ANAステイタス獲得チャレンジは2023年も継続!ライフソリューションサービスの達成条件と特典、変更点を解説!
飛行機搭乗以外のクレジットカードやサービス利用の実績に応じてステータスを獲得できるANA「ステイタス獲得チャレンジ」が2021年や2022年、2023年に続き2024年も継続されることが発表になりました。ステータス獲得のための選択肢が増えるという点でユーザーにとっては朗報と言えますね。当記事では、ライフソリューションサービスの達成条件と特典、変更点などを解説していきたいと思います。
更新履歴(2024年12月25日):2025年度版の最新情報に更新しました。
目次
ANAステイタス獲得チャレンジとは
ANAが発表したステータス獲得の選択肢を広げるサービス
ANA「ステイタス獲得チャレンジ」は、ANAが発表したステータス獲得の選択肢を広げるサービスです。
これまでANAのステータス獲得基準は、有償で飛行機に搭乗した際に獲得できる「プレミアムポイント(PP)」のみとなっていました。
それが「ステイタス獲得チャレンジ」では、従来通りのPPに加えて「ANAマイレージクラブのサービス利用数」と「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」もステータス獲得基準に追加されています。
<ステイタス獲得チャレンジのステータス獲得基準>
- 条件1:年間のプレミアムポイント獲得数<=従来のもの
- 条件2:ANAマイレージクラブのサービス利用数<=追加
- 条件3:ANAカード・ANA Pay決済額の総額<=追加
条件1の達成条件を従来よりも下げる代わりに、条件2と3を加えてそれを補うことでステータスを獲得できる仕組みとなっています。
ユーザーにとってはステータス獲得のための選択肢が広がるということになります。
ちなみに「ステイタス獲得チャレンジ」はあくまでも「こっちの道もあるよ」と新しいルートを追加したものであり、従来どおりのPPのみのステータス獲得基準を廃止したわけはありませんのでご注意いただければと思います。
従来基準における「SFC修行」の詳細はこちらの記事をご参照ください。
ステイタス獲得チャレンジは2024年も継続決定
この「ステイタス獲得チャレンジ」は2021年に初めてスタートしました。
「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」のハードルが比較的高めに設定されていたため、当初は賛否両論がありましたが、2022年に続き2023年、そして2024も継続されることが発表されました。
継続されたことを考えると、意外と好評だったのか、もしくは、ANA側に旨味が大きかったのかもしれませんね。
いずれにしても、2023年も選択肢が追加で用意されるというのはユーザーにとっては朗報になりますね。
ちなみに、2022年から名称は「ステイタス獲得チャレンジ」ではなく「ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件」と長い名前に変更になっています。
当記事では便宜上「ステイタス獲得チャレンジ」という名称を継続していきたいと思います。
2022年以降の「新たなステイタス獲得条件と特典」の詳細は以下公式サイトもご確認ください。
参考 新たなステイタス獲得条件と特典ANA
ANAステイタス獲得チャレンジ2024のステータス獲得基準
プレミアムポイント(PP)獲得に加えてサービス利用数と決済額が基準に
「ステイタス獲得チャレンジ2024」におけるステータス獲得基準を一覧にすると以下のようになります。
まず、条件1と2と3については「and」条件となっています。つまり、各ステータスを獲得するためには、3つの条件を全てクリアする必要があります。
<ステイタス獲得チャレンジ2024のステータス獲得基準>
ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド① | ダイヤモンド② | ダイヤモンド+more | |
条件1:プレミアムポイント数(ANAグループ運航便利用分) | 15,000 | 30,000 | 50,000 | 80,000 | 150,000 |
条件2:対象サービスの利用数 | 4サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 |
条件3:ANAカード・ANA Payの決済額 | 300万円 | 400万円 | 500万円 | 400万円 | 600万円 |
特徴としては「ダイヤモンド」については①と②の2パターンの条件が設定されているところと、「ダイヤモンド+more」というさらなる上級ステータスが追加になっているところになります。
また、条件1の「プレミアムポイント数」については「ANAグループ運航便利用分」に限られているため注意が必要となっています。
ステイタス獲得チャレンジのステータス獲得条件は、2021年から2022年については利用金額の一部変更がありました。しかしながら2022年から2023、そして2024年については条件の変更はありませんでした。
