マリオットアメックス改悪で解約?年会費と決済条件の改定と代わりを解説!
マリオットアメックスでサービス改定の発表がありました。ノーマルとプレミアムの両方が対象になっていますが、特にプレミアムは年会費と決済条件の金額が大幅アップとなっていて大改悪となっています。当記事では、変更内容から代替となるカードまで詳しく解説していきます。
更新履歴(2025年9月6日):最新情報に更新しました!
目次
- マリオットアメックス改悪の概要
- マリオットアメックス(プレミアムカード)のサービス改定
- マリオットアメックス(ノーマルカード)のサービス改定
- マリオットアメックスは解約?継続するのはこんな方
- マリオットアメックスの代わりを解説
- マリオットアメックスのダウングレード・切替でよくある質問と回答
- Q:新しい年会費はいつから必要?
- Q:マリオットアメックスを解約(もしくはダウングレード)するとポイントはなくなってしまいますか?
- Q:マリオットアメックスを解約するとマイルに交換できなくなりますか?
- Q:マリオットアメックスを解約後はどのようにマリオットポイントを貯めれば良いですか?
- Q:プレミアムカードからノーマルカードにダウングレードすると年会費はどうなりますか?
- Q:無料宿泊特典獲得のために決済金額を積み上げています。ダウングレードするとどうなりますか?
- Q:プレミアムカードでプラチナエリートを取得しました。ダウングレードするとどうなりますか?
- Q:ダウングレードするとマイル還元率が低くなるのが気がかりです。何か良い方法はありますか?
- Q:事業用決済がポイント還元の対象外になって困っています。何か良い方法はありますか?
- まとめ
マリオットアメックス改悪の概要
年会費、無料宿泊特典、ステータス特典、ポイント加算の4つが変更に
マリオットアメックス(正式名称:Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード)でサービス改定の発表がありました。ノーマルとプレミアムの両方が対象になっています。
変更になるのは主に以下4点となります。
変更が適用になる時期にはばらつきがあるものの、多くは2025年10月28日、もしくは11月1日のタイミングとなっています。
<主な変更内容>
- 年会費:2025年11月1日請求分から
- 無料宿泊特典:2025年10月28日から
- ステータス特典:ノーマルは2025年10月28日から、プレミアムは2026年1月1日から
- ポイント加算:2025年10月28日利用分から
後で詳しくご紹介しますが、プレミアムカードの年会費が大幅値上げ、かつ無料宿泊特典、ステータス特典ともに決済条件のハードルが高くなっていて大改悪となっています。
一方で、ノーマルカードの方は年会費は小幅値上げで、無料宿泊特典、ステータス特典については改善される点も多くあります。
公式サイトでの発表は以下になります。
カードデザイン(券面)もリニューアル
サービス内容の改定に合わせてカードデザインもリニューアルされます。
こちらはマリオットアメックスのプレミアムカード。
こちらはマリオットアメックスのノーマルカードです。
どちらもマットなデザインで券面の中央にマリオットのイニシャルであるアルファベットの「M」が大きく掲げられるようになりました。
ただ、どちらもメタルカードではなくプラスチックカードのままでデザイン変更も小幅です。あまりインパクトはありませんね。
これから紹介するサービス改定の内容が衝撃的すぎて影に隠れてしまっている印象です(笑)。
マリオットアメックス(プレミアムカード)のサービス改定
さて、それではここからは本題となるマリオットアメックスのサービス改定の内容を確認していきたいと思います。まずは衝撃の大きな「プレミアムカード」です。
年会費
マリオットアメックスのプレミアムカードの年会費は49.500円(税込)でした。
これでも十分に高かったと思いますが、サービス改定後の新年会費は「82,500円(税込)」となります。
一気に33,000円の大幅値上げとなっています。
これはかなり衝撃的です。他社プラチナカード1枚分に匹敵するような年会費が追加になるイメージです。紛うことなき改悪ですね。
適用されるのは2025年11月以降に請求分からとなっています。
また、家族カードの年会費も24,750円(税込)から「41,250円(税込)」に値上げになります。値上げ幅は16,500円です。基本カードの半分というイメージです。
家族カード1枚目は無料なのは変更なしですが、家族で利用している方にはよりダメージが大きくなっていますね。
無料宿泊特典
