ANA国際線 特典航空券 予約の裏技!希望日で取るためのテクニックを解説!
今回は、ANAマイルを使って、ANA国際線の特典航空券を希望日で予約(発券)するための裏技をご紹介したいと思います。裏技といっても、広く知れ渡っているものですので、テクニックといった方が正確かもしれません。ただ、この裏技(テクニック)を使わなければ、年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなどの繁忙期において、希望の日程でANA国際線の特典航空券を取るのは、ほぼほぼ不可能な状況になっています。当記事では、この裏技(テクニック)の概要から、その背景にあるANA国際線の特典航空券のルールまで、ご紹介していきたいと思います。
目次
ANA国際線 特典航空券 予約:ルール概要
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック)のご紹介の前に、まずは、その背景にある予約(発券)のルール概要を確認していきたいと思います。
予約および発券単位
ANA国際線 特典航空券は、往復同時予約のみ発券が条件となっています。JALのように片道発券はできないため注意が必要です。
<予約および発券単位>
- 往復同時予約のみ(片道発券はできない)
予約クラス
ANA国際線 特典航空券では、以下4つのクラスの予約が可能となっています。以前は「プレミアムエコノミークラス」は対象外でしたが、2018年12月5日から利用可能となりました。
<予約クラス>
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- プレミアムエコノミークラス
- エコノミークラス
申込期間
ANA国際線 特典航空券は、旅程の復路搭乗日の355日前(ご出発日含まず)午前9時(日本時間)から第一区間出発の96時間前まで、申し込みをすることができます。
つまり、利用するフライトの「355日前の午前9時(日本時間)」が特典航空券の座席解放日ということになります。
<座席解放日>
- 355日前の午前9時(日本時間)
ポイントは、申し込み期間の基準が「復路」になっているところです。ANA国際線 特典航空券は、往復同時予約および発券が条件となっていますので、遅い方の旅程である「復路」が基準となっています。
発券手数料
ANA国際線 特典航空券の発券手数料は、ANAウェブサイトを利用する場合は「無料」となっています。一方で、サービスセンターを利用する場合の発券手数料は「2,200円(税込)」と有料になっています。
<発券手数料>
- ウェブ利用:無料
- コールセンター利用:2,200円(税込)
スポンサーリンク
有効期間
ANA国際線 特典航空券の有効期限は、旅行開始日から1年間(発券から1年以内に旅行を開始することが必要です)となっています。
<有効期限>
- 旅行開始日から1年間
変更ルール
ANA国際線 特典航空券は、航空券の有効期間内で、搭乗日ならびに便の変更が可能となっています。
また、変更の受付期限は、ご予約済の便の出発前かつご搭乗希望便出発の24時間前まで可能となっています。ご予約済の便の出発までにご予約の変更・取り消しがなかった場合、以降の変更はすることはできません。
<変更ルール>
- ご予約済の便の出発前かつご搭乗希望便出発の24時間前まで変更可能
発券後の注意点は以下のようになっています。注意点は「名義変更」および「航空会社・搭乗者・区間・経由地・クラスの変更」はできないというところです。この辺りは、意外と融通が利きませんので注意が必要です。
【発券後の注意】
- ご搭乗者およびマイルご提供者の名義変更はできません。
- 航空会社・搭乗者・区間・経由地・クラスの変更はできません。
- ※変更希望旅程が変更前旅程と同じZONEであっても、上記内容の変更はできません。
- ※一区間をANA・エアージャパンの複数で運航している場合は、同一区間で会社変更が可能です。
- 355日より先のご搭乗日へのご予約は承れません。
- 提携航空会社特典航空券で予約した場合、ANA国際線特典航空券への変更はできません。
- ご搭乗日の変更によるシーズンの変更は、必要マイル数の差額調整が必要です。必要マイル数が増える場合は、差額分のマイルをお支払いいただきます。
- 差額調整に必要なマイル数が不足する場合は、予約変更を承ることができません。なお、マイル数が減る場合は、差額分のマイルの払い戻しを行います。
- ただし、有効期限を過ぎているマイルは払い戻しできません。マイル以外の現金などで差額調整することはできません。
- 未使用航空券を変更する場合は、燃油特別付加運賃各種税金などの差額を申し受ける場合があります。差額が発生する場合は、ご予約の変更時にご案内します。
変更手数料
ANA国際線 特典航空券の変更手数料は、発券手数料と同じ扱いになります。ANAウェブサイトを利用する場合は「無料」ですが、サービスセンターを利用する場合は「2,200円(税込)」と有料になっています。
