一般的なものは一通り用意されていました。ペプシは、普通のペプシとペプシマックスという謎のランナッップ。
どうせなら、ダイエットペプシを入れて欲しい(ペプシマックスだと、カフェインが強すぎなので・・)。
エアチャイナ・ビジネスクラス:いただいた機内食の様子
機内食の時間になると、テーブルがセットされます。テーブルは座席の横から引っ張りだすタイプなのですが、その上に布のテーブルクロスを敷いていただけます。この辺りは、ビジネスクラスっぽくて感動しました。
その後、ドリンクが提供されるのですが、ここでアクシデント発生。
最初、ドリンクとしてシャンパンをオーダーしたのですが、シャンパンは離陸したタイミングで品切れになってしまったので、別のものをお願いしたいとのこと。
ウェルカムドリンクで配った分でなくなってしまったようです(苦笑)。1本しか積んでなかったんですかね?
そんなこんなで、シャンパンの代わりにビールをお願いしました。そして、せっかくなので、中国ビールにしてみました。味はまあまあ、普通な感じ(薄めな感じ)です。
おつまみとして、アーモンドとピーナッツも一緒に提供されます。写真は撮りませんでしたが、この後、ワインも少々。
その後、しばらくすると、前菜とスープの登場です。スープはやさしい味の野菜スープ、前菜は和食弁当となっていました。9種類の前菜が、少しずついただけるようになっています。
お刺身などもあり、意外に美味しいです。
こちらは、メインで注文した、フライドチキンのガーリックソース掛け(チキン)です。こちらは、チャーハンが添えられているのですが、このチャーハンはなかなか美味しかったですね。チキンも普通に美味しかったです。
フォークやナイフなどのカトラリーが、金属製なのが、ビジネスクラスっぽくていいですね。ちなみに、食器もプラスチックではなく、陶器製です。
噂では、エアチャイナの機内食は美味しくないと聞いていたので、ちょっと斜に構えていたのですが、普通に美味しくいただくことができました。
多分、美味しくないとおっしゃっている方は、ANAやJALのビジネスクラスと比較するとおいしくない、という意味なんだろうなあ、と思います。
私は、ANAやJALの国際線ビジネスクラスをまだ利用したことがないので、普通に美味しく感じました。
正直、これまで食べて来たエコノミーの機内食よりは、ぜんぜん美味しいです。心配しすぎることはないと思いました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:機内エンターテイメントの様子
今回利用した機材のA321ですが、残念ながら機内エンターテイメントは用意されていません。ですので、本や新聞、雑誌など、時間を潰せるものを自分で用意した方がいいですね。
結構時間を持て余します。
私は、本を数冊と、ipadを持ち込んでいたので、本を読んだり、電子書籍や動画を見たりして時間をつぶしました。
そんなこんなで、長いような短いようなフライトが終了し、北京に到着しました。定刻どおりの出発、定刻通りの到着でした。
北京首都国際空港での乗り継ぎ(往路)
北京に到着後は、鬼門と言われる乗り継ぎにチャレンジです。往路での乗り継ぎ時間は1時間40分と、それほど余裕のあるものではなく、心配していましたが、大きなアクシデントもなく、乗り切ることができました。
北京首都国際空港での乗り継ぎについては、別記事として詳しくご紹介しています。合わせてご参照ください。
エアチャイナビジネスクラス搭乗記:北京=>シンガポール
エアチャイナ・ビジネスクラス:優先搭乗の様子
さて、鬼門である北京での乗り継ぎの後は、今回の目的地である、シンガポールに出発します。このフライトも私はビジネスクラス利用ですので、優先搭乗を利用しました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:シートの様子
この回のフライトで利用する機材は、A330-300です。先ほどのA321よりも大型の機材ですので、シートもレベルアップ、フルフラットになるタイプのシートです。
シートの写真はこんな感じです。見た感じはあまり差がないように見えますが、座席の横のボタンを押すと、電動でリクライニングを調整することができ、フルフラットまでシートを倒すことができるようになっています。
ボタンはこんな感じです。人が寝ているような絵のボタンがありますが、これをずっと押しているとフルフラットになります。
さきほどの機材には機内エンターテイメントはありませんでしたが、今回はちゃんと液晶ディスプレイも用意されており、機内エンターテイメントも提供されていました。