マリオットアメックスのプレミアムカードでは、決済条件をクリアすることで無料宿泊特典を獲得できます。
これまで交換できるのは1泊50,000ポイントまででしたが、サービス改定後は1泊75,000ポイントまでとなります。25,000ポイントアップということでここは改善になりますね。
この無料宿泊特典には手持ちのポイントから15,000ポイントまで追加できますので、最大90,000ポイントまでの客室に宿泊できるという計算になります。
これまでよりもより選択肢が広がり、より高いグレードのホテル(および薬室)に泊まれるようになるというのは嬉しいですね。
一方で、この無料宿泊特典を獲得するための決済条件のハードルが大幅に上がります。これまでは年150万円でOKだったものが「年400万円」となります。
一気に250万円のアップです。
これは正直痛すぎますね。普通のサラリーマンであれば年150万円でもギリギリだったと思います。年400万円というのは多くのサラリーマン家庭を足切りにするものです。
マリオットアメックスのメリットの一つに、この「無料宿泊特典を獲得することで年会費負担を相殺しつつ、1.25%という高いマイル還元率を実現できる」というのもがありました。
サービス改定後はこのメリットを享受するには年400万円の決済が必要になるわけで、実現が遠のいてしまいます。
こちらも大きな改悪となっていて残念です。
ちなみに、この無料宿泊特典の獲得には既存ホルダー向けに移行期間が設けらています。
プログラム終了日が「2025年10月27日から2026年10月26日」にあたる場合は、決済上限が改定前の150万円でOKとなります。
ただし、無料宿泊特典は継続でもらえるものなので、獲得するには新年会費の支払いが条件となります。1回だけ決済条件を緩和してくれるというイメージですね。
ステータス特典
マリオットアメックスのプレミアムカードでは、自動的にゴールドエリートのステータスが付与されます。そして、決済条件をクリアすることでプラチナエリートのステータスを取得できます。
済条件はこれまでは年400万円でしたが、これが「年500万円」となります。
100万円のアップですね。
無料宿泊特典の決済条件が400万円に大幅アップしているので、このプラチナエリート取得条件のアップはそれほど驚きはありませんね。バランスをとったものと思われます。
もちろん、ここは単純に決済条件だけがアップしていますので改悪であることは間違いありませんね。
ちなみに、ゴールドステータスとプラチナステータスの特典の違いは以下になります。
プラチナエリートは、ウェルカムギフトの無料朝食やラウンジへのアクセス、スイートへのアップグレードなどが大きな魅力になります。
<ゴールドエリートとプラチナエリートの違い>
ゴールド | プラチナ | |
客室での無料のインターネットアクセス | ◯ | ◯ |
会員料金 | ◯ | ◯ |
モバイル チェックイン/サービス | ◯ | ◯ |
完全予約保証 | ◯ | ◯ |
ポイントボーナス | ◯(25%) | ◯(50%) |
レイトチェックアウト | ◯(14時) | ◯(16時) |
エリート専用予約ライン | ◯ | ◯ |
ウェルカムギフト | ◯(250 or 500ポイント) | ◯(500 or 1,000ポイント、無料朝食、アメニティから選択) |
客室のアップグレード | ◯ | ◯(スイート含む) |
ラウンジへのアクセス | ◯ |
ポイント加算
サービス改定のタイミングでポイント加算が改悪されます。
これまで、公共料金や税金支払いでは通常の買物の半分のポイント加算となっていましたが、これが「6分の1」にまでダウンします。
また、これまでは事業用決済でも満額のポイントが付与されていましたが、これが「対象外」となります。
つまりポイント加算は「0(ゼロ)」になるという形です。
表にまとめると以下のようになります。
<ポイント加算(プレミアムカード)>
改訂前 | 改定後 | |
買物 | 3pt | 3pt |
Marriott Bonvoy加盟ホテル | 6pt | 6pt |
公共料金・国税など | 1.5pt | 0.5pt |
事業用決済 | 3pt | 対象外 |
決済額が大きくなるのがこの「公共料金・国税など」と「事業用決済」だと思いますが、この部分のポイント還元率が大きくダウンしていまいます。
無料宿泊特典やステータス特典などの決済額にはカウントされますが、ポイントをもらうのは難しくなるというイメージです。
特典とポイントの両方はもらえなくなるという感じですね。
この「公共料金・国税など」と「事業用決済」の利用が多かった方にとっては改悪となります。