<変更手数料>
- ウェブ利用:無料
- コールセンター利用:2,200円(税込)
キャンセル料
ANA国際線 特典航空券のキャンセル料は、1名につき3,000マイルとなっています。
キャンセル時は、すべての区間で未使用の場合に限り、払戻手数料マイル分(=3,000マイル)を差し引いたうえで、マイルが口座に戻されます。また、未使用の税金・料金等は払い戻しされます。
<キャンセル料>
- 1名につき3,000マイル
その際、口座に戻るマイルの有効期限は、特典交換された際に使用されたマイルの積算月に準じます。払い戻しの時点で有効期限が切れているマイルは払い戻しされないため注意が必要です。
空席待ち
ANA国際線 特典航空券では、空席待ちは、片道につき1便のみ実施することができます。
ただし、既に座席が確保できている便がある場合、および、既に空席待ちをお預かりしている便がある場合はお願いすることはできなくなっています。
<空席待ち>
- 片道につき1便のみ可能
ANA国際線 特典航空券のルール詳細については、以下公式HPもご参照ください。
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック):内容
ここからは、今回の記事の本題である、ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック)の内容をご紹介していきたいと思います。
ANA国際線 特典航空券の発券:ルール概要
今回ご紹介する裏技(テクニック)は、前半でご紹介した以下のような、ANA国際線 特典航空券の発券ルールが前提になっています。
<ANA国際線 特典航空券の発券:ルール概要>
- 座席解放は355日前の午前9時(日本時間)
- 発券できるのは往復のみ(片道発券はできない)
- 予約便の出発前かつ搭乗希望便出発の24時間前までは変更可能(しかもウェブでの変更は無料)
この中でも、特に問題となるのは、「発券できるのは往復のみ(片道発券はできない)」というところです。
例えば、以下のような日程で、4泊6日のハワイ旅行を計画していたとします。
<4泊6日のハワイ旅行の例>
- 前提:4泊6日のハワイ旅行
- 往路便(成田=>ホノルル):2018年12月31日
- 復路便(ホノルル=>成田):2019年1月4日
「座席解放は355日前の午前9時」となりますので、往路便の座席解放のタイミング(つまり2018年1月10日)で、復路の便もまとめて予約したくなりますよね。
ですが、往路と復路では座席解放のタイミングが別々のため、今のルールでは、それができないということになります。
<座席解放日の例>
- 前提:4泊6日のハワイ旅行
- 往路便(成田=>ホノルル):2018年12月31日<=355日前となる2018年1月10日から座席解放
- 復路便(ホノルル=>成田):2019年1月4日<=355日前となる2018年1月14日から座席解放
そのため、ルールに則れば、復路の座席解放のタイミング(つまり2018年1月14日)で、往路の便もまとめて予約することになります。
ですが、そのタイミングでは、往路の座席解放日から数日が経過しているため、復路には空席があっても、往路はすでに満席・・。ということになってしまいます。
これだと、いつまでたっても希望の日程で、ANA国際線 特典航空券を予約(発券)することができないという状態になります。特に、年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなど、ライバルの多い繁忙期では絶望的です。
ANA国際線 特典航空券の発券:裏技(テクニック)概要
そこで登場するのが、今回ご紹介する、ANA国際線 特典航空券の予約(発券)の裏技となるテクニックです。内容は非常にシンプルで以下のようになります。発券ルールをうまく応用しつつ、ルールの範囲内で希望日に調整していく形となります。
<ANA国際線 特典航空券の発券:裏技(テクニック)>
- 希望日程となる往路便の座席解放のタイミングで、同日出発となる復路便をまとめて発券<=往復発券が必要というルールを応用
- 希望日程となる復路便の座席解放のタイミングで、復路便の日程を変更<=24時間前までは変更可能というルールを応用
前述のハワイ旅行の例では以下のようになります。ステップ1として、まずは、往路便の座席解放のタイミング(つまり2018年1月10日)で、同日出発となる復路便もまとめて発券します。この段階で、復路便はダミーの予約という形になります。
<ステップ1:往路便の座席解放のタイミングで同日出発となる復路便を発券>
- 前提:4泊6日のハワイ旅行
- 往路便(成田=>ホノルル):2018年12月31日<=355日前となる2018年1月10日に発券
- 復路便(ホノルル=>成田):2018年12月31日<=355日前となる2018年1月10日に発券
