楽天証券のクレジットカード投信積立でポイント還元率が改善します。これまではカード種別によらず一律0.2%でしたが、2023年6月からはノーマルの楽天カードで0.5%、ゴールドカードで0.75%、プレミアムカードで1%にアップとなります。投信積立をしている方にとっては朗報ですね。楽天キャッシュとも併用できますので、合計ではひと月10万円分までの投信積立でポイント還元を受けられるという計算になります。以下で詳しく解説していきます。
楽天証券の投信積立とは
楽天証券は「楽天グループ」が運営する証券会社
「楽天証券」は「楽天グループ」が運営する証券会社です。リーズナブルな手数料や、楽天ポイントが貯まる・使えるといった特徴があります。
楽天証券はSPU対象で条件クリアでポイント最大+1倍
また、楽天証券はSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象にもなっており、条件を満たすことで楽天市場での買い物が「ポイント最大+1倍」にアップになるという特典もあります。
楽天証券と楽天市場の相乗効果で効率的にポイントを貯めることができるというわけですね。
投信積立は楽天キャッシュや楽天カードを利用可能
投信積立とは毎月決まった金額とタイミングで投資信託を購入するものです。長期的な資産形成を目的とする方の間で人気があります。
楽天証券の場合は証券口座の残高以外にも、楽天キャッシュや楽天カード、楽天ポイントも利用することができます。決済方法が多彩なのが魅力です。
<楽天証券の投信積立で利用可能な決済方法>
- 証券口座残高
- 楽天キャッシュ
- 楽天カード
- 楽天ポイント
楽天証券のクレジットカード投信積立でポイント還元率が改善
楽天プレミアムカードでポイント還元率が最大1%に
楽天証券の投信積立では「楽天キャッシュ」と「楽天カード」の利用でポイント還元を受けることができます。
このうち、楽天カードを利用した場合のポイント還元率が改善されることになりました。
代行手数料が年率0.4%(税込)未満の投資信託の購入に対して、楽天カードで0.5%、ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1%のポイント還元を受けることができます。
これまではカード種別にかかわらず0.2%と一律となっていましたから、大幅な改善と言えます。
表でまとめると以下のようになります。
<ポイント還元率(代行手数料0.4%未満の投資信託)>
2023年5月まで | 2023年6月から | |
楽天プレミアムカード | 0.2% | 1% |
楽天ゴールドカード | 0.2% | 0.75% |
楽天カード | 0.2% | 0.5% |
投信積立で人気がある銘柄は特定の指数に連動するインデックス型のものです。「eMAXIS Slimシリーズ」の全世界株式や米国株式(S&P500)などですね。
これらの銘柄は代行手数料が低く設定されていますので、楽天証券のクレカ積立では高いポイント還元を望むことはできませんでした。
これが改善されたのは嬉しいことですね。
ちなみに、代行手数料が年率0.4%(税込)以上の投資信託の購入に対してはこれまでどおりカード種別にかかわらず1%のポイント還元を受けることができます。
<2023年6月以降のポイント還元率一覧>
楽天キャッシュのポイント還元率は0.5%を維持
楽天キャッシュの場合、楽天カードからのチャージで0.5%のポイント還元を受けることができます。この部分は現状維持となっています。
楽天キャッシュは楽天カードから自動チャージできる設定があります。これを利用すれば手間なく楽天キャッシュ経由での投信積立ができて便利です。
また、楽天キャッシュはコンビニで購入した「楽天ギフトカード(POSAカード)」からチャージすることもできます。
「楽天ギフトカード」は購入方法を工夫することで1%以上のポイント還元を目指すこともできますので、ポイント還元率をさらに高めたい方は試してみるのも良いですね。
<コンビニで楽天ギフトカードをお得に購入する方法例>
- クレジットカード(JCB)=>ファミペイチャージ=>ファミリーマートで「楽天ギフトカード」購入
- クレジットカード(JCB/Master/AMEX)=>ApplePay=>nanacoチャージ=>セブンイレブンで「楽天ギフトカード」購入
