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【改悪】ANAアップグレードポイントがサービス終了!影響を解説!

【改悪】ANAアップグレードポイントがサービス終了

ANAが長年提供してきた「アップグレードポイント」を2026年度をもってサービス終了することを発表しました。有償で搭乗する機会の多い方にとってはシンプルに改悪となります。一部の方にとってはステータス修行するモチベーションの一つにもなっていただけに残念ですね。以下では発表内容から影響まで詳しく解説していきます。

ANAアップグレードポイントがサービス終了

2026年度でANAアップグレードポイントの付与&利用が終了に

ANAは2025年10月21日、ANAプレミアムメンバーおよびスーパーフライヤーズ本会員向けに提供していた「アップグレードポイント」を2026年度をもって終了すると発表しました。

これにより、2027年3月31日をもってアップグレードポイントを利用したサービスは完全終了となります。

このたび、ANAプレミアムメンバーならびにスーパーフライヤーズ本会員のお客様にご提供しておりましたアップグレードポイントにつきまして、2026年度のご提供をもって終了させていただきますことをお知らせいたします。

 

今後は「マイルによるアップグレード特典」が国内線・国際線ともに利用可能となり、マイルを軸とした会員制度へ一本化される流れとなります。

また、収益性の高い上位クラスの座席をプレミアムメンバーから解放して有償で多く販売することで、収益性を高める狙いもありそうです。

発表内容の詳細はこちらから確認できます。

ANA「アップグレードポイントのサービス終了について」

 

ANAアップグレードポイントとは

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前年の搭乗実績に応じて付与される特典ポイント

ANAのアップグレードポイントとは、プレミアムメンバー(ダイヤモンド/プラチナ/ブロンズ)およびスーパーフライヤーズ本会員に、前年の搭乗実績に応じて付与される特典ポイントです。

付与されるポイント数は以下になります。前年1月から12月までの獲得したプレミアムポイント数(PP数)に応じて最大100ポイントが付与される仕組みになっています。

ANAアップグレードポイント数一覧

ANAアップグレードポイント数一覧

 

貯めたポイントは、その名前のとおり国内線や国際線のアップグレードに使うことができます。また、ラウンジ利用やスカイコインに交換することもできます。

 

ANAアップグレードポイント終了の影響

JALに対するANAの優位性が一部消滅

例えば、ダイヤモンドになるには年100,000PP、プラチナになるには年50,000PP、ブロンズになるには30,000PPがそれぞれ必要になります(ライフソリューションサービスを活用しない場合)。

ANAプレミアムサービス達成基準

ANAプレミアムサービス達成基準

 

この条件を満たした場合、ダイヤモンドで40ポイント、プラチナで20ポイント、ブロンズで10ポイントのアップグレードポイントをそれぞれ獲得することができます。

また、SFC会員の場合は年1回の国内線搭乗で4ポイントを獲得できていました。

今回の制度変更により、2027年度からはこのアップグレードポイントが獲得できないという形になります。有償で搭乗する機会の多い方にとってはシンプルに改悪と言えますね。

アップグレードポイントを使うことで、以下のような特典を受けることができます。

<アップグレードポイントで受けられる特典>

  • 座席クラスのアップグレード(国際線・国内線)
  • ラウンジ利用
  • スカイコインへの交換

 

この中でも特に人気があるのが「座席クラスのアップグレード(国際線・国内線)」です。たとえば、以下のようなポイント数で利用することができます。

<アップグレードポイントの使い道(例)>

  • 国内線:普通席→プレミアムクラス:4ポイント
  • 国際線(東アジア路線):エコノミークラス→ビジネスクラス:6ポイント
  • 国際線(リゾート・東南アジア・南アジア路線):エコノミークラス→ビジネスクラス:8ポイント
  • 国際線(欧米路線):エコノミークラス→ビジネスクラス:10ポイント
  • 国際線(オセアニア路線):エコノミークラス→ビジネスクラス:10ポイント

 

このように、アップグレードポイントはプレミアムメンバーが上位クラスへアップグレードする際に便利な制度として、長年支持されてきました。

JALではこのアップグレードポイントに相当する制度がない(10年ぐらい前に廃止された)ため、ANAでステータス修行をするモチベーションにもなっていました。

これがなくなるというのはANAの優位性が一部消滅することにもなり影響大きいと言えますね。

個人的には、有償でせっかくたくさん搭乗してくれるプレミアムメンバー向けの特典を削るのは悪手であるように感じます。

 

SFC修行への影響は現時点では軽微

ライバルであるJALはJGCへの入会基準を単年のFOPから通年のLSPに変更しました(新ステイタスプログラムの詳細はこちら)。

 

