ANAステイタス獲得チャレンジは2022年も継続!達成条件と特典、変更点を解説!
飛行機搭乗以外のクレジットカードやサービス利用の実績に応じてステータスを獲得できるANA「ステイタス獲得チャレンジ」が2021年に続き2022年も継続されることが発表になりました。ステータス獲得のための選択肢が増えるという点でユーザーにとっては朗報と言えますね。当記事では、達成条件と特典、変更点などを解説していきたいと思います。
更新履歴(2022年4月19日):ANA国内線「ボーナスプレミアムポイントキャンペーン」の情報を追記しました。
目次
ANAステイタス獲得チャレンジとは
ANAが発表したステータス獲得の選択肢を広げるサービス
ANA「ステイタス獲得チャレンジ」は、ANAが発表したステータス獲得の選択肢を広げるサービスです。
これまでANAのステータス獲得基準は、有償で飛行機に搭乗した際に獲得できる「プレミアムポイント(PP)」のみとなっていました。
それが「ステイタス獲得チャレンジ」では、従来通りのPPに加えて「ANAマイレージクラブのサービス利用数」と「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」もステータス獲得基準に追加されています。
<ステイタス獲得チャレンジのステータス獲得基準>
- 条件1:年間のプレミアムポイント獲得数<=従来のもの
- 条件2:ANAマイレージクラブのサービス利用数<=追加
- 条件3:ANAカード・ANA Pay決済額の総額<=追加
条件1の達成条件を従来よりも下げる代わりに、条件2と3を加えてそれを補うことでステータスを獲得できる仕組みとなっています。
ユーザーにとってはステータス獲得のための選択肢が広がるということになります。
ちなみに「ステイタス獲得チャレンジ」はあくまでも「こっちの道もあるよ」と新しいルートを追加したものであり、従来どおりのPPのみのステータス獲得基準を廃止したわけはありませんのでご注意いただければと思います。
ステイタス獲得チャレンジは2022年も継続決定
この「ステイタス獲得チャレンジ」は2021年に初めてスタートしました。
「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」のハードルが比較的高めに設定されていたため、当初は賛否両論がありましたが、2022年も継続されることが発表されました。
継続されたことを考えると、意外と好評だったのか、もしくは、ANA側に旨味が大きかったのかもしれませんね。
いずれにしても、2022年も選択肢が追加で用意されるというのはユーザーにとっては朗報になりますね。
ちなみに、2022年は名称が「ステイタス獲得チャレンジ」ではなく「ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件」と長い名前に変更になっています。
当記事では便宜上「ステイタス獲得チャレンジ」という名称を継続していきたいと思います。
2021年および2022年の「ステイタス獲得チャレンジ」の詳細は以下公式サイトもご確認ください。
参考 プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021ANA 参考 新たなステイタス獲得条件と特典ANA
ANAステイタス獲得チャレンジ2022のステータス獲得基準
プレミアムポイント(PP)獲得に加えてサービス利用数と決済額が基準に
「ステイタス獲得チャレンジ2022」におけるステータス獲得基準を一覧にすると以下のようになります。
まず、条件1と2と3については「and」条件となっています。つまり、各ステータスを獲得するためには、3つの条件を全てクリアする必要があります。
<ステイタス獲得チャレンジ2022のステータス獲得基準>
ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド① | ダイヤモンド② | ダイヤモンド+more | |
条件1:プレミアムポイント数(ANAグループ運航便利用分) | 15,000 | 30,000 | 50,000 | 80,000 | 150,000 |
条件2:対象サービスの利用数 | 4サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 |
条件3:ANAカード・ANA Payの決済額 | 300万円 | 400万円 | 500万円 | 400万円 | 600万円 |
特徴としては「ダイヤモンド」については①と②の2パターンの条件が設定されているところと、「ダイヤモンド+more」というさらなる上級ステータスが追加になっているところになります。
また、条件1の「プレミアムポイント数」については「ANAグループ運航便利用分」に限られているため注意が必要となっています。
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プレミアムポイント(PP)数は従来の約半分
従来から提供さているステータス獲得基準は以下になります。
従来のステータス獲得基準の場合、「年間プレミアムポイント数」のうち、「ANAグループ運航便利用分」は全体の半分以上を満たしている必要がありました。
<従来のステータス獲得基準>
ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド | |
年間プレミアムポイント数 | 30,000(うちANAグループ運行便15,000) | 50,000(うちANAグループ運行便25,000) | 10,000(うちANAグループ運行便50,000) |
一方で、「ステイタス獲得チャレンジ2022」では、必要とされる「プレミアムポイント数」はANAグループ運航便利用分のみとなっています。その分、必要なプレミアムポイント数は最大で半分(50%)と軽減されています。
<必要プレミアムポイント数の比較>
従来基準 | 獲得チャレンジ2022 | 軽減率 | |
ブロンズ | 30,000 | 15,000 | 50% |
プラチナ | 50,000 | 30,000 | 40% |
ダイヤモンド① | 100,000 | 50,000 | 50% |
ダイヤモンド② | 100,000 | 80,000 | 20% |
ダイヤモンド+more | NA | 150,000 | NA |
そういう意味では「ステイタス獲得チャレンジ」というのは、「年間プレミアムポイント数」を従来の最大で半分と軽減する代わりに、条件2の「対象サービスの利用数」と条件3の「ANAカード・ANA Payの決済額」を追加したものと言えますね。
2022年もコロナ禍で国際線の利用が従来よりも難しいということを考えると、「プレミアムポイント数」を「ANAグループ運航便利用分」に絞るという判断は、ある意味合理的と言えますね。
条件達成の対象サービス
条件達成の対象サービスは、以下の12サービスとなっています。「ステイタス獲得チャレンジ2022」では、4サービス以上、もしくは7サービス以上の利用が必要となります。
こうやってみるとあまり馴染みのないものも多いように感じますが、以下のような利用シーンで対象サービス数を稼ぐことができます。
<対象サービスの利用シーン>
- 日常での利用:ANAショッピング A-styleでANAカード決済を行うと、「A-style」と「ANAカードマイルプラス」の2つのサービス数がカウント
- 利用での利用:ANAトラベラーズで予約し、旅行中空港内のANA FESTAでANAカードをご利用いただくと、「ANAトラベラーズ」、「空港内店舗」、「ANAカードマイルプラス」の3つのサービス数がカウント
この利用シーンを見ていくと、「4つ以上」であれば楽にクリアできそうですね。
あとは、「ANAのふるさと納税」や「ANAマイレージモール」、「ANAマイルが貯まるその他加盟店」などを意識的に利用することで、「7つ以上」という条件もなんとかクリアできそうです。
ただ、ちょっとめんどくさいのは事実です・・。
達成条件の決済額
「ステイタス獲得チャレンジ2022」の中で一番ハードルが高いのが、条件3「ANAカード・ANA Payの決済額」となっています。
一番下の「ブロンズ」でも300万円以上、「プラチナ」や「ダイヤモンド」の場合は400万円以上の決済が必要となっています。
年400万円というと月33.3万円以上の決済が必要となります。一般的なサラリーマンではかなり厳しい条件と言わざるを終えませんね。
そういう意味では「ステイタス獲得チャレンジ」は、事業用の決済を建て替えできる個人事業主など、決済額が多い方に有利なキャンペーンと言えそうです。
逆に言えば、高額決済可能な方であれば、従来基準の最大で半分のPPで上級会員資格を獲得できるということで、お得なキャンペーンとなっています。
ANAステイタス獲得チャレンジ2022の特典
プレミアムメンバーサービスのステータスを獲得できる
「ステイタス獲得チャレンジ2022」の各ステータス獲得基準をクリアすることで、翌年度の「プレミアムメンバーサービス」のステータスを獲得することができます。
有効期限は翌年度の3月末ですので、たとえば2022年度の基準を満たした場合は「2024年3月末までが期限」ということになります。
このあたりは、従来のステータス獲得基準をクリアした場合と同様で、各ステータスサービスの特典も同じになります。
各ステータスごとの特典についてはこちらの公式サイトをご参照ください。
参考 ステイタス別プレミアムメンバーサービス一覧ANA
通常のダイヤモンドサービスに加えて「+more」が新登場
また、「ステイタス獲得チャレンジ2022」で新設されている「ダイヤモンド+more」については、通常の「ダイヤモンドサービス」特典に加えて、以下の特典を追加で獲得することができます。
<ダイヤモンド+moreの追加特典>
- 特典1:マイルからANA SKY コインへ特別交換倍率2.0倍のボーナスコインをプレゼント
