【ブログ宿泊記】ペニンシュラ香港を客室からプール・サウナ、料金まで徹底レビュー!
香港で最高峰のラグジュアリーホテルといえば、やはり「ペニンシュラ香港(The Peninsula Hong Kong)」が挙げられます。今回は、憧れだったこの名門ホテルに実際に宿泊してきました。チェックインからお部屋の様子、プールやサウナ、テラスといった館内施設まで、ラグジュアリーホテル好き目線でリアルにレビューしていきます。
目次
ペニンシュラ香港とは
香港を代表する老舗のラグジュアリーホテル
ペニンシュラ香港は1928年創業の香港を代表する老舗ホテルです。世界中の富裕層や著名人から愛されるアジアを代表するラグジュアリーホテルとなっています。
歴史ある本館と、新館の高層ビルが融合した建築は、クラシックとモダンの美しさを兼ね備えた唯一無二の存在感を醸し出しています。
ロールスロイスの送迎車や、ロビーでピアノの生演奏が響くロビーなど高級感あふれる空間と、スタッフのホスピタリティあふれるサービスに定評があります。
ラグジュアリーホテル好きであれば一度は泊まってみたい憧れホテルと言えますね。
ペニンシュラ香港のアクセスと立地
九龍の中心、観光にもビジネスにも最適なロケーション
ペニンシュラ香港は、香港の九龍半島にある尖沙咀(チムサーチョイ)地区の中心部に位置しています。
ホテルの目の前にはビクトリアハーバーが広がっていて客室やレストランからはハーバービューの眺望を楽しむことができます。
MTR「尖沙咀駅」から徒歩わずか数分の距離です。徒歩圏内にはスターフェリー乗場あります。
また、周辺にはハーバーシティやK11 MUSEAといった高級ショッピングモールも充実しており、観光にもビジネスにも抜群の立地となってます。
ペニンシュラ香港の周辺地図は以下になります。
空港からも約40分ほどでアクセス可能
ペニンシュラ香港は空港からのアクセスも良好です。空港からは以下のルートで約35分ほどでアクセスできます。
<空港からのルート>
- エアポートエクスプレス:空港駅から九龍駅まで約21分
- タクシー:九龍駅からホテルまで約10分
お金に余裕のある方なら、ロールスロイスを使った空港からの送迎もホテルにお願いすることができます。その場合、所要時間は40分ほどで、料金は片道で約40,000円が目安となってます。
ホテルの外観とロビー、チェックイン
さて、前置きが長くなりました。ここからはペニンシュラ香港に実際に宿泊してみた様子をご紹介していきます。
利用したのは2025年のゴールデンウィーク(GW)になります。
外観
ペニンシュラ香港の外観はこちらになります。手前になるのが昔からある本館、奥にあるのが後年追加されたタワー館となっています。
白を基調とした重厚な建物は威風堂々とした雰囲気。ホテルの正面には噴水もあって豪華さを演出しています。
ホテル正面には車寄せを併設したエントランスが設置されています。スタッフが常に待機していて、扉の前に近づくとスムーズに中へと招き入れてくれます。
車寄せの中央部分にはロールスロイスがずらずらっと並べられています。こちらが送迎にも利用されるホテルカーですね。いつかは利用してみたいものですね。
それでは早速中に入ってみましょう。
ロビー
エントランスを抜けるとコロニアル調の内装がほどこされた豪華なロビーが現れます。全体的に照明が控えめで薄暗いのですが、それがまた落ち着いた雰囲気を高めています。
こちらはアフタヌーンティーで有名な「The Lobby(ザ・ロビー)」です。時間帯によってはピアノやバンドによる生演奏が行われていています。
こちらはロビー脇にある階段です。どこを切り取っても絵になりますね。
チェックインとアップグレード
ロビーを奥に進むとレセプションが用意されています。こちらでチェックインやチェックアウトといった手続きを行うことができます。
今回私はアメックスプラチナのトラベルサービスである「ファインホテルリゾート(FHR)」を通してこちらのホテルを予約していました。
ファインホテルリゾート経由の予約では以下のような特典を利用することができます。
<ファインホテルリゾートの特典>
- 客室アップグレード
- レイトチェックアウト(16時まで)
- 1滞在あたり100ドルクレジット
- 滞在中朝食無料(2名まで)
今回は下から三番目である「グランドデラックスルーム」を予約していました。これは1段上の「グランドデラックスハーバービュールーム」にアップグレードされることを期待してのものでした。
<客室のグレード>
- グランドデラックスハーバービュールーム(41平米)
- グランドデラックスルーム(41平米)<=予約
- デラックスコートヤードルーム(45平米)
- デラックスルーム(41から45平米)
しかしながら、「グランドデラックスハーバービュールーム」はアップグレード対象外ということで、今回はアップグレードしていただくことができませんでした。
他のホテルではこの作戦は有効だったのですが、今回は残念な結果になりましたね。
同じようにアップグレードを狙う方は注意していただければと思います。
ちなみに、ファインホテルリゾートの場合、レイトチェックアウトの特典は「確約」なのでこちらは16時まで適用いただくことができました。
また、最初のチェックイン時点では英語での対応でしたが、途中から日本語のできるスタッフが出てきて対応してくださいましました。
終始日本語で手続きできたのは安心感がありますね。とても助かりました。
宿泊した部屋の徹底レビュー(グランドデラックスルーム)
チェックイン後は客室へと向います。今回アサインされたのはタワー館の21階の客室です。なかなかの高層階と言えますね。
全体像と雰囲気
客室の扉を開けるとちょっとした玄関スペースがあります。左手にはキャビネットとクローゼット、右手にはバスルームが配置されています。
廊下を奥に進むと寝室があります。正面には大きな窓が配置されていて明るい雰囲気です。
窓際にはテーブルとソファーセットも用意されています。モダンでおしゃれな雰囲気です。
壁にあしらわれたデコレーションも中国っぽくて良いですね。
今回はツインをリクエストしましたので部屋の中央にはベッドが2台配置されています。綺麗にベッドメイクされていて寝心地良さそうです。
客室の側面にはテレビ台を兼ねたキャビネットとドレッサー、ビジネスデスクも配置されています。
グランドデラックスルームの広さは「43平米」ということで全体的にゆとりある設計になっていますね。
ウェルカムギフト
窓際のテーブルの上にはウェルカムギフトが用意されていました。
こちらはフルーツが3種類。ランチの後にいただいてみましたがちょうどよく熟していて美味でした。
そしてこちらが誕生日ケーキです。誕生日が近かったためフロントのスタッフが用意してくれました。暖かい心遣いに感謝です。
制服の帽子をモチーフにしたデザインでかわいいですね。
眺望
客室からの眺望はこんな感じです。シティービューということで香港の街並みが広がっています。正面奥には「九龍公園」の緑も垣間みることができます。
シティービューとは言え、正面には視界を遮る高い建物がないため思ったより悪くない眺望ですね。
視線を左に向けるとギリギリですがビクトリアハーバーの姿を捉えることができました(写真だとちょっとわかりずらいですね)。
いずれにしても、眺望重視の方は「ハーバービュー」の客室を予約することをおすすめします。
TV
TVは50インチほどあると思われる大型のものです。
通常のテレビ放送のほか、映画を楽しむこともできます。また、CHROMECAST(クロームキャスト)にも対応していて、PCやスマホの画面をリンクさせることもできます。
NetflixやPrimeVideoなどアプリには対応していませんが、CHROMECASTが使えるのは助かりますね。
TVの下にはDVDプレイヤーに加えてHDMI端子も用意されていました。AmazoStickなどを持参すれば接続して利用できそうです。
ミニバー
TV台の脇にはミニバーが用意されています。まずこちらはコーヒーメーカーとなる「Nespresso(ネスプレッソ)」です。他のホテルで見かけるものより大型で本格的です。
引き出しの中にはNespressoのカプセルとティーセットが用意されています。紅茶のブランドは「THE PENINSULA」となっていてホテルオリジナルのものですね。
また、棚の中には中国茶のセットも用意されています。茶筒の中には茶葉が入っていてすぐにいただけるようになっています。香港っぽくて良いですね。
脇に用意されている「evian(エビアン)」は無料でいただくことができます。太っ腹ですね。
冷蔵庫の中にはドリンクがいっぱい入っています。こちらは有料になるため注意が必要です。
引き出しの中には洋酒やスナックもありますがこちらも当然ながら有料です。
利用する場合は注意しましょう。
グラスもたくさん用意されています。どれもピカピカです。