事業用決済がポイント加算の対象外になるのはマリオットアメックスだけではありません。アメックスが発行する他の個人カードも同様の扱いになります。
【新特典】ダイニング特典
ここまではマリオットアメックスのプレミアムカードのサービス内容の変更をご紹介しましたが、ひとつだけ新しい特典が追加になります。
それは「ダイニング特典」です。
ダイニング予約サービスである「ポケットコンシェルジュ」の利用で毎回20%のキャッシュバックを得られるというもので、還元上限が半年で5,000円、年間10,000円という形ですね。
うまく活用すれば年1万円分がお得になるというイメージです。
新しい特典が追加になったのは良いのですが、これまでご紹介してきた改悪の内容が大きすぎてまったくフォローになっていないですね。
改悪とセットにするのであれば、もっと大きな新特典を追加して欲しかったですね(プライオリティパスとか2泊目の無料宿泊特典とかメタル化とか)
マリオットアメックス(ノーマルカード)のサービス改定
続いてはノーマルカードのサービス改定内容を確認していきたいと思います。
年会費
ノーマルカードの方も年会費が値上がりします。
これまで23,100円(税込)だったものが「34,100円(税込)」になるということで11,000円(税込)のアップです。
プレミアムカードに比べると小幅に抑えられていますね。
無料宿泊特典
マリオットアメックスのノーマルカードでは、決済条件をクリアすることで無料宿泊特典を獲得できます。
これまで交換できるのは1泊35,000ポイントまででしたが、サービス改定後は1泊50,000ポイントまでとなります。20,000ポイントアップということでここは改善になりますね。
この無料宿泊特典には手持ちのポイントから15,000ポイントまで追加できますので、最大65,000ポイントまでの客室に宿泊できるという計算になります。
サービス改定前のプレミアムカードと同じ様な扱いですね。
一方で、この無料宿泊特典を獲得するための決済条件のハードルが大幅に上がります。これまでは年150万円でOKだったものが「年250万円」となります。
100万円のアップですが、こちらもプレミアムカードの値上げ幅と比べると小幅に抑えられています。
ステータス特典
ノーマルカードで一番大きな変更点はこちらになります。
ノーマルカードでは、これまで無条件でシルバーステータスを獲得できていました。サービス改定後はこれが「ゴールドステータス」にグレードアップします。
シルバーステータスというのははっきり言ってほとんど特典のない空気のようなものですが、これがゴールドステータスとなれば、レイトチェックアウトが最大14時となり客室のアップグレードも可能になります。
<シルバーエリートとゴールドエリートの違い>
会員 | シルバー | ゴールド | |
客室での無料のインターネットアクセス | ◯ | ◯ | ◯ |
会員料金 | ◯ | ◯ | ◯ |
モバイル チェックイン/サービス | ◯ | ◯ | ◯ |
完全予約保証 | ◯ | ◯ | |
ポイントボーナス | ◯(10%) | ◯(25%) | |
レイトチェックアウト | ◯ | ◯(14時) | |
エリート専用予約ライン | ◯ | ◯ | |
ウェルカムギフト | ◯(250 or 500ポイント) | ||
客室のアップグレード | ◯ | ||
ラウンジへのアクセス |
ノーマルカードの価値が一気に高まる改善と言えますね。
ポイント加算
ポイント加算については、ノーマルカードでも公共料金と税金払い、および事業用決済で改悪があります。
一方で、「Marriott Bonvoy加盟ホテル」および「航空券・海外利用」で付与率がアップするという改善もあります。
表でまとめると以下のようになります。
<ポイント加算(プレミアムカード)>
改訂前 | 改定後 | |
買物 | 2pt | 2pt |
Marriott Bonvoy加盟ホテル | 4pt | 5pt |
航空券・海外利用 | 2pt | 3pt |
公共料金・国税など | 1pt | 0.5pt |
事業用決済 | 2pt | 対象外 |
「航空券・海外利用」での付与率はプレミアムカードと同等になるのは嬉しいですね。「Marriott Bonvoy加盟ホテル」はプレミアムカードには劣るものの、付与率アップは朗報です。
こちらもノーマルカードの価値を高める結果になっています。
マリオットアメックスは解約?継続するのはこんな方
年400万円の決済ができるかどうかが分岐点
マリオットアメックスのプレミアムカードにおけるサービス改定内容を表でまとめると以下のようになります。
<マリオットアメックス(プレミアムカード)改定内容まとめ>