プレミアムポイント(PP)数は従来の約半分
従来から提供さているステータス獲得基準は以下になります。
従来のステータス獲得基準の場合、「年間プレミアムポイント数」のうち、「ANAグループ運航便利用分」は全体の半分以上を満たしている必要がありました。
<従来のステータス獲得基準>
ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド | |
年間プレミアムポイント数 | 30,000(うちANAグループ運行便15,000) | 50,000(うちANAグループ運行便25,000) | 10,000(うちANAグループ運行便50,000) |
一方で、「ステイタス獲得チャレンジ2023」では、必要とされる「プレミアムポイント数」はANAグループ運航便利用分のみとなっています。
その分、必要なプレミアムポイント数は最大で半分(50%)と軽減されています。
<必要プレミアムポイント数の比較>
従来基準 | 獲得チャレンジ2023 | 軽減率 | |
ブロンズ | 30,000 | 15,000 | 50% |
プラチナ | 50,000 | 30,000 | 40% |
ダイヤモンド① | 100,000 | 50,000 | 50% |
ダイヤモンド② | 100,000 | 80,000 | 20% |
ダイヤモンド+more | NA | 150,000 | NA |
そういう意味では「ステイタス獲得チャレンジ」というのは、「年間プレミアムポイント数」を従来の最大で半分と軽減する代わりに、条件2の「対象サービスの利用数」と条件3の「ANAカード・ANA Payの決済額」を追加したものと言えますね。
条件達成の対象サービス
条件達成の対象サービスは、以下の14サービスとなっています(2023年12月時点)。
「ステイタス獲得チャレンジ2024」では、4サービス以上、もしくは7サービス以上の利用が必要となります。
<対象のライフソリューションサービス(2024)>
- ANAのふるさと納税
- ANAの保険
- ANAの住まい
- 空港内店舗(空港売店・空港免税店)
- マイルが貯まるその他加盟店
- ANAカードマイルプラス
- ANAでんき
- ANAショッピング A-style・ANAセレクション・ANA STORE@SKY・ANA SKY SHOP
- ANA Mall
- ANAトラベラーズ
- ANAマイレージクラブ モバイルプラス
- ANA Pocket
- ANAリサーチ NEW!
- penguin NEW!
こうやってみるとあまり馴染みのないものも多いように感じますが、以下のような利用シーンで対象サービス数を稼ぐことができます。
<対象サービスの利用シーン>
- 日常での利用:ANAショッピング A-styleでANAカード決済を行うと、「A-style」と「ANAカードマイルプラス」の2つのサービス数がカウント
- 利用での利用:ANAトラベラーズで予約し、旅行中空港内のANA FESTAでANAカードを利用すると、「ANAトラベラーズ」、「空港内店舗」、「ANAカードマイルプラス」の3つのサービス数がカウント
この利用シーンを見ていくと「4つ程度」であれば楽にクリアできそうですね。
あとは、「ANAのふるさと納税」や「ANA Mall」、「ANAマイルが貯まるその他加盟店」などを意識的に利用することで、「7つ以上」という条件もなんとかクリアできますね。
ちなみに、青字のものは比較的簡単にクリアできる狙い目のサービスとなっています。新しく追加になった「ANAリサーチ」と「penguin」は無料で登録できて簡単に条件をクリアできるためオススメです。
達成条件の決済額
「ステイタス獲得チャレンジ2024」の中で一番ハードルが高いのが、条件3「ANAカード・ANA Payの決済額」となっています。
一番下の「ブロンズ」でも300万円以上、「プラチナ」や「ダイヤモンド」の場合は400万円以上の決済が必要となっています。
年400万円というと月33.3万円以上の決済が必要となります。一般的なサラリーマンではかなり厳しい条件と言わざるを終えませんね。
そういう意味では「ステイタス獲得チャレンジ」は、事業用の決済を建て替えできる個人事業主など、決済額が多い方に有利なキャンペーンと言えそうです。
逆に言えば、高額決済可能な方であれば、従来基準の最大で半分のPPで上級会員資格を獲得できるということで、お得なキャンペーンとなっています。
ANAステイタス獲得チャレンジ2024の特典
プレミアムメンバーサービスのステータスを獲得できる
「ステイタス獲得チャレンジ2024」の各ステータス獲得基準をクリアすることで、翌年度の「プレミアムメンバーサービス」のステータスを獲得することができます。
有効期限は翌年度の3月末ですので、たとえば2024年度の基準を満たした場合は「2026年3月末までが期限」ということになります。
このあたりは、従来のステータス獲得基準をクリアした場合と同様で、各ステータスサービスの特典も同じになります。