- 特典2:ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼント
どちらも魅力的な特典ですが、特に「特典2」の家族に「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼントできるというのは非常に強力ですね。
「ダイヤモンド」のステータスを持っていても、ANAのラウンジに入室できるのは「同伴者1名まで」に限られているため、家族3人や4人などで利用する場合は使い勝手が悪いものでした。
これが、家族に「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼントすることができれば、家族4人でラウンジを利用することもできるようになります。
獲得条件は当然ながら難易度最高レベルですが、ファミリー層には非常に魅力的なステータスと言えますね。
ANAステイタス獲得チャレンジ2022の参加方法と対象者、キャンペーン期間
キャンペーン参加方法
「ステイタス獲得チャレンジ2022」に参加するために「参加登録(エントリー)」は必要ありません。
2021年は参加登録(エントリー)が必要であっためこの点は変更になっています。
3つの達成条件すべてを達成すると、対象者には「2023年3月頃にメールで連絡」が来るという仕組みとなっています。
ちなみに、従来どおりのPPのみの基準と「ステイタス獲得チャレンジ2022」の両方を達成した場合は、より上位のステータスが付与されるということになります。
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キャンペーン対象者
条件3が「ANAカード・ANA Payの決済額」となっていることから、最低でも1枚のANAカードを保有している必要があります。
ANAカードをお持ちでない場合は、まずはANAカードを発行するところから始めましょう。
キャンペーン期間
キャンペーン期間は以下のようになっています。「条件1」と「条件2」「条件3」で期間が微妙に異なるため注意しましょう。
<キャンペーン期間>
- 条件1:2022年1月1日(土)~2022年12月31日(土)
- 条件2:2021年12月16日(木)~2022年12月15日(木)
- 条件3:2021年12月16日(木)~2022年12月15日(木)
ANAステイタス獲得チャレンジ2022の変更点
ANAカード・ANA Payの決済額の引き下げ
2022年は2021年に比べて、条件3にあたる「ANAカード・ANA Payの決済額」が引き下げになっています。具体的には以下のようになりました。
<決済額の変更>
条件3:ANAカード・ANA Payの決済額 | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド① | ダイヤモンド② | ダイヤモンド+more |
2021年 | 400万円 | 600万円 | 600万円 | 400万円 | 600万円 |
2022年 |
300万円 (-100万円) |
400万円 (-200万円) |
500万円 (-100万円) |
400万円 |
600万円 |
「ブロンズ」と「ダイヤモンド①」でそれぞれ100万円、「プラチナ」で200万円の引き下げが行われています。
一番のボリュームゾーンと思われる「プラチナ」で大きな引き下げがあったのは「朗報」と言えますね。
ただ、年400万円でも一般のサラリーマンにとって難しい条件であることは変わりませんが、2021年に比べるとチャレンジしてみようという方が増えるかもしれません。
ANAカード決済額の合算が可能に
2022年は条件3にあたる「ANAカード・ANA Payの決済額」について、複数のANAカードを保有している場合は決済額の合算が可能になりました。
2021年はいずれか1枚のANAカードだけで利用金額条件を達成する必要があったため、これは大きな改善となりますね。
ただし、利用金額を合算するためには対象カードをマイル口座に統合する必要があるため注意が必要です。あらためて確認しておきましょう。
ANAステイタス獲得チャレンジ2022の注意点
従来のステータス獲得基準も並行して提供
記事の前半でも言及しましたが、「ステイタス獲得チャレンジ2022」は従来のステータス獲得基準に置き換わるものではなく、新しい選択肢を追加するものです。
条件3の「ANAカード・ANA Payの決済額」が少ない方は、従来通りのステータス獲得基準でチャレンジするのがオススメです。
達成状況は自分で管理する必要あり
「ステイタス獲得チャレンジ2022」の達成条件はなかなか複雑ですが、達成状況は自分で管理する必要があるため注意が必要です。
- プレミアムポイント
- マイル口座残高照会からご確認ください。
- 対象サービス
- 対象サービス毎の確認先は、キャンペーンページ「達成条件・特典」→「達成条件の対象サービス」より、各サービスごとの「確認方法」をご確認ください。
- 決済額 ANAカード
-
- JCB「MyJCB(マイジェーシービー)」の「カードご利用代金明細照会」よりご確認ください。