改訂前 | 改定後 | |
年会費(基本カード) | 49,500円(税込) | 82,500円(税込) |
年会費(家族カード)1枚目 | 無料 | 無料 |
年会費(家族カード)2枚目以降 | 24,750円(税込) | 41,250円(税込) |
無料宿泊特典(交換レート) | 50,000pt | 75,000pt |
無料宿泊特典(決済額) | 150万円 | 400万円 |
ステータス特典(決済額)プラチナ取得 | 400万円 | 500万円 |
ポイント付与(買物) | 3pt | 3pt |
ポイント付与(ホテル) | 6pt | 6pt |
ポイント付与(公共料金・国税など) | 1.5pt | 0.5pt |
ポイント付与(事業用決済) | 3pt | 対象外 |
無料宿泊特典の決済額が年150万円から400万円にアップしたことで、プレミアムカードを保有するかどうかの分岐点も改定後は年400万円となります。
年400万円の決済が可能であれば、無料宿泊特典で年会費負担を軽減できた状態でその他の特典(1.25%という高いマイル還元率など)を享受できるという形ですね。
サービス改定後もマリオットアメックスのプレミアムカードを保有する意味のある方は以下になります。
<プレミアムカードを保有する意味のある方(サービス改定後)>
- 年400万円以上の決済を確実にできる
- 年1回のペースで75,000円以上のホテルに宿泊することに価値を感じる
- 隔年で年500万円以上の決済ができる
- 2月以降に取得すたステータスの有効期限は翌々年の1月末までなのでプラチナエリート取得取得条件のクリアは2年に1回でOK
こうやってみるとマリオットアメックスのプレミアムカードは富裕層向けの面持ちが一気に強くなりました。
もし年400万円の決済ができないのであれば、今まで以上に年会費負担が大きくのしかかる結果になってしまいます。
たとえば年200万円決済で獲得できるマリオットポイントは60,000ptです(100円=3ptの場合)。1ptの価値を1円とした倍、22,500円(=82,500円-60,000円)の赤字になります。
もちろん、マリオットアメックスにはその他にも特典が多くあります。年会費負担で赤字になってまで保有すべきかどうか、よくよくご検討いただければと思います。
マリオットアメックスのメリットとデメリット、特典はこちらの記事で解説しています(内容は改訂前です)。合わせてご参照ください。
決済金額別収支表
マリオットアメックス(プレミアムカード)の改悪で継続するかどうかの判断をわかりやすくするため、決済金額別の収支一覧を作成しました。
決済内容に応じてパターンAからDの4つに分類しています。
<決済金額別の収支表(プレミアムカード)>
パターンAは買物100%の例です。ポイント還元率3%で300万円決済で90,000pt獲得できます。1pt=1円と仮置きすると7,500円のプラスという計算になりますね。
これだと収支とんとんなので400万円以上の決済をしないと意味ないことがわかります。
パターンBは買物50%+ホテル50%の例です。ホテルのポイント還元率が6%と有利なので同じ300万円決済でも収支が大幅プラスになります。
パターンCはホテル100%の例です。全てが6%還元になるのでさらに有利になります。
パターンDは国税100%の特殊な例です。公共料金や税金はポイント還元率0.5%と非常に悪く、かつ国税は年300万円までがしかポイント還元の対象になりません。そのため300万円以上の獲得ポイントはフラットです。
年500万円決済でプラチナが欲しい人用ですね。
ご自身がどのパターンに近そうか考えながらご参考にしていただければと思います。
マリオットアメックスの代わりを解説
ここでは、マリオットアメックスの改悪(特にプレミアムカード)で代替となるカードを探している方に向けて、いくつかオススメをご紹介したいと思います。
マリオットアメックス(ノーマルカード)
今回のサービス改定でプレミアムカードは大改悪となりました。一方でノーマルカードは若干年会費は高くなったものの、改善も多くありバランスの取れた一枚になりました。
年400万円の決済ができない方は、ノーマルカードにダウングレードして年250万円の決済を目指すというもの良いですね。
<マリオットアメックス(ノーマルカード)改定内容まとめ>
改訂前 | 改定後 | |
年会費(基本カード) | 23,100円(税込) | 34,100円(税込) |
年会費(家族カード)1枚目 | 無料 | 無料 |
年会費(家族カード)2枚目以降 | 11,550円(税込) | 17,050円(税込) |