各ステータスごとの特典についてはこちらの公式サイトをご参照ください。
参考 ステイタス別プレミアムメンバーサービス一覧ANA
通常のダイヤモンドサービスに加えて「+more」が新登場
また、「ステイタス獲得チャレンジ2022」から新設されている「ダイヤモンド+more」については、通常の「ダイヤモンドサービス」特典に加えて、以下の特典を追加で獲得することができます。
<ダイヤモンド+moreの追加特典>
- 特典1:マイルからANA SKY コインへ特別交換倍率2.0倍のボーナスコインをプレゼント
- 特典2:ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼント
どちらも魅力的な特典ですが、特に「特典2」の家族に「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼントできるというのは非常に強力ですね。
「ダイヤモンド」のステータスを持っていても、ANAのラウンジに入室できるのは「同伴者1名まで」に限られているため、家族3人や4人などで利用する場合は使い勝手が悪いものでした。
これが、家族に「ダイヤモンドサービス」ステイタスをプレゼントすることができれば、家族4人でラウンジを利用することもできるようになります。
獲得条件は当然ながら難易度最高レベルですが、ファミリー層には非常に魅力的なステータスと言えますね。
ANAステイタス獲得チャレンジ2024の参加方法と対象者、キャンペーン期間
キャンペーン参加方法
「ステイタス獲得チャレンジ2024」に参加するために「参加登録(エントリー)」は必要ありません。
2021年は参加登録(エントリー)が必要であっためこの点は変更になっています。
3つの達成条件すべてを達成すると、対象者には「2025年3月頃にメールで連絡」が来るという仕組みとなっています。
ちなみに、従来どおりのPPのみの基準と「ステイタス獲得チャレンジ2024」の両方を達成した場合は、より上位のステータスが付与されるということになります。
キャンペーン対象者
条件3が「ANAカード・ANA Payの決済額」となっていることから、最低でも1枚のANAカードを保有している必要があります。
ANAカードをお持ちでない場合は、まずはANAカードを発行するところから始めましょう。
キャンペーン期間
キャンペーン期間は以下のようになっています。「条件1」と「条件2」「条件3」で期間が微妙に異なるため注意しましょう。
<キャンペーン期間>
- 条件1:2024年1月1日(月)~2024年12月31日(火)
- 条件2:2023年12月16日(土)~2024年12月15日(日)
- 条件3:2023年12月16日(土)~2024年12月15日(日)
ANAステイタス獲得チャレンジ2023の注意点
従来のステータス獲得基準も並行して提供
記事の前半でも言及しましたが、「ステイタス獲得チャレンジ2023」は従来のステータス獲得基準に置き換わるものではなく、新しい選択肢を追加するものです。
条件3の「ANAカード・ANA Payの決済額」が少ない方は、従来通りのステータス獲得基準でチャレンジするのがオススメです。
年間の獲得プレミアムポイントはANAグループ運行便のみ
条件1である年間の獲得プレミアムポイントは「ANAグループ運行便のみ」となっています。
従来基準の場合は、必要なプレミアムポイントのうち半分まではANAが加盟する「スターアライアンス」運行便の搭乗でもOKとなっていますので、ここは大きな違いがあります。
2024年はコロナ禍からの回復で国際線利用の機会も増えるでしょうからここは注意が必要です。
プレミアムメンバー事前サービスは対象外
従来基準の場合は「プレミアムメンバー事前サービス」というものが用意されています。
これは、翌年度のプレミアムステイタスが決定する12月末日よりも早く、各ステイタスに必要な獲得条件をクリアした場合、翌年3月末日まで各ステイタスの特典を事前に先行して利用できるというものです。
通常、ステイタスの有効期限は1年間ですが、それよりも先行して各ステイタスの特典を利用できというのがメリットになります。
以下の図の例で言えば、2019年9月から2020年3月末までが「事前サービス」という形になりますね。
一方で、ステイタス獲得チャレンジで獲得条件を達成した場合、この事前サービスを利用することはできません。各ステイタスの特典を利用できるのは、翌年度の4月からとなります。
ステイタス獲得チャレンジは年間の決済額をベースにしているためしょうがないところはありますが、注意するようにしましょう。
ANAカード決済額の合算が可能に
2022年から条件3にあたる「ANAカード・ANA Payの決済額」について、複数のANAカードを保有している場合は決済額の合算が可能になっています。
2021年はいずれか1枚のANAカードだけで利用金額条件を達成する必要があったため、これは大きな改善となりますね。
ただし、利用金額を合算するためには対象カードをマイル口座に統合する必要があるため注意が必要です。あらためて確認しておきましょう。