続いて、ステップ2として、希望日程となる復路便の座席解放のタイミング(つまり2018年1月14日)で、復路便の日程を変更します。これで、希望の日程の完成というわけですね。
<ステップ2:復路便の座席解放のタイミングで、復路便の日程を変更>
- 前提:4泊6日のハワイ旅行
- 往路便(成田=>ホノルル):2018年12月31日
- 復路便(ホノルル=>成田):2019年1月4日<=355日前となる2018年1月14日に日程変更
ステップ1とステップ2で、2回のステップが必要となるため、手間はかかりますが、希望の日程で、ANA国際線 特典航空券を予約(発券)できる可能性を、ぐっと引き上げることが可能となります。
スポンサーリンク
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック):注意点
繁忙期では復路便を希望の日程に変更できない可能性あり
今回ご紹介している、ANA国際線 特典航空愛券を予約(発券)する裏技(テクニック)には注意点があります。それは、ステップ2で復路便を希望の日程に変更できない可能性がある、ということです。
年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなど、ライバルの多い繁忙期では、特にそのリスクが高くなります。
この場合は、以下の選択肢を取る必要があります。
<ステップ2で復路を希望の日程に変更できない場合の選択肢>
- 復路をキャセンル待ちにする
- 往路、復路ともに別の日程に変更する
- 全日程をキャンセルする
上記「1」と「2」がダメな場合も、結局は「3」の全日程をキャンセルすることになりますが、その場合は、ステップ1で一旦予約が成立した状態になっているため、キャンセル料が必要となってしまいます。
キャンセル料は前半でご紹介したように、「1名につき3,000マイル」が必要になります。2名分予約したいた場合は6,000マイルです。
決して安いマイルではありませんので、この注意点を理解した上でご利用いただければと思います。
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック):実際の手順
ここでは、今回ご紹介した裏技(テクニック)の画面例をご紹介していきたいと思います、文字だけだとわかりずらいところもありますからね。
ステップ1:希望日程となる往路便の座席解放のタイミングで、同日出発となる復路便をまとめて発券
こちらは、国際線特典航空券の空席の検索画面です。当記事執筆時点(2018年12月12日)の355日後ということで、2019年12月2日の便を検索しています。
実際は、往路の座席解放日の午前9時にこの操作を行います。ここでのポイントは、往路、復路とも「同日」を指定するところです。
すると、同日で空席が存在する便を選択できます。この例では、運良く、往路、復路ともに空席がありました。注意点としては、復路はダミーとは言え、論理的に乗り継ぎ可能である必要があるという点です。
往路便の到着から、復路便の出発までの時間が短すぎるとエラーになることがあります。この例では、復路便を11:00発に指定するとエラーになります。12:00発の便では次に進むことができます。
次に進むと、こんな感じで、実際に予約内容を確認できます。必要マイル数とし支払い総額を確認して、予約を確定させましょう。
ステップ2:希望日程となる復路便の座席解放のタイミングで、復路便の日程を変更
あとは、復路の座席解放日の午前9時に、復路便を希望の日程に変更するだけです。手順的には、とても簡単ですよね。
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック):私の実績
年末年始ハワイ旅行の予約(発券)を無事成功
私の場合は、今回ご紹介した裏技(テクニック)を駆使して、2019年の年末年始ハワイ旅行の予約(発券)を成功させることができました。
<2019年の年末年始ハワイ旅行>
また、厳密には「ANA国際線 特典航空券」ではなく「提携航空会社の特典航空券」ですが、同じ裏技(テクニック)を駆使して、2019年のゴールデンウィーク(GW)イタリア旅行の予約(発券)も成功させることができました。
年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなど、ライバルの多い繁忙期では、「ステップ1」を完了させる段階で、競争は熾烈を極めます。多くの方が、同じ裏技(テクニック)を使ってくるので、当然といえば当然よね。
前述の年末年始ハワイ旅行の予約(発券)の際は、座席解放日の午前9時からほんの数秒で、東京の成田、羽田合わせた座席が消滅します。(その他の空港の状況は見ていませんが、同じような状況と思われます。)
ですので、この裏技(テクニック)を駆使したとしても、希望の日程で、必ずしもANA国際線の特典航空券が予約(発券)できるわけではありません。