無料宿泊特典(交換レート) | 35,000pt | 50,000pt |
無料宿泊特典(決済額) | 150万円 | 250万円 |
ステータス特典(無条件) | シルバーエリート | ゴールドエリート |
ポイント付与(買物) | 2pt | 2pt |
ポイント付与(ホテル) | 4pt | 5pt |
ポイント付与(航空券・海外) | 2pt | 3pt |
ポイント付与(公共料金・国税など) | 1pt | 0.5pt |
ポイント付与(事業用決済) | 2pt | 対象外 |
ノーマルカードの収支表はこちらになります。
買物100%のパターンAでも、年200万円決済で収支はとんとん、年250万円決済すれば無料宿泊特典がもらえるのでその分を含めて大幅プラスになります。
<決済金額別の収支表(ノーマルカード)>
注意点としては、ノーマルカードでは決済でプラチナエリートになれない点、マイル還元率がダウンするという点が挙げられます。
プレミアムカードの場合は「200万円決済=60,000pt=25,000マイル」という図式が成り立つためマイル還元率は最大1.25%です(100円=3ptの支払)。
一方でノーマルカードの場合は「300万円決済=60,000pt=25,000マイル」という図式になるためマイル還元率は最大0.833%となります。
これは、マリオットポイントのマイルへの交換レートは「3:1」だが60,000ptをまとめて交換すると5,000マイルのボーナスがつくという特徴を利用したものです。
いずれにしてもノーマルカードにするとマイル還元率は下がりますので、マイル目的でプラチナカードを保有していた方は注意が必要です。
ちなみに、ダウングレードするタイミングは無料宿泊特典が欲しいかどうかで異なります。サービス改定後の初回は年150万円決済で75,000ptまでの無料宿泊特典がもらえます。
新年会費である82,500円(税込)の支払が必要になりますが、75,000pt相当の無料宿泊特典は魅力的です。
ダウングレードした際には、ノーマルカードの年会費(34,100円)の請求がきて、プレミアムカードの年会費が月額で返還されるという形になります。
ヒルトンアメックス
ホテル好きにオススメしたいのがヒルトンアメックスです。
ヒルトンの場合はゴールド会員で無料朝食をいただける特典があります。マリオットの場合は無料朝食をいただけるのはプラチナエリート以上なのでヒルトンの方がハードルが低くなっています。
ヒルトンのゴールド会員は、年会費のリーズナブルなヒルトンアメックスのノーマルカードで自動的に付与されます。
また、ヒルトンアメックスのプレミアムカードは年会費は高めではありますが、年200万円の決済で最上位であるダイヤモンド会員になることができます。
ダイヤモンド会員であればラウンジへのアクセスが可能になるためホテル宿泊をより満喫することができます。
<ヒルトンアメックス:ノーマルカードとプレミアムカードの主な違い>
ノーマルカード | プレミアムカード | |
年会費(基本カード) | 16,500円(税込) | 66,000円(税込) |
年会費(家族カード) | 1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込) | 3枚目まで無料、4枚目以降13,200円(税込) |
ポイントプログラム | ヒルトン・オナーズポイント | ヒルトン・オナーズポイント |
ポイント還元(全般) | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(ヒルトン内) | 100円=3ポイント | 100円=7ポイント |
ステータス(無条件) | ゴールド | ゴールド |
ステータス(利用条件クリア) | – | 年200万円以上でダイヤモンド |
継続特典(無条件) | – | ウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
継続特典(条件クリア) | 年150万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) | 年300万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
HPCJ年会費優待 | 初年度から10,000円(税込) | 初年度無料、次年度以降10,000円(税込) |
加えて、ヒルトンアメックスの場合は無料宿泊特典を獲得するまでのハードルも低くなっています。ノーマルで年150万円、プレミアムなら1泊分は無条件、2泊目は年300万円です。
