固定資産税、自動車税、住民税などの地方税で統一コード「eL-QR」を利用したキャッシュレス納付がスタートしました。これによりクレジットカード納付とスマホアプリ納付(楽天ペイやPayPay、auPAY、d払いなど)が今まで以上に気軽に行えるようになりました。当記事では、各Pay払いにおける還元率を確認し、ポイント還元率の高いお得な支払い方法をご紹介したいと思います。
更新履歴(2023年4月23日):最新情報に更新しました。
地方税(固定資産税、自動車税、住民税)のキャッシュレス納付とは
2023年4月1日から納付書に統一コードであるeL-QRやeL番号が付与
固定資産税、自動車税、住民税などの地方税の支払いでキャッシュレス納付がより便利になりました。
これまでは地方自治体によって決済可能な方法にばらつきがありましたが、2023年4月1日からは納付書にeL-QRやeL番号といった統一的なコードが付与されるようになりました。

統一QRコード「eL-QR」のイメージ
これにより、地方税お支払サイトを経由した「クレジットカード納付」や、特定のPay払いを経由した「スマホアプリ納付」を簡単に利用することができるようになっています。
これまで地方税の納付というと、納付書をコンビニエンスストアに持っていて決済するというイメージがありましたが、キャッシュレス納付で自宅で完結するのは嬉しいですね。
地方税お支払サイトを経由したクレジットカード納付は手数料が「有料」
地方税を直接クレジットカード決済したい場合は「地方税お支払サイト」にアクセスし、そこから納付書に付与されたQRコードである「eL-QR」を読み込みます。
スマホやPCにカメラが付いていない場合は「eL番号」を直接打ち込むことも可能です。

「地方税お支払サイト」での支払い方法の選択
クレジットカードとしては、VISAやMastercard、JCB、AMEX、DinersClubといった主要ブランドに対応しています。

クレジットカード納付の対応ブランド
ただし、クレジットカード納付の場合、「1万円あたり83円ほど」の手数料が必要になります。率としては0.83%です。
税金の支払いでポイント還元率が1%を超えるようなクレジットカードを利用すれば手数料負担を相殺することができますが、そうでない場合はもったいないとも言えますね。
クレジットカード納付をする場合は税金支払いでもポイント還元率が下がらない「セゾンプラチナビジネスアメックス」がオススメです。JALマイル還元率で最大1.45%を実現できます。
Pay払いを経由したスマホアプリ納付なら手数料は「無料」
一方で、地方税の納付はスマホアプリ決済にも対応しています。PayPayやd払い、auPAYといったいわゆるPay払いと呼ばれるものですね。
それらPay払いから「eL-QR」を読み込むことで地方税の納付を簡単に行うことができます。2023年4月時点で対応しているPay払いは以下になります。
<eL-QRによるスマホアプリ決済に対応のPay払い>
そして、Pay払いを経由したスマホアプリ納付の特徴は手数料が「無料」であるという点です。
クレジットカード納付の手数料率は「0.83%」でしたから、スマホアプリ納付を選択した方が0.83%分がお得になるとも言えすね。
Pay払いを日常的に利用している方であればスマホアプリ納付を選択するのがおすすめです。
地方税のスマホアプリ納付におけるポイント還元率は
スマホアプリ納付で決済のポイント還元は基本的になし。チャージが狙い目
地方税をスマホアプリ納付した場合、「決済時」でのポイント還元は基本的にはありません。
そのため、地方税のスマホアプリ納税で少しでも還元を得たいという場合、狙うのは「チャージ時」という形になります。
チャージ時であれば、ポイント還元を受けられるところがいくつかあります。
PayPayとd払いはチャージでのポイント還元はなし
eL-QRによるスマホアプリ決済に対応のPay払いのうち、メジャーどころは以下になります。
<メジャーなスマホアプリ決済>
- 楽天ペイ
- auPAY
- PayPay
- d払い
このうち、PayPayについては地方税の支払いに利用できるのは「PayPayマネー」のみとなります。PayPayマネーライト」や「PayPayポイント」は利用できません。
そのため、チャージ時のポイント還元を受けることはできませんし、お得な方法で貯めたポイントを活用するということもできません。
とても残念な仕様です。
<PayPay残高の種類>
- PayPayマネー:<=地方税の納付に利用できるのはこれだけ
- 本人確認後に銀行口座やセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してチャージしたPayPay残高です。
- PayPayマネーライト:
- PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)や、PayPayあと払い、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してチャージしたPayPay残高です。
- PayPayポイント:
- 特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高です。
- PayPayボーナスライト:
- 特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高です。
また、d払いに関しても地方税の納付に利用できるのは事前に銀行からチャージした「d払い残高」だけになっています。
d払いはそもそもクレジットカードから残高チャージできませんし、dカードを紐付けした決済も地方税の納付では利用できません。
そのため、d払いではポイント還元を受けることができません。
加えて、dポイントを利用した決済も利用することができません。dポイントは増量キャンペーンで貯めやすいポイントのためこれが利用できないのは残念です。
国税の方ではdポイントを利用した決済が可能になっています。国税のスマホアプリ決済の詳細はこちらの記事をご参照ください。
楽天ペイは楽天カードからのチャージで0.5%ポイント還元。楽天ポイントも使える
楽天ペイでは「楽天キャッシュ」を利用することができ、楽天カードから楽天キャッシュへのチャージで0.5%のポイント還元を受けることができます。
また、地方税への納付でも「楽天ポイント」を使うことができます。PayPayやd払いはポイントが使えなかったことを考えるとこれは大きなメリットになりますね。
楽天ポイントとしては「通常ポイント」だけでなく買い回りやスーパーセールなどのキャンペーンで付与される「期間限定ポイント」も使うことができます。
税金払いで「期間限定ポイント」を消費できるというのはなんだか得した気分になりますね。

楽天ペイを地方税の納付に利用するメリット
また、楽天キャッシュはコンビニで購入した「楽天ギフトカード(POSAカード)」からチャージすることができます。
そして、「楽天ギフトカード」は購入方法を工夫することで1%以上のポイント還元を目指すこともできます。
楽天カードからのチャージでも0.5%のポイント還元を受けることができますが、それ以上のお得を目指す方は試してみてもよいですね。
<コンビニで楽天ギフトカードをお得に購入する方法例>
- クレジットカード=>ファミペイチャージ=>ファミリーマートで「楽天ギフトカード」購入
- クレジットカード=>ApplePay=>nanacoチャージ=>セブンイレブンで「楽天ギフトカード」購入
- クレジットカード=>ApplePay=>WAONチャージ=>ミニストップで「楽天ギフトカード」購入
ポイント還元率はファミペイで最大1.5%ほど、nanacoで最大1.5%ほど、ミニストップで最大2.5%ほどになります。
ただし、nanacoチャージおよびWAONチャージではクレジットカード側でポイント還元対象外にしている場合もあるため注意が必要です。
ファミペイチャージができるのはJCBカードのみとなっています。
楽天ギフトカードをコンビニでお得に購入する方法の詳細はこちらの記事にまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
楽天ペイをインストールする際はポイントサイトを経由するようにしましょう。ポイントサイトからポイントがもらえてお得になります。
楽天ペイの請求書払いは0.5%の上乗せで1%のポイント還元(2023年5月31日まで)
楽天ペイでは請求書払いのスタートを記念してお得なキャンペーンを実施しています。
抽選で楽天ポイントが全額還元(上限50,000ポイント)になるというものです。また、抽選に外れても楽天ポイントが最大が1%還元されます。
キャンペーン期間は「2023年4月17日(月)10:00~2023年5月31日(水)23:59」までで、参加にはエントリーが必要になります。

楽天ペイ「抽選で楽天ポイント全額還元キャンