
ANAが2026年4月に発表した「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度改定について、一部見直しが発表されました。最大の変更点は、SFC LITEでも条件付きでANAラウンジを利用できるようになったことです。一方で、年間300万円以上でSFC PLUS、300万円未満でSFC LITEという基準は変更されていません。この記事では、今回の見直しで何が変わったのか、何が変わらなかったのかをわかりやすく解説していきます。
更新履歴(2026年10月1日):最新情報を追記しました。
ANA SFC改定の見直し内容を発表
ANAは2026年9月、4月に発表したSFCの制度改定について、一部内容を見直すことを発表しました。
ANAによると、4月の発表後に利用者からさまざまな意見が寄せられたことに加え、実際の利用状況も踏まえて制度・運用方法を見直したとしています。
今回もっとも大きく変わったのが、SFC LITEのANAラウンジ利用条件です。
4月発表時点では、SFC LITEになるとANAラウンジは「利用不可」とされていました。
一方で、今回の見直しではこれが「条件付き利用可」に変更されました。
<今回の主な変更>
- 年間300万円以上・未満の判定基準:変更なし
- SFC PLUS:変更なし
- SFC LITEのANAラウンジ:利用不可から条件付き利用可へ変更<=NEW
つまり、4月に発表された制度改定そのものを撤回したわけではありません。
年300万円という大きな枠組みは維持したまま、SFC LITEのラウンジ利用だけを一部緩和したというのが今回の見直しのポイントとなっています。
ちなみに、4月に発表されたSFC改悪の全体像については、以下の記事で詳しくまとめています。
また、SFC会員の特典内容は変更になりますがSFC会員への入会基準については変更ありません。SFC修行については以下の記事で詳しくまとめています。
SFC PLUSは変更なし!年300万円以上の条件も継続
まずは上位区分となる「SFC PLUS」です。
SFC PLUSの条件はこれまで発表されていた内容から変更ありません。
ANAカードとANA Payの年間決済額が300万円以上の場合、翌年度のサービス区分がSFC PLUSとなります。
SFC PLUSでは、これまでのSFCとほぼ同様のサービスを利用できることに加えて、SFCマイル特典として年5,000マイルを獲得することができます。
<SFC PLUSの特典一覧>

したがって、「これまでのSFCに近いサービスを維持したいなら年300万円以上」という構図は今回の見直し後も変わりません。
個人的には、今回の発表でこの300万円基準にも何らかの修正が入るのか注目していましたが、ここは完全に据え置きとなりました。
SFC LITEはラウンジ利用を一部見直し
今回もっとも大きく変更されたのが「SFC LITE」です。
SFC LITEは、ANAカードとANA Payの年間決済額が300万円未満の場合に適用される区分です。
4月に発表された制度では、SFC LITEになるとANAラウンジは利用不可となっていました。
しかし今回、この部分が見直されることになりました。
<SFC LITEの特典一覧>

国内線は混雑時を除きラウンジ利用可能に
国内線については、SFC LITEでも「混雑時」を除いてラウンジを利用可能になります。
これはかなり大きな変更ですね。
4月発表では完全に「×」だったものが、今回の発表では「△」へ変更された形です。
ただし、従来のSFCやSFC PLUSとまったく同じ条件で利用できるわけではありません。
年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休、出発便が集中する時間帯など、混雑が予想される場合には利用できない可能性が出てきてしまいます。
一方でSFC PLUSではこのような制約はありません。この部分がPLUSとLITEでの違いになりますね。
<SFC LITEでのANAラウンジ利用条件>

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国際線は羽田・成田・ホノルルで利用可能
国際線についてもSFC LITEでラウンジ利用が可能になります。
対象となるのは、以下の国際線ANAラウンジです。
<SFC LITEで利用可能な国際線ANAラウンジ>
- 羽田空港
- 成田空港
- ホノルル空港