- クレジットカード(JCB/Master/AMEX)=>ApplePay=>WAONチャージ=>ミニストップで「楽天ギフトカード」購入
ポイント還元率は利用するクレジットカードに依存します。nanacoチャージおよびWAONチャージではクレジットカード側でポイント還元対象外にしている場合もあるため注意しましょう。
楽天カードと楽天キャッシュの月5万円の上限は同時利用が可能
楽天カード、楽天キャッシュ、証券口座残高といった3つの決済方法の特徴を表でまとめると以下のようになります。
<投信積立の決済方法の比較>
楽天カード | 楽天キャッシュ | 口座残高 | |
設定可能上限 | 50,000円/月 | 50,000円/月 | なし |
ポイント還元率 | 代行手数料が0.4%未満の場合、カード種別により0.5%から1% 代行手数料が0.4%以上の場合一律1% |
楽天カードからのチャージで一律0.5% | なし |
積立設定日 | 毎月1日、8日 | 毎月1日~28日から選択 | 毎月1日~28日から選択 |
ポイント投資・SPU | 対象 | 対象 | 対象 |
楽天カードと楽天キャッシュはポイント還元を受けることができますが、月50,000円までが利用上限となっているため注意が必要です。
ただし、楽天証券の投信積立の場合、楽天カードでの投資枠と、楽天キャッシュでの投資枠を併用することができます。
そのため、両方の枠を合わせると月10万円までポイント還元を受けつつ投資信託を購入することができますね。
ちなみに、楽天キャッシュは楽天カードからのチャージで0.5%のポイント還元を受けることができます。
一方で、楽天キャッシュにチャージできる楽天ギフトカードをコンビニで購入する際に工夫することで、ポイント還元率を最大1.5%から2.5%に高めることができます。
長期的に積立投信をする場合にはぜひマスターしておきたい方法です。
楽天ギフトカードをコンビニでお得に購入する方法はこちらの記事でまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
ポイント還元率アップで楽天プレミアムカードの価値が向上
今回のポイント還元率のアップにより楽天プレミアムカードの価値が相対的に向上する結果になりました。
例えば、ひと月の上限である5万円までクレジットカードによる投信積立を実施した場合、年間の決済額は60万円になります。
この場合に獲得できるポイント数を表でまとめると以下のようになります。ノーマルの楽天カードと楽天プレミアムカードで獲得できるポイント数の差は3,000ポイントとなります。
<年60万円決済の場合の獲得ポイント数>
年会費 | ポイント還元率 | 獲得ポイント数 | |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1% | 6,000ポイント |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 0.75% | 4,500ポイント |
楽天カード | 無料 | 0.5% | 3,000ポイント |
ノーマルの楽天カードと楽天プレミアムカードが年会費の差額は11,000円ですが、クレジットカードによる投信積立をフルで行う方にとっては差額が8,000円まで縮まるとも考えられます。
楽天プレミアムカードは海外の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティパス」が付帯するのが魅力です。
これまでもプライオリティパス付帯では最安水準の年会費でしたが、クレジットカードによる投信積立をフルで行える方にとってはさらに維持コストが下がる結果になったと言えますね。
楽天プレミアムカードの特典とメリット、デメリット、損益分岐点はこちらの記事で解説しています。合わせてご参照ください。
楽天カードの入会や楽天証券の口座開設はポイントサイト経由がお得
楽天証券でクレジットカード投信積立を行うには「楽天証券」の口座と「楽天カード」が必要になります。
これらのうちどれか、もしくは両方をお持ちでない方はポイントサイトを利用するのがおすすめです。どちらも1万円以上のポイントを獲得することができます。