ヒルトンの無料宿泊特典は、ヒルトン、コンラッド、ウォルドーフというヒルトン直系だけでなく、2024年に提携を開始したSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)でも利用することができます。
SLHのホテルは宿泊料金が非常に高いため、ヒルトンアメックスの価値を高める結果になっています。
ヒルトンアメックスの詳細はこちら。
ヒルトンアメックスプレミアムの詳細はこちらをそれぞれご参照ください。
ゴールドプリファード
最後にご紹介するのがアメックスゴールドプリファードです。旧アメックスゴールドの後継として2024年2月に登場した新しい比較的カードです。
アメックスゴールドプリファードはリニューアルに伴い高級感のある「メタルカード」になりました。また、2025年7月になり新色ローズゴールドも追加になりました。
おしゃれなローズゴールドは所有欲を掻き立たられます。
また、アメックスゴールドプリファードはリニューアルに伴い新特典がいくつか追加になりました。
<アメックスゴールドプリファード:追加になった主な特典>
- 【継続特典】フリーステイギフト(1泊2名分):約30,000円から50,000円相当/年
- 【継続特典】トラベルクレジット:10,000円相当/年
- メンバーシップリワードプラスの年間参加費無料:3,300円相当/年
- スターバックスオンライン入金で20%キャッシュバック:最大5,000円相当/年
- ポケットコンシェルジュ利用で20%キャッシュバック:最大10,000円相当/年
継続特典として「フリーステイギフト(1泊2名分)」と「トラベルクレジット」が追加になったのが目玉でこれだけで合計40,000円から60,000円ほどの価値があります。
フリーステイギフトで紹介されているホテルブランドは多岐にわたるため、特典のブランドに縛られたくない方にも向いています。
アメックスゴールドプリファードの年会費は「39,600円(税込)」となっていますが、この継続特典だけで元が十分に回収できる計算です。
<アメックスゴールドプリファード:年会費>
- 本会員:39,600円(税込)
- 家族カード会員:2枚まで無料、3枚目以降19,800円(税込)
フリーステイギフトを獲得するには年200万円の決済が必要ですので、これが保有するかどうかの分岐点になります。
また、アメックスゴールドプリファードにはプライオリティパスも付帯します。利用できるのは年2回までという制限がありますが、プライオリティパスが欲しい方にはこちらも魅力的ですね。
プライオリティパスは家族カードでも発行できます。家族カードは2枚まで無料なのでファミリー層には嬉しい特徴となっています。
アメックスゴールドプリファードは最大120,000ptを獲得できる入会キャンペーンを実施中です。ある裏技を使えば最大130,000ptになります(2025年9月30日まで)。
最大130,000ptがあれば年会費負担を数年分カバーすることができます。破壊力抜群です!
ご興味の方はこちらのリンクからお問い合わせください。
アメックスゴールドプリファードの特典からメリット、デメリットの詳細はこちらをご参照ください。
セゾンプラチナビジネス
セゾンプラチナビジネスはセゾンカードが発行するプラチナカードです。ビジネスという名前になっていますがサラリーマンでも発行できます。
回数制限なし(かつレストラン施設もOK)なプライオリティパスが付帯することで人気があります。また、JALマイル還元率として最大1.125%(裏技で1.15%)という高い数字を実現できるのも魅力です。
セゾンプラチナビジネスの主な特典は以下になります。
<セゾンプラチナビジネスの主な特典>
- プライオリティパスが無料で利用可能
- JALマイル還元率が最大1.125%(裏技で1.15%)
- コンシェルジュサービスが利用可能
- 手厚い海外旅行保険と国内旅行保険
- 往復対応の国際線手荷物無料宅配サービス
- 個人カードとの2枚持ちができる
- ホテル&レストラン特典が充実
- ショッピング優待&保険が充実
- ビジネスカードならではの機能と特典も充実
- アメリカン・エキスプレスのキャンペーンにも参加可能
- 海外キャッシングを利用可能
- ふるさと納税で10%ポイント還元
- クレカ積立で1%ポイント還元
年会費は33,000円(税込)となっていますが、初年度は年会費無料で利用できます。
また、以下紹介プログラム用のリンクから申込みいただくと、条件クリアで12,000円分のAmazonギフト券も獲得できます。
「セゾンプラチナビジネス」紹介プログラム専用URLはこちら!
初年度年会費無料でプラチナカードとしての豊富な特典を体験できるのは嬉しいですね!
