ANAとJALで株主優待券の有効期限延長を発表!新型コロナウィルス特別対応
ANAとJALで「新型コロナウィルス特別対応」による株主優待券の有効期限延長が発表されました。2019年5月発行分の有効期限を「2020年5月31日」から「2020年11月30日」に延長するというものです。国や地自体による外出自粛要請により、2020年2月から5月は飛行機に乗りにくい状況になっていました。そんな中、該当の株主優待券を保有している方にとっては、ほっと一安心できる発表だったのではないかと思います。以下で詳しくご紹介していきたいと思います。
更新履歴(2020年10月27日):ANAおよびJALの株主優待券(2020年5月発行分)の有効期限延長について追記しました。ともに2021年11月末まで有効期限が延長されています。
目次
ANAとJALの株主優待券とは
ANAとJALでは株主への還元として「株主優待券」を提供しています。ANA、JALともに3月末、もしくは9月末の権利確定日に株を保有することで獲得することができます。
ANAの株主優待券
ANAの株主優待券の現物はこんな感じです。券面には「株主優待番号ご案内書」と記載されています。こちらの優待券を利用すると、ANA国内線を「株主割引運賃」で利用することができます。
所有株式数と株主優待券の枚数の関係は以下になります。400株までは、100株ごとに1枚を獲得することができます。それ以降は、1枚を獲得するための株数が増えるような仕組みになっています。
<所有株式数と株主優待券の枚数>
所有株式数 | 株主優待番号ご案内書 |
---|---|
100株~199株 | 1枚 |
200株~299株 | 2枚 |
300株~399株 | 3枚 |
400株~999株 | 4枚+400株超過分 200株ごとに1枚 |
1,000株~99,999株 | 7枚+1,000株超過分 400株ごとに1枚 |
100,000株~ | 254枚+100,000株超過分 800株ごとに1枚 |
ANA株主優待券の詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
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JALの株主優待券
ANAの株主優待券の現物はこんな感じです。券面には「株主割引券」と記載されています。こちらの優待券を利用すると、JAL国内線を「株主割引運賃」で利用することができます。
所有株式数と株主優待券の枚数の関係は以下になります。JALの場合は、3月末の場合は100株から優待券を獲得できますが、9月末の場合は200株からとなっているため注意が必要です。
<所有株数と獲得できる株主優待券の枚数>
所有株式数 | 3月31日現在の株主 | 9月30日現在の株主 |
---|---|---|
100株 ~ 199株 | 1枚 | – |
200株 ~ 299株 | 1枚 | 1枚 |
300株 ~ 399株 | 2枚 | 1枚 |
400株 ~ 499株 | 2枚 | 2枚 |
500株 ~ 599株 | 3枚 | 2枚 |
600株 ~ 699株 | 3枚 | 3枚 |
700株 ~ 799株 | 4枚 | 3枚 |
800株 ~ 899株 | 4枚 | 4枚 |
900株 ~ 999株 | 5枚 | 4枚 |
1,000株 ~ 1,099株 | 5枚 | 5枚 |
1,100株 ~ 99,999株 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚 | 同左 |
100,000株 ~ | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚 | 同左 |
JAL株主優待券の詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
ANAとJALで株主優待券の有効期限延長を発表!新型コロナウィルス特別対応
さて、そんな株主優待券ですが、ANAとJALで新型コロナウィルス特別対応が発表されました。
ANAが先行して発表し、JALがすぐに追随すると思われましたが、実際には3日ほど時間が空きました。JALの発表がなかなかされず、やきもきしていた方も多いのではないかと思います。これでひと安心ですね。
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ANAの発表内容
ANAの発表レターは以下になります。2020年4月27日に発表されました。
発表内容は以下になります。直近で有効期限が迫っていた、2019年5月発行分の有効期限が「2020年5月31日」から「2020年11月30日」に延長されるという内容になっています。半年間の延長ということですね。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、政府が「緊急事態宣言」の対象地域を全国に拡大したことを受け、ANAでは株主優待割引運賃につきまして特別対応を行います。
株主優待の有効期間
2019年6月1日から2020年5月31日まで有効である株主優待番号につきましては、有効期間を2020年11月30日まで延長いたします。
ANAではその後、2020年5月発行分(有効期間:2020年6月1日から2021年5月31日まで)の株主優待券についても、有効期限を2021年11月30日まで延長する発表がなされました。
詳細についてはこちらのANA公式サイトをご参照ください。
参考 株主優待番号の有効期間延長についてANA
JALの発表内容
JALの発表レター(株主優待情報の「お知らせ」として発表)は以下になります。2020年4月30日に発表されました。
発表内容は以下になります。こちらも同じく、有効期限が「2020年5月31日」から「2020年11月30日」に延長されるという内容になっています。
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言発令を受け、以下の株主割引券の有効期間を延長いたします。
対象割引券
2019年5月発行分(有効期間:2019年6月1日~2020年5月31日)
延長期間
「2020年5月31日」から「2020年11月30日」へ有効期間を延長
JALについてはその後、2020年11月発行分以降の株主割引券の有効期間を「1年」から「1年半」へ変更するという発表がされました。これを受け「株主割引券の有効期間」は以下のようになっています。
詳細についてはこちらのJAL公式サイトをご参照ください。
参考 株主優待のご案内JAL
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ANAとJALの新型コロナウィルス特別対応のまとめ
ANAとJALでは、新型コロナウィルスに対する特別対応が相次いで発表になっています。
こちらは、ANAで「PP2倍」、JALで「FOF2倍」になるというものです。2020年の前半で飛行機を利用していた(利用する)方への救済策ですね。
こちらは、2019年に獲得した2020年度のステータスを2021年度も使えるように延長するというものです。2019年に飛行機を利用していた方への救済策となります。
こちらは、ANAとJALでゴールデンウィーク期間中のキャンセル料を無料にするというものです。現在はゴールデンウィーク期間を超えて、5月末までキャンセル無料期間が延長されています。
まとめ
今回は、ANAとJALで相次いで発表された、2019年5月発行分の「株主優待券」の有効期限を「2020年5月31日」から「2020年11月30日」に延長するという内容をご紹介しました。
国や地自体による外出自粛要請により、2020年2月から5月は飛行機に乗りにくい状況になっていました。そんな中、該当の株主優待券を保有している方にとっては、ほっと一安心できる発表だったのではないかと思います。
一方で、延長による有効期限は「2020年11月30日」までということで、半年間の延長となっています。新型コロナウィルス感染拡大の収束がどれくらいの時期になるのか、まだまだ見通せいない状況が続いています。
なんとか、秋口あたりには、国内線だけでも自由に飛行機に乗れるような状況に改善されていることを祈るばかりです。
私の場合、ANAやJALの株主優待券は「クロス取引」で獲得しています。クロス取引のやり方についてはこちらの記事を合わせてご参照ください。
それでは、また!
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