スリッパはさきほどと同じものが用意されています。もちろん新品です。また、後で寝る時に利用するように、布団も用意されています。
毛布ではなく、ちゃんと綿の入った、意外としっかりした布団です。ずっしりした重量感があります。
座席の横には、ちょっとした小物入れと、機内エンターテイメント用のリモコンが格納されていました。充電用の電源やUSBの口なども、こちらに用意があります。
テーブルはこんな感じで、座席の横から取り出す形になっています。結構大型のテーブルなので、ゆったり食事することができます。
エアチャイナ・ビジネスクラス:機内食のメニューの様子
前半のフライトと同じように、離陸前に機内食のメニューが提供されます。食事のメニューとドリンクのメニューです。ドリンクのメニューはさきほどと同じなので割愛します。
食事のメニューはこんな感じになります。そういえば、この回は日本語のメニューはなかったですね。この回は軽食の提供となるので、魚と中華麺、パスタからの選択となっていました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:いただいた機内食の様子
前半のフライトで機内食をいただいていて、ほとんどお腹が空いていなかったので、この回のフライトでは、一番軽そうだった中華麺にしてみました。
麺は米粉の麺だということだったのですが、ポソポソしていて、あまり美味しくなかったですね・・。付け合わせのサーモンとフルーツは普通に美味しかったです。
まあ、どちらにしろ、お腹は全然空いていなかったので、ほとんど残してしまいました。
エアチャイナ・ビジネスクラス:機内エンターテイメントの様子
機内エンターテイメントは、先ほどご紹介したとおり、液晶テレビが用意されていますので、そちらを使って映画などを楽しむことができるようになっています。
この日用意されていたプログラムとしては、意外と新しいものが用意されており充実していました。目玉はこちらの「LA LA LAND」。アカデミー賞を多数受賞した、話題作ですよね。
ハリーポッターの新作である「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」もあります。
ディズニー映画の「モアナと伝説の海」もありました。これら3つは、ちゃんと、日本語吹き替え対応になっていました。
私も、これら3つの作品、特に「LA LA LAND」はとても見たかったのですが、この便は深夜便で、次の日の朝着になります。
寝ないと翌朝からの観光に支障が出るので、ここは心を鬼にして、映画観賞はパスすることにしました。大人の選択です。
エアチャイナ・ビジネスクラス:アメニティの様子
最後にアメニティの様子をご紹介したいと思います。エアチャイナのビジネスクラスのアメニティは、ロクシタンになっていました。
こちらが、アメニティとして配られるロクシタンのポーチです。
中身はこんな感じになっています。ロクシタン製と思われるのは、乳液とリップですね。その他には、ノーブランドの歯ブラシとヘアブラシ、あぶらとり紙、耳栓などが入っていました。
そんなこんなで、この後はシートをフルフラットにして、布団をかぶって、本格的に眠りにつきました。私はいつも飛行機では眠れないのですが、さすがはフルフラット、朝までぐっすり眠ることができました。
目が覚めた時は、着陸まで1時間弱で、ウェイクアップミールというもの(ちょっとした朝食)が提供されているところでした。
私は、時間いっぱいまで眠りたかったので、ウェイクアップミールは、あらかじめお断りしていました。
ですので、ウェイクアップミールの提供が始まっても、特に起こされることはありませんでした。睡眠優先の方は、そのようにされるのがオススメです。
まとめ
今回は、エアチャイナ(中国国際航空)のビジネスクラス搭乗記をお送りしました。
前半の羽田-北京間は、ANAプレミアムクラスとそんなに変わらなかったのですが、後半の北京-シンガポール(チャンギ)間では、初めてのフルフラットシートを体験することができ、その快適さに感動しました。
いつも飛行機の中では全然眠ることができない私が、飛行機の中であんなにぐっすり眠れるとは予想してませんでした。フルフラットシートおそるべし、そしてビジネスクラス最高です!
一度ビジネスクラスを体験してしまうと、エコノミークラスに乗るのが怖くなってしまいますね(笑)。
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それでは、また!
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