しかしながら、この裏技(テクニック)を利用しなければ、希望の日程でANA国際線の特典航空券を予約(発券)するのは、ほぼほぼ不可能な状況になっているというのも、また事実です。
JALマイルを利用した場合でも、同じ考え方を利用して、2019年夏休みのウィーン旅行の予約(発券)も成功させることができました。JALマイルは片道発券ができますが、エミレーツ航空の場合は往復で予約(発券)した方が使用マイルを節約することができます。
ANA国際線 特典航空券 予約の裏技(テクニック):補足事項
ここでは、今回ご紹介した裏技(テクニック)をより有効にするための補足事項をご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
翌年の旅行計画を早めに立てる
座席解放日は355日前ですが、この日に予約(発券)手続きをするには、翌年の旅行計画を早めに決めて、355日前を逆算しておく必要があります。
基本の「き」ですが、マイルを活用するには、これが意外と大事です。希望日の355日前は終わっていた、なんてことがないように気をつけましょう。
座席解放日の午前9時には必ずスタンバイする
これも当たり前ですが、座席解放日の午前9時には必ずスタンバイするようにします。少なくとも、10分ぐらい前からは準備万端の状態にしておきましょう。
前述のとおり、年末年始ハワイ旅行の予約(発券)の際は、座席解放日の午前9時からほんの数秒で、座席が消滅していきます。
午前9時になるのをPCの前で待ち構えていて、ジャストのタイミングで素早く操作できるようでないと、予約を確保するのは、まず無理です。
希望日程には幅をもたせリハーサルを行う
年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなど、ライバルの多い繁忙期では、予約が熾烈を極めるのは前述の通りです。
そのため、希望日程には幅をもたせ、リハーサルを行うことが重要です。
例えば、12月30日が往路便の希望日程とした場合、その前後の12月29日、12月31日なども候補とし、それらの日程での予約(発券)もOKというように、幅を持たせます。
そうすれば、12月29日から12月31日まで、3回のチャンスがあるということになります。その上で、12月28日頃から、リハーサルとして、一度予約の最終段階まで進んでみる(最後の決済はしなくて良い)ことをオススメします。
すると、予約の手順の確認にもなりますし、予約が埋まるスピード感も体験できると思います。また、入力が必要な項目をブラウザがキャッシュしてくれるという、副次的な効果もあります。
座席解放日に敗れた場合は直前(1ヶ月前あたりから)にチャンスあり
座席解放日に敗れた場合も、それで終わりではありません。フライトが近くなった1ヶ月前あたりから、ちらほらと、座席が解放される場合があります。
これは、年末年始ではなく、夏休みの事例になりますが、7月下旬というなかなか良い日程で、フライトの1ヶ月前あたりに座席が解放されているのを発見し、急遽予約を確保できた経験があります。
これはきっと、355日前に予約しておいた人が都合が悪くなってキャンセルを出すというのと、ANA側が解放枠を追加したのと、どちらか、もしくは、両方が理由になっていると思います。
いずれにしても、座席解放日に敗れた場合も、チャンスは意外と転がっているかもしれません。
上級会員になることも検討する
上級会員には、特典航空券の優先予約という特典があります。私の場合、プラチナ会員となっていますが、プラチナ会員の場合は、以下のように記載されています。
<特典航空券の優先予約>
- プレミアムメンバーご本人様、およびご同行者様の国内線特典航空券の先行予約、および国際線特典航空券の優先予約を承ります。
一般的に、プラチナ会員以上の上級会員には、一般会員とは別に、座席解放枠が用意されていると言われています。私は、この特典が欲しいがために、SFC修行したほどです。
一般会員の方で、繁忙期に特典航空券の予約がなかなか取れない、とお考えの方は、上級会員を目指してみるのも良いかもしれません。SFC修行については、以下の記事もご参照ください。
まとめ:ANA国際線の特典航空券予約のテクニックを駆使して希望日で確保する確率をアップを!
今回はANAマイルを使って、ANA国際線の特典航空券を希望日で予約(発券)するための裏技(テクニック)をご紹介させていただきました。
記事の中でご紹介させていただいたとおり、この方法には、復路を希望の日程に変更できない場合、キャンセル料が発生するというリスクがあります。
ただ、この裏技(テクニック)を使わなければ、年末年始やGW(ゴールデンウィーク)、夏休みなどの繁忙期において、希望の日程でANA国際線の特典航空券を予約(発券)するのは、ほぼほぼ不可能な状況になっています。
繁忙期でANA国際線の特典航空券を予約(発券)しようという際には、リスクをご理解いただいた上で、一度利用してみていただければと思います。
それでは、また!