ルームコントロール
客室にはタブレットが用意されていて、こちら照明や空調からカーテンの開閉まで全てのコントロールを行えるようになっています。
ペニンシュラ香港はコロナ禍のタイミングで大規模改装を行なっているそうで、全体的に最新の設備に生まれ変わっているのが感じられます。
こちらのタブレットからはルームサービスに加えてハウスキーピングもオーダーすることができます。氷や追加の水もオーダー可能なのは便利すぎます。
ちなみに、追加の水でやってくるのも「evian(エビアン)」なのは嬉しいポイントです。
バスルーム
続いては気になるバスルームを確認したいと思います。
バスルームもゆとりの広さになっています。洗面台が2つに大型のバスタブ、そして独立型のシャワーブースとトイレが用意されています。
バスタブの正面にはTVが設置されていて、お湯につなりながら鑑賞することができます。
脇には音量や照明のコントロールボタンも用意されています。ハイテクです。
こちらはシャワーブース。稼働式のレインシャワーになっていて好きな角度に調整して利用できます。
こちらはトイレ。残念ながらウォシュレットはついていません(香港のホテルでウォシュレット見たことないけど普及sていないのかな)。
タオルも豊富でバスローブも用意されていました。バスローブは重厚感のあるリッチなものでした。
アメニティー
アメニティーは洗面台脇の棚の上に用意されています。コットンやシャワーキャップ、乳液、歯ブラシなど必要なものは一通り用意されています。
こちらは石鹸。
こちらはシャンプーとコンディショナー、ボディーウォッシュ。どれも「THE PENINSULA」オリジナルブランドのものとなっています。
甘すぎないユニセックスな香りで男性も女性でも抵抗なく利用できると感じました。
クローゼット
クローゼットの中には薄手のバスローブが用意されています。日本風に言うなら「浴衣」でパジャマ代わりですね。
スリッパは「白」と「グレー」の2種類が用意されています。
実物はこんな感じでかなりしっかりした作りのものです。ホテル名の刺繍もあって使い捨てにするにはもったいないですね。
クローゼットの中には金庫も用意されています。縦長でたくさんものが入りそうです。
その他設備
最後に気になった設備をご紹介していきたいと思います。
こちらはベッドサイドに用意されていた電源類です。プラグ式とUSBに加えてワイヤレス充電器も用意されていました。至れり尽くせりです。
こちらはドライヤー。ドレッサーの引き出しの中に用意されています。見たことのないメーカーのものでしたが風量が抜群で使い勝手は良好でした。
また、同じくドレッサーの引き出しの中にはマニキュア用のドライヤーも用意されていました。同じようなものはペニンシュラ東京にもありました。
ペニンシュラではグローバルでマニキュア用のドライヤーを用意するポリシーでもあるのでしょうか。女性には嬉しい設備ですね。
また、玄関扉の脇には「VALLET BOX(バトラーボックス)」も用意されています。使用済みのカトラリーなどを入れておくと新しいもに交換してくれるためとても便利でした。
プールとサウナ、テラスは宿泊者専用
続いては館内設備としてプールとサウナ、テラスをご紹介していきたいと思います。屋内プールは8階、テラスは7階に位置しています。
これらの施設は宿泊者は無料で利用することができます。
<館内設備>
- 8階:プール
- 7階:スパ(サウナ)、フィットネス、テラス
プールは屋内スイミングでヨーロピアンな雰囲気
エレベーターを8階で降りるとすぐにプールエリアの入り口があります。
ペニンシュラ香港内では、ロビーやレストラン以外はバスローブでアクセスすることが許されています。こちらのプールも部屋で水着に着替えてからバスローブを羽織って直接利用することができます。
プールの全体像はこんな感じです。中央に大きなスイミングプールが用意されており、その周囲にデッキチェアやテーブルが配置されています。
プールの円柱にはヨーロピアンなデコレーションが施されています。うっすらとクラシックミュージックもかけられており優雅でリラックスした雰囲気です。
プールの一角は天井がガラスになっていてサンルームのような趣です。窓からはビクトリアハーバーの眺望が広がっていて開放感抜群ですね。
周囲にはスタッフがスタンバイしていて、こちらでフードやドリンクをいただくこともできます(もちろんプールサイドのデッキチェアでもオーダー可能です)。