3つの空港だけに制限しているわけではなく、国際線ANAラウンジがあるのはこの3つの空港だけになります。そのため、事実上、SFC LITEで国際線ANAラウンジは利用可能という位置付けになります。
ただし、対象となるのはANAグループ運航便に搭乗する場合に限られます。
ここは注意したいポイントです。
SFC LITEのスターアライアンスのステータスは「シルバー」のままです。
そのため、スターアライアンス等の提携便利用時には国際線ANAラウンジを利用することはできません。
今回復活した国際線ラウンジ利用は「スターアライアンス・ゴールドだから利用できる」というものではなく、SFC LITE向けにANAが設定したサービスという位置付けになっています。
SFC PLUSとSFC LITEの新制度を一覧で比較
今回の見直し後の主要な違いを整理すると以下のようになります。
<SFC PLUSとLITEの違い(概要)>
| サービス | 従来のSFC | SFC PLUS | SFC LITE |
|---|---|---|---|
| 年間決済額 | 条件なし | 300万円以上 | 300万円未満 |
| ANAラウンジ | ⚪︎ | ⚪︎ | △※ |
| SFCマイル特典 | - | 5,000マイル | なし |
| スターアライアンス | ゴールド | ゴールド | シルバー |
※国内線:混雑時NG、国際線:成田・羽田・ホノルルのみOK
SFC PLUSは従来のSFCに近い内容が維持されています。
一方でSFC LITEは、スターアライアンスのステータスが「シルバー」に下がり、SFCマイル特典も付与されません。
そして今回、唯一大きく変更されたANAラウンジについては、「利用不可」から「条件付き利用可」へと変更されました。
4月の改定内容と9月の新制度を比較すると、今回の見直しポイントが非常に分かりやすいですね。
「SFC PLUS」および「SFC LITE」で利用できる特典を一覧でまとめると以下のようになります(今回の見直しを反映したバージョンです)。
<SFC PLUSとLITEの特典一覧(ANA便利用時)>
| SFC PLUS | SFC LITE | |
| 空港ラウンジ | ⚪︎ | △※ |
| 優先チェックインカウンター | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 空港での優先搭乗 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 手荷物優先 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 無料手荷物許容量の優待 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 予約時の空席待ち優先 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 空港での空席待ち優先 | ⚪︎ | ⚪︎ |
※国内線:混雑時NG、国際線:成田・羽田・ホノルルのみOK
<SFC PLUSとLITEの特典一覧(提携便利用時)>
| SFC PLUS | SFC LITE | |
| 空港ラウンジ | ⚪︎ | × |
| 優先チェックインカウンター | ⚪︎ | × |
| 空港での優先搭乗 | ⚪︎ | × |
| 手荷物優先 | ⚪︎ | × |
| 無料手荷物許容量の優待 | ⚪︎ | × |
| 予約時の空席待ち優先 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 空港での空席待ち優先 | ⚪︎ | ⚪︎ |
今回の見直しでも変わらなかったこと
SFC LITEにおけるANAラウンジ利用が復活したことで大幅な制度変更にも見えますが、実は制度の根幹部分はほとんど変わっていません。
年300万円の判定基準は変更なし
もっとも大きいのはここです。
年間のANAカード・ANA Pay決済額によって、SFC PLUSとLITEに分類される仕組みはそのままです。
<年間決済額>
- 300万円以上=SFC PLUS
- 300万円未満=SFC LITE
年間300万円ということは、単純計算で月平均25万円。
これまで年会費を支払ってSFCを維持してきたユーザーにとっては、引き続き大きなハードルとなります。
SFC LITEはスターアライアンス・シルバーのまま
SFC LITEのスターアライアンスステータスも変更されませんでした。