達成状況は自分で管理する必要あり
「ステイタス獲得チャレンジ2024」の達成条件はなかなか複雑ですが、達成状況は自分で管理する必要があるため注意が必要です。
- プレミアムポイント
- マイル口座残高照会からご確認ください。
- 対象サービス
- 対象サービス毎の確認先は、キャンペーンページ「達成条件・特典」→「達成条件の対象サービス」より、各サービスごとの「確認方法」をご確認ください。
- 決済額 ANAカード
- JCB「MyJCB(マイジェーシービー)」の「カードご利用代金明細照会」よりご確認ください。
- 三井住友カード(VISA/マスター)「VpassのMyページ」にアクセスし、ご利用明細をご確認ください。
- ダイナースカード「クラブ・オンライン」よりご確認ください。
- アメリカン・エキスプレス「アメックス・オンラインサービス」よりご確認ください。
特に複数ANAカードの合計の決済額を把握するのはなかなか大変そうです。全体を管理できるポータルのようなものがあると良いですが・・。
全体を管理できるポータルが用意されました。こちら「達成に向けたご利用状況(2024)」からご参照いただけます。自分で状況を管理する必要があるのはかわりませんが、いくぶんか便利になりました。
ANAステイタス獲得チャレンジ2024の攻略方法
ANAカード決済で得られたANAマイルをANAスカイコインに交換する
「ステイタス獲得チャレンジ」では、条件3に「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」が設定されています。
ANAカードで決済を行うと「ANAマイル」を獲得できますので、この獲得したANAマイルを「ANAスカイコイン」に交換して修行費用を軽減させるのがオススメです。
例えば、「プラチナ」の場合、必要な決済額は400万円です。
仮にANAカードで「10マイルコース」を選択していればANAマイル還元率は「1%」になりますので、「40,000ANAマイル」を獲得することができます。
この「40,000ANAマイル」は、最大で1.7倍の「68,000コイン」に交換することができ、約7万円分の航空券の支払いに利用することができます。
一方で、プレミアムポイント数である「30,000PP」を獲得するには、PP単価を「10円」とすると30万円分のコストが必要ということになります。
さきほどの約7万円分のスカイコインを航空券の支払いに利用すれば、実質的な修行コストは23万円ほどになるということなります。
一般的に「プラチナ」を獲得するために必要なコストは50万円ほどと言われています(50,000PP必要で、PP単価10円の場合。一般的にはSFC修行と言われています)。
決済額が多い方であれば「ステイタス獲得チャレンジ」を活用することで、修行に必要なコストを大きく削減できそうですね。
ANAアメックスゴールドカードの入会キャンペーンを活用する
テイタス修行のコストを大幅に削減する方法としておすすめなのが「ANAアメックスゴールド」の入会キャンペーンの活用です。
「ANAアメックスゴールド」は入会キャンペーンを活用することで一気に大量マイルを獲得することができます。
獲得したマイルはスカイコインに交換(1.6倍)できますので修行のコスト削減に役立てることができるというわけです。
獲得できるマイル数はタイミングによって異なります。ANAアメックスゴールドの入会キャンペーンの最新情報はこちらの記事をご参照ください。
ANA「プレミアムポイント(PP)2倍キャンペーン」を活用する
2023年にはANA国内線および国際線で「プレミアムポイント(PP)2倍キャンペーン」を実施していました。
2024年も実施するかはわかりませんが、もし実施するようであればキャンペーンに参加することで効率的にPPを獲得できます。
2024年もANAキャンペーン情報には注目ですね。
まとめ:ステータス獲得の新しい選択肢が登場で決済額が大きな方には朗報
今回は、ANA「ステイタス獲得チャレンジ2024」におけるライフソリューションサービスの達成条件と特典、変更点などを解説していきました。
飛行機以外の日常のクレジットカードやサービス利用の実績に応じてステータスを獲得しやすくするという今回の試みは、新しい選択肢をユーザーに提供するという観点では「朗報」と言えますね。
初年度であった2021年に比べると2022年以降は条件3「ANAカード・ANA Pay決済額の総額」が若干の引き下げが行われたというのも嬉しいポイントです。
ただし、最低でも300万円以上の利用が必要となっており、一般的なサラリーマンにとってはかなり難しい数字になっています。
そういう意味では、事業用の決済を建て替えできる個人事業主など、決済額が多い方に有利なキャンペーンと言えるのではないかと思います。
このように決済額が多い方にとっては、最大で従来の半分のPPでステータスを獲得できるわけですから、チャンスとなっていますね。
それでは、また!
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