ANAはまだ従来どおりの単年のPPからSFCに入会できるルートを維持しています。JGC修行が大幅に難化したためSFC修行は依然にも増して人気が高まっています。

 

今回の制度変更により2027年度からはSFC修行に必要なプラチナ到達時のアップグレードポイント(=20ポイント)がもらえなくなってしまいます。

そういう意味では、従来に比べるとSFC修行する特典の一つがなくなったとも言えます。

ただし、多くの方がSFC修行する目的は、永年続くステータスを獲得してANAラウンジ(およびスタアラゴールドの海外ビジネスラウンジ)を利用したいというものだと思われます。

そのため、SFC修行への影響は現時点では大きくないと思われます。

今回のアップグレードポイント終了が、SFC入会基準や特典の改定への布石でないことを祈るばかりです。

 

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ダイヤモンド会員には特別措置あり

2027年に50,000マイルをプレゼント

ANAは今回の制度終了にあたり、最上位のダイヤモンド会員向けに特別対応を実施します。

2027年度に「ダイヤモンドサービス」メンバーになる会員(=2026年度に条件を満たした会員)には50,000マイルをプレゼントするというものです。

サービス終了後、2027年度「ダイヤモンドサービス」メンバーになられるお客様には、これまでのご愛顧への感謝の気持ちといたしまして、50,000マイルをプレゼントいたします。

2027年4月1日時点で「ダイヤモンドサービス」メンバーのお客様に、マイル口座グループ(グループ4:航空関連サービス・期間限定マイル)にて2027年4月頃に積算予定です。

 

本来であれば100,000PPで40ポイントを獲得できるはずだったものの代替と言えますね。

 

ダイヤモンド修行が減る可能性も

ただし、この特別措置があるのは1年限りです。そういう意味では2026年限りでダイヤモンド修行をやめるという方が増えるかもしれませんね。

なぜなら、ライバルであるJALの場合は、サファイア(ANAでいうプラチナ)とダイヤの中間にJGCプレミアがあり、年間80,000FOPで到達できるからです。

JAL FLY ONプログラム達成基準

JAL FLY ONプログラム達成基準

 

JGCプレミアならダイヤと同じくファーストクラスラウンジ(国内はDPラウンジ)を利用できますから、ANAでダイヤ目指すよりJALでJGCプレミア目指すほうが合理的と考えることもできますね。

また、100,000PPでのダイヤもライフソリューションサービスで下駄を履いたダイヤも一律50,000マイルで、プラチナやブロンズには救済措置がありません。

このあたりの扱いに不満を持つ方も多そうですね。

 

アップグレードポイント終了に伴う変更

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ANA国内線でもマイルによるアップグレードが可能に

これまで、マイルによる座席のアップグレードは国内線でのみ可能でした。国内線での座席アップグレードにはアップグレードポイントを使っていた方が多いと思います。

これが2026年5月19日搭乗分から国内線でもマイルによる座席のアップグレードが可能になります。

これまでアップグレードポイントは、座席のアップグレードへのご利用を主目的としご提供しておりましたが、従来の「ANA国際線アップグレード特典」に加え2026年5月19日ご搭乗分より国内線でもマイルでのアップグレード特典がご利用いただけるようになります。

 

必要マイル数は1区画4,000マイルからで区画によって異なります。詳細はこちら公式サイトからご確認ください。

ANA「ANA国内線アップグレード特典」

 

ラウンジサービスもマイルで利用可能に

現在アップグレードポイントのみで利用できる「ラウンジサービス」についても今後マイルでの利用が可能になる予定です。

利用開始時期につきましては、決まり次第公式サイトのラウンジ・空港ページにて案内される予定となっています。

ANA「ラウンジ・空港」

 

まとめ

今回はANAから発表された「アップグレードポイント」終了のニュースをご紹介しました。2026年度を最後にANAアップグレードポイントはもらえなくなります。

今回の制度変更は有償で飛行機に乗る機会の多い方、特に毎年のようにステータス修行をしていた方にとっては大きな影響となります。

発表レターを見る限りアップグレードポイントの代わりにマイルで代替できる旨が記載されていますが、アップグレードポイントの代わりにマイルが多く獲得できるわけではありません。

そういう意味ではシンプルに改悪と言えますね。

これまで「実績ベースで得られる特典」だったものが、「マイルという共通通貨」で統一される流れへを強く感じます。今回の制度変更がSFC会員の入会基準や特典改定への布石でないことを祈るばかりです。

また、今後はマイルをいかに効率よく貯めて・使うかがより重要になりそうです。

搭乗をベースにマイルを貯めていた方も、ぜひ陸マイラー的なマイルの貯め方を試してみていただければと思います。

 

それでは、また!

 

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