とても良い雰囲気です。
プールの一角にはジャクジーも用意されています。ただし、プールと同じ温度で温水ではないのでちょっと体が冷えてしまうので注意が必要です。
テラスはビクトリアハーバーを一望で眺望抜群
プールエリアからは屋外テラスに出ることもできます。
屋外テラスにはソファー席がいくつも配置されていて、こちら単体でも利用できますし、プールの延長としても活用できます。
ビクトリアハーバー真正面という最高の立地から素晴らしい眺望を楽しめるのは宿泊者ならではの特権ですね。まさに特等席です。
夜になると音と光の人気イベント「シンフォニー・オブ・ライツ」も楽しめます。
若干距離があるため音は聞こえないものの、上空を照らすレーザーや高層ビル群が織りなすライトアップは迫力がありました。
ソファー席でショーを楽しんでいるとスタッフがおしぼりとお水を持ってきてくれました。ホスピタリティも抜群ですね。
サウナはスパのロッカーエリアにあり
プールとスパ、フィットネスでは更衣室が共通となっていて、宿泊者は更衣室内のホットバスやサウナを利用することができます。
ホットバスはジャクジーになっています。ジェットの泡で疲れを癒すことができます。ジャクジーの隣には水風呂も用意されています(めちゃくちゃ冷たいので注意)。
サウナはドライとスチームの両方が用意されていました。4-5人が使えそうな大きさで温度も高めの本格的なものでした。
更衣室の中には各種アメニティーも揃っていまので身支度できるのも嬉しいポイントです。
ペニンシュラブティックは宿泊者以外もアクセスできる
お土産調達に最適なスポット
ペニンシュラ香港内には「ペニンシュラアーケード」と呼ばれるショッピングエリアがあります。そのペニンシュラアーケードの地下一階には「ペニンシュラブティック」があります。
こちらペニンシュラブティックでは、ペニンシュラ香港のオリジナルグッズが販売されています。チョコレートやクッキー、紅茶、中国茶、などが所狭しと並べれています。
ペンシュラ香港のマスコットである「ペニンシュラベア」のぬいぐるみも購入することができます。
高級ホテル内のショップということでどれもお値段は高めですが品質は折り紙つきです。香港旅行のお土産探しにピッタリのスポットですね。
ペニンシュラアーケードおよびペニンシュラブティックは宿泊者でなくてももちろん利用可能なので安心です。
宿泊した料金と感じた価値
アメックスプラチナのファインホテルリゾートを利用
記事の前半でも言及しましたが、こちらペニンシュラ香港にはアメックスプラチナの「ファインホテルリゾート(FHR)」を通して宿泊しました。
予約したのは「グランドデラックスルーム」で1泊2名で11万円ほどでした。
ぱっと見高いように見えますが、ファインホテルリゾートには以下のような特典が付いてきます。
<ファインホテルリゾートの特典>
- 客室アップグレード
- レイトチェックアウト(16時まで)
- 1滞在あたり100ドルクレジット
- 滞在中朝食無料(2名まで)
100ドルクレジットは15,000円ほど、2名の朝食無料は18,000円ほどの価値がありますので、純粋な客室料金としては77,000円ほどと考えることもできます。
香港のホテル価格は日本よりもかなり割高、かつ憧れであったペニンシュラ香港に宿泊できたということを考えれば高くないと感じました。
まとめ
今回はペニンシュラ香港を客室を中心にプールとサウナ、ブティックといった館内施設までご紹介しました。
朝食やアフタヌーンティーは別記事でご紹介しますが、お部屋と館内施設だけでも十分に魅力を感じていただけたのではないでしょうか。
数々のラグジュアリーホテルが立ち並ぶ香港の中でも、ペニンシュラ香港は別格の存在感を放っています。
伝統とモダンの融合、洗練された接客、設備の充実度、すべてが高水準で、まさに「滞在すること自体が目的になるホテル」と感じました。
宿泊料金は決して安くはないですが、記念日での旅行や、自分へのご褒美ステイにご検討してみてはいかがでしょうか。
きっと思い出に残る滞在になるのではないかと思います。
次の記事ではペニンシュラ香港のアフタヌーンティーの様子をご紹介しています。ぜひ合わせてご参照ください。
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それでは、また!
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