セゾンプラチナビジネスの詳細はこちらの記事で解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
ラグジュアリーカード
ラグジュアリーカードは日本初のMastercard最上位カードです。世界クラスのプレミアムカードとして豊富な特典を提供しています。
グレードはゴールドからチタンまでの3種類ですが、マリオットアメックスの改悪で注目を集めているのが入門レベルである「チタン」です。
<ラグジュアリーカードの基本情報>
ゴールド | ブラック | チタン | |
年会費(本会員) | 220,000円(税込) | 110,000円(税込) | 55,000円(税込) |
追加カード | 55,000円(税込) | 27,500円(税込) | 16,500円(税込) |
券面 | 24金仕上げのイエローゴールド / 個性と品位を表す魅力的なローズゴールド | マットブラック金属製カード | ブラッシュド加工金属製カード |
ポイント還元率 | 1.5% | 1.25% | 1.00% |
マイル還元率 | 0.9% | 0.75% | 0.6% |
LCチタンの主な特典は以下になります。中でも強力なのがHoteLux「エリートプラス」のステータスを毎年獲得できるというところです。
<LCチタンの主な特典>
- HoteLux「エリートプラス」を毎年獲得できる
- プライオリティパス「プレステージ相当」付帯
- 国内カードラウンジの対象数が最高レベルで「同伴者1名」まで無料
- 最高1.2億円の海外旅行保険が「自動付帯」。航空便遅延補償もあり
- 国際線手荷物宅配が出発時・帰国時それぞれ「最大3個」まで無料
「HoteLux」は高級ホテル専門の予約アプリで、世界中の高級ホテルが参加しています。そして「エリートプラス」になるとホテル宿泊時に以下のような特典を受けることができます。
<エリートプラスの主な特典>
- 無料朝食(2名まで)
- ホテルクレジット(最大200ドル)
- アップグレード
- アーリーチェックイン
- レイトチェックアウト
ホテルのエリート会員のような特典に加えてホテルクレジット(最大200ドル)まで貰えるのが特徴です。これらの特典があれば、特定のホテルチェーンに縛られることなく、その土地で好きなホテルを選択できるようなります。
高級ホテルの朝食は高いので1人だと5,000円、2人だと10,000円ほどします。ホテルクレジットは多くのホテルは100ドルでこれは日本円で15,000円ほどの価値です。2つの特典を合計しただけで約25,000円の価値があります。
ホテル宿泊を2回すればチタンの年会費(55,000円)をほぼ回収できてしまいますね。
また、例えばマリオットのプラチナ会員でもザ・リッツ・カールトンやエディションでは無料朝食の特典はありませんが、HoteLux「エリートプラス」ではここをカバーできるのも強みです。
次に、ラグジュアリーカードにはプライオリティパス「プレステージ相当」が付帯します。これは提携ラウンジを回数制限なく無料で利用することができます。
ラグジュアリーカードのプライオリティパスはラウンジ以外のレストラン施設等も制限なく利用できるところも嬉しいポイントです(AMEX発行のPPはラウンジ以外は利用不可です)。
ラグジュアリーカードは、旅好きの方であれば保有する価値のある一枚となっています。
ラグジュアリーカードの特典からメリット、デメリットまでの詳細はこちら。
HoteLuxの詳細はこちらをそれぞれご参照ください。
私はラグジュアリーカードのアンバサダーになっています。
アンバサダー経由でラグジュアリーカードに入会いただくと特別な紹介特典を獲得できます。
紹介特典は以下専用URL経由での申し込み、かつ紹介コードの利用で獲得することができます。詳細はこちらからご確認ください。
ラグジュアリーカードで入会キャンペーン実施中。新規発行後の条件クリアで最大50,000円相当のポイントが貰えます!専用URLに紹介コード入力でキャンペーン対象に。ご興味の方はぜひご活用ください。#pr
✅専用URL:https://t.co/N24cZZuh2J
✅紹介コード:LCAMBJA001 pic.twitter.com/MhebtPD7NZ
— ピピノブ✈️陸マイラーxポイ活 (@okamiler_pn) February 25, 2025
マリオットアメックスのダウングレード・切替でよくある質問と回答
ここでは、マリオットアメックスのプレミアムカードからノーマルカードへのダウングレード、および他カードへの切替に関してよくいただく質問と回答をまとめてみました。
Q:新しい年会費はいつから必要?