獲得したポイントは現金化すれば投資資金にもなりますし、旅行好きな方であればマイルに交換して活用することもできます。
利用しなければ損とも言えるお得さです。
楽天カードの入会で最大24,000円分の特典を獲得できる例も
例えば、ポイントサイトのモッピーを経由して「楽天カード」に入会することで14,000円分のポイントを獲得することができました。これは2023年4月の例です。
このタイミングでは楽天カード側の入会キャンペーンでも10,000円分のポイントを獲得することができたため、合計では24,000円分の特典になっていました。
驚異的な数字ですね。
案件の詳細はこちらモッピーのサイトからご確認ください(上記ポイント数は2023年4月22日時点のものです)。
楽天プレミアムカードの切替で3,000円分の特典獲得
「楽天プレミアムカード」はポイントサイトで募集がありません。
こちらを狙っている方も一度ノーマルの「楽天カード」をポイントサイト経由で発行してからグレードアップ(切替)するのがおすすめです。
楽天プレミアムカードの切替については公式サイト側で常設のキャンペーンを実施しており、3,000円分のポイントを獲得することができます。
詳細はこちら楽天カードの公式サイトをご参照ください。
楽天証券の口座開設で10,000円分の特典獲得
モッピー経由した「楽天証券」の口座開設で10,000円分のポイントを獲得することができます。
30日以内に楽天証券の口座へ5万円以上の入金完了が条件になりますが取引する必要はありませんのでノーリスクです。
案件の詳細はこちらモッピーのサイトからご確認ください(上記ポイント数は2023年4月22日時点のものです)。
モッピーの入会キャンペーンで2,000円分の特典も上乗せ
モッピーではお得な入会キャンペーンを実施しています。入会後の条件クリアで2,000円分のポイントを獲得できるというものです。
モッピーへの入会がまだの方はこちらのバナー経由で新規登録いただければと思います。
モッピーの入会キャンペーンの詳細はこちらの記事をご参照ください。
クレジットカード投信積立の他証券会社の動向
最後に、クレジットカード投信積立の他証券会社の動向をまとめておきたいと思います。
基本的には各社ともにひと月あたりの設定上限は5万円で横並びになっています。
ポイント還元率は最大1%としているところが多いものの、SBI証券とマネックス証券がそれを上回る数字となっており、お得度が一段上になっています。
SBI証券
SBI証券は三井住友カードによるクレジットカード投信積立が可能となっています。
ポイント還元率は普通カードで0.5%、ゴールドカードで1%、プラチナカードで2%となっています。また、ポイント還元に特化したプラチナプリファードでは5%還元と驚異的な数字を実現しています。
マネックス証券
マネックス証券はマネックスカードカードによるクレジットカード投信積立が可能となっています。
ポイント還元率は1.1%となっています。これ以降に続く他社の最大1%という水準に比べると1段階高いポイント還元率を実現しています。
auカブコム証券
auカブコム証券はauPAYカードによるクレジットカード投信積立が可能となっています。
ポイント還元率は1%でau回線を保有の場合は4%のポイント還元を上乗せするキャンペーンを実施していました(現在は終了)。
CONNECT(コネクト証券)
CONNECT(コネクト証券)はセゾンカード(およびUCカード)によるクレジットカード投信積立が可能となっています。
ポイント還元率は普通カードで最大0.5%、プラチナカードで最大1%になっています。
まとめ
楽天証券のクレジットカード投信積立でポイント還元率が改善します。
これまではカード種別によらず一律0.2%でしたが、2023年6月からはノーマルの楽天カードで0.5%、ゴールドカードで0.75%、プレミアムカードで1%にアップとなります。
楽天キャッシュとも併用できますので、合計ではひと月10万円分までの投信積立でポイント還元を受けられるという計算になります。
新NISAの「つみたて投資枠」の上限はひと月10万円になっていますので、楽天証券であれば満額をキャッシュレスで、フルでポイント還元を受けることができますね。
それでは、また!