- 三井住友カード(VISA/マスター)「VpassのMyページ」にアクセスし、ご利用明細をご確認ください。
- ダイナースカード「クラブ・オンライン」よりご確認ください。
- アメリカン・エキスプレス「アメックス・オンラインサービス」よりご確認ください
特に複数ANAカードの合計の決済額を把握するのはなかなか大変そうです。全体を管理できるポータルのようなものがあると良いですが・・。
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ANAステイタス獲得チャレンジ2022の攻略方法
ANAカード決済で得られたANAマイルをANAスカイコインに交換する
「ステイタス獲得チャレンジ」では、条件3に「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」が設定されています。
ANAカードで決済を行うと「ANAマイル」を獲得できますので、この獲得したANAマイルを「ANAスカイコイン」に交換して修行費用を軽減させるのがオススメです。
例えば、「プラチナ」の場合、必要な決済額は400万円です。
仮にANAカードで「10マイルコース」を選択していればANAマイル還元率は「1%」になりますので、「40,000ANAマイル」を獲得することができます。
この「40,000ANAマイル」は、最大で1.7倍の「68,000コイン」に交換することができ、約7万円分の航空券の支払いに利用することができます。
一方で、プレミアムポイント数である「30,000PP」を獲得するには、PP単価を「10円」とすると30万円分のコストが必要ということになります。
さきほどの約7万円分のスカイコインを航空券の支払いに利用すれば、実質的な修行コストは23万円ほどになるということなります。
一般的に「プラチナ」を獲得するために必要なコストは50万円ほどと言われています(50,000PP必要で、PP単価10円の場合。一般的にはSFC修行と言われています)。
決済額が多い方であれば「ステイタス獲得チャレンジ」を活用することで、修行に必要なコストを大きく削減できそうですね。
ANAアメックスゴールドカードの入会キャンペーンを活用する
修行に必要なコストを削減するには、「ANAアメックス ゴールド」への入会もオススメです。紹介プログラムを利用すれば、入会後3ヶ月間に75万円の決済を行うことで「81,500マイル」を獲得することができます。
81,500マイル は、最大で1.7倍の「138,850コイン」に交換できるため、約14万円分の航空券の支払いに利用することができます。
2022年はANAカードの利用金額は合算されますので条件3のクリアのためにも役立ちます。一石二鳥ですね!
ANA国内線「ボーナスプレミアムポイントキャンペーン」を活用する
ANA国内線では「ボーナスプレミアムポイントキャンペーン」が実施されます。
2022年4月25日から7月31日までの期間限定で、搭乗1区間につきボーナスプレミアムポイントが1,000ポイント加算されるというものです。
こちらのキャンペーンを活用すれば、通常よりも高効率でステイタス修行をすることができます。
特に、従来はステイタス修行には不向きと言われていた短距離路線でもPP単価10円以下を実現することができます。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
まとめ:ステータス獲得の新しい選択肢が登場で決済額が大きな方には朗報
今回は、ANA「ステイタス獲得チャレンジ2022」の達成条件と特典、変更点などを解説していきました。
飛行機以外の日常のクレジットカードやサービス利用の実績に応じてステータスを獲得しやすくするという今回の試みは、新しい選択肢をユーザーに提供するという観点では「朗報」と言えますね。
2021年に比べると2022年は条件3「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」が若干の引き下げが行われたというのも嬉しいポイントです。
ただし、最低でも300万円以上の利用が必要となっており、一般的なサラリーマンにとってはかなり難しい数字になっています。
そういう意味では、事業用の決済を建て替えできる個人事業主など、決済額が多い方に有利なキャンペーンと言えるのではないかと思います。
このように決済額が多い方にとっては、最大で従来の半分のPPでステータスを獲得できるわけですから、チャンスとなっていますね。
個人的には、もし来年もキャンペーンを継続するのであれば、もう少し決済額の引き下げをお願いしたいところです(難しいかもですが・・)。
ANAにしてみれば、今回のキャンペーンで上級会員数を大幅に増やすというよりは、ANAの欲しい顧客層(=個人での決済力が大きい方)に絞って獲得したいということかもしれませんね。
それでは、また!
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