A:既存会員の場合は、2025年11月以降に請求となる年会費から適用になります。新会員の場合は、2025年8月21日以降の入会で適用されます。
Q:マリオットアメックスを解約(もしくはダウングレード)するとポイントはなくなってしまいますか?
A:マリオットポイントはマリオットボンヴォイのアカウントに貯められます。マリオットアメックスを解約(もしくはダウングレード)してもなくなりません。
Q:マリオットアメックスを解約するとマイルに交換できなくなりますか?
A:マリオットポイントからマイルへの交換はアメックスではなくマリオットボンヴォイ側の機能です。マリオットアメックスがなくてもこれまでどおり交換できます。
マリオットポイントをマイルに交換する手順や交換レートはこちらの記事で詳しく解説しています。
Q:マリオットアメックスを解約後はどのようにマリオットポイントを貯めれば良いですか?
A:マリオットポイントはマリオットホテルへの宿泊やレストラン利用で貯められます。また、マリオットのポイントセールで割安に購入することもできます。
Q:プレミアムカードからノーマルカードにダウングレードすると年会費はどうなりますか?
A:ダウングレードのタイミングでノーマルカードの年会費が請求されます。プレミアムカードの年会費は月割りで返還されます。どれくらい戻ってくるかはカスタマーデスクにご確認ください。
Q:無料宿泊特典獲得のために決済金額を積み上げています。ダウングレードするとどうなりますか?
A:ダウングレードすると決済金額はリセットされます。ゼロから貯めていく必要があります。
Q:プレミアムカードでプラチナエリートを取得しました。ダウングレードするとどうなりますか?
A:プラチナステータスの有効期限まではそのまま利用することができます。
Q:ダウングレードするとマイル還元率が低くなるのが気がかりです。何か良い方法はありますか?
マイルを貯めるためにそもそもクレジットカード決済は重要ではありません。ANAマイルやJALマイルならポイントサイトを活用することで大量に貯めることができます。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方、およびJALマイルの貯め方はそれぞれ以下にまとめています。
それでも自分はクレジットカードで、かつ外資系マイルを貯めたいという方はゴールドプリファードを検討してください。貯めたポイントは80%のレートで外資系マイルに交換できます。
Q:事業用決済がポイント還元の対象外になって困っています。何か良い方法はありますか?
事業用決済がポイント還元の対象外になっているのは個人用カードです。素直にビジネスカードを検討しましょう。
アメックスビジネスゴールドはポイントサイト+入会特典で魅力的な条件となっています。
まとめ
今回は、マリオットアメックスの改悪について詳しくご紹介しました。
サービス改定されたのは主に以下4つになります。
プレミアムカードの年会費が大幅値上げ、かつ無料宿泊特典、ステータス特典ともに決済条件のハードルが高くなっていて大改悪となっています。
<主な変更内容>
- 年会費
- 無料宿泊特典
- ステータス特典
- ポイント加算
改悪後もプレミアムカードを保有する意味のある方は以下になります。
年400万円決済というのはサラリーマン家庭には厳しい条件で、一気に富裕層向けの面持ちが強くなりました。
<プレミアムカードを保有する意味のある方(サービス改定後)>
- 年400万円以上の決済を確実にできる
- 年1回のペースで75,000円以上のホテルに宿泊することに価値を感じる
- 隔年で年500万円以上の決済ができる
- 2月以降に取得すたステータスの有効期限は翌々年の1月末までなのでプラチナエリート取得取得条件のクリアは2年に1回でOK
マリオットアメックスプレミアムカードの代替候補としては以下3つを挙げさせていただきました。
<プレミアムカードの代替候補>
- マリオットアメックス(ノーマルカード)
- ヒルトンアメックス
- ゴールドプリファード
- セゾンプラチナビジネス
マリオットが好きな方は「マリオットアメックス(ノーマルカード)」、マリオットに限らずホテルが好きな方は「ヒルトンアメックス」、ブランドに縛られたくない方は「ゴールドプリファード」がオススメです。
個人的には、年会費の安い「ヒルトンアメックス(ノーマルカード)」と「セゾンプラチナビジネス」の2枚持ちも、お互いの弱点をカバーしつつメリットを最大化できて良いのではないかと思います。
ぜひご検討いただければと思います。
それでは、また!