従来のSFCでは「スターアライアンス・ゴールド」でしたが、SFC LITEでは「スターアライアンス・シルバー」となります。
ANA便利用時には多くのSFCサービスが引き続き提供されますが、スターアライアンス等提携便を利用する場合のメリットには大きな差が残ります。
<スターアライアンス>
- SFC PLUS=ゴールド
- SFC LITE=シルバー
SFC LITEに5,000マイルの特典はなし
SFC PLUSでは新たに「SFCマイル特典」として5,000マイルが付与されます。
一方、SFC LITEにはこの特典はありません。
こちらも4月発表時から変更なしです。
つまり今回の見直しによって改善されたのは、基本的にANAラウンジ利用の部分と考えるのが分かりやすいですね。
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SFC LITEの「混雑時は利用不可」に注意
SFC LITEで国内線ラウンジが復活したのは朗報ですが、気になるのが「混雑時を除き利用可能」という条件です。
ANAは、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休、出発便が集中して混雑が予想される期間・時間帯は、利用できない場合があるとしています。
つまり、「SFC LITEを持っていれば、いつでも国内線ANAラウンジに入れる」というわけではないため注意が必要です。
SFC LITE向けに事前予約制度を導入
さらにANAは、SFC LITE会員向けに国内線ANAラウンジの「事前予約制度」を導入します。
予約枠には上限があり、予約対象外となるラウンジや便も設定されています。
事前予約の対象外としてANAが明示しているのは、成田空港ANA ARRIVAL LOUNGEの国内線出発利用と、名古屋(中部)・関西・熊本・宮崎の国内線共用ラウンジなどです。
また、一部コードシェア便なども予約対象外となります。
事前予約制度の詳細については「2027年度中に改めて案内予定」となっています。
また、予約を持っていないSFC LITE会員については、搭乗日当日にラウンジ受付で利用可否を確認する仕組みになります。
このあたりは実際に制度が始まってみないと使い勝手が分からない部分も多そうです。
新しいSFC制度はいつから始まる?
今回の新制度がスタートするのは「2028年4月1日」です。
ただし、その区分を決定するための決済額判定はもっと早く始まります。
既存会員の場合、最初の判定期間は「2026年12月16日~2027年12月15日」となります。
この1年間のANAカード・ANA Payの決済額をもとに、2028年度のSFC PLUSまたはSFC LITEが決定されます。
つまり、2028年になってから300万円を意識しても間に合いません。
最初の判定は2026年12月16日からすでにスタートするため、SFC PLUSを維持したい方は早めに決済計画を考えておく必要があります。
<新しいSFC制度の適用スケジュール>

なお、300万円に届かなかった場合でもSFCそのものを退会扱いになるわけではありません。
翌年度は「SFC LITE」としてサービスが提供され、区分判定は毎年実施されます。
今回のSFC改定見直しをどう見る?
4月に発表された制度改定では、「年300万円を決済しないとANAラウンジが使えない」という内容が非常に大きなインパクトを与えました。
今回の見直しによって、少なくともSFC LITEでも条件付きながらANAラウンジを利用できるようになりました。
その意味では、4月発表時よりはかなり改善したと感じます。
特に国内線を中心にANAを利用する方にとっては、混雑時以外ならラウンジが使えるというだけでも印象は大きく変わります。
一方で、年300万円という判定基準はそのままです。
さらに、SFC LITEではスターアライアンス・シルバーとなり、SFCマイル特典も付与されないという点にも変更はありません。
提携便利用時にはラウンジを使えないなど大きな影響を受ける点は変わっていません。
今回の見直しは、「全面NGだったラウンジ利用を、条件付きで復活させた」という小幅な変更に留まっていると言えます。
また、国内線ラウンジについても「混雑時」という少し曖昧な条件や事前予約制度が導入されるため、従来のSFCと同じ感覚で使えるとは限りません。
4月の発表から一部改善となったのは事実ですが、実際の使い勝手については今後発表される詳細も確認していく必要がありそうですね。
SFC改定で代替策は?
JALはすでにJGC入会基準を改定済み
ライバルであるJALはJGC入会基準をすでに改定しています。
以前はANAのように一年限りのステイタスからJGCに入会できていましたが、2024年1月から「JAL Life Status プログラム」を導入し生涯にわたるステイタスからの申し込みに変更しました。
これにより、従来であれば一年集中して修行することでJGCに入会できていましたが、現在は数年がかりで取り組むシステムとなっています。
JGC入会の難易度は大幅アップしていますのでSFCの代わりにJGCというのは簡単ではありません。
ただし、これからSFCかJGCのどちらかを目指す方にとって、年300万円決済が無理な場合は地道にポイントを積み上げていけるJGCが有力な選択肢になるかもしれません。
JGC入会基準についてはこちらの記事をご確認ください。
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プライオリティパスを活用
今回の見直しによって国内線のANAラウンジは利用可能になりました(混雑時は除く)。
一方で、SFC LITEにおいて提携便利用時など海外で空港ラウンジが使えなくなる点は解決されていません。
この点については「プライオリティパス」である程度代替可能と思われます。

プライオリティパス付帯のクレジットカードとしては「セゾンプラチナビジネス」がおすすめです。初年度年会費無料でありながら回数制限なし&レストラン施設OKのプライオリティパスを利用できます。
また、セゾンプラチナビジネスでは入会キャンペーンを実施しており、条件クリアで12,000円分のAmazonギフト券も貰うことができます。ぜひ合わせてご活用ください。
デルタアメックスゴールドが再注目
個人的には今回のSFC改定で「デルタアメックスゴールド」が再注目されています。
デルタアメックスゴールドには「ゴールドメダリオン」のステータスを獲得できる特典が用意されています。初年度は無条件に、2年目以降は年150万円の決済が必要になります。

これまでは年150万円というハードルがデメリットでしたが、SFCにおけるハードルである年300万円に比べると半分です。比較すると低く感じてしまいます。
<デルタアメックスのステータス獲得条件>
- 利用金額150万円以上:翌プログラム期間ゴールドメダリオン
- 利用金額100万円以上:翌プログラム期間シルバーメダリオン
- 利用金額100万円未満:翌プログラム期間取得なし
ゴールドメダリオンになれば世界各国にあるデルタ航空ラウンジ(デルタスカイクラブ)とスカイチームラウンジを利用することができます。
ANAやJALのように国内線にラウンジはありませんが、国内線であればカードラウンジで代替することもできます。
最近のカードラウンジは羽田空港「パワーラウンジ」のようにクオリティの高いところも増えていますので、アルコールにこだわりがなければそれほど遜色はないのではないかと思います。
デルタアメックスの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
ANA SFC制度改定発表後の退会者に限り再入会も可能に
ANA SFCの改定の最初の発表は2026年4月に行われました。この時の発表内容を見てANA SFCを解約した方も一定数いたたのではないかと思います。
そして今回、見直しが発表されたわけですが、この見直しを受けて「やっぱりANA SFCにもう一度入会したい」と思った方は、特例として再入会が可能となっています。
再入会対象になる条件は以下になります。
<再入会対象になる条件>
- 退会時期: 2026年4月23日 ~ 2026年9月29日の間にANAスーパーフライヤーズカードを退会(解約)された方
- 退会理由: 2026年4月に発表したANAスーパーフライヤーズカード制度改定に伴う退会であること
- 受付期限: 2027年3月31日(水)送信分まで
再入会するには、以下の「再入会申請受付フォーム」を提出する必要があります。
[特例] ANAスーパーフライヤーズカード再入会申請受付フォーム
2027年3月31日(水)送信分までの期間限定となりますので考えている方は早めに手続きしましょう。
まとめ:LITEのラウンジは一部復活も300万円基準は変わらず
今回は、ANAから発表されたSFC制度改定の見直しについて確認してきました。
今回のポイントをまとめると以下のようになります。
- 年間300万円の基準は変更なし
- SFC PLUSのサービス内容も変更なし
- SFC LITEのANAラウンジ利用を一部復活
- 国内線は混雑時を除き利用可能
- 国際線は羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用可能
- SFC LITEはスターアライアンス・シルバーのまま
今回の発表でひとまずラウンジ全面利用不可という事態は回避されましたが、国内線ラウンジの予約方法や混雑時の具体的な運用など、まだ分からない部分も残っています。
このあたりはANAから続報が発表され次第、随時アップデートしていく必要がありますね。
ANA SFC改定については今後も注目していきたいと思います。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方はこちらをご参照ください。特典航空券でビジネスクラス発券すればステータスに関係なくラウンジが使えます。
また、ANAマイルで燃油サーチャージを無料にする裏技を活用すれば大幅な節約も実現できます。ぜひ合わせてご参照ください。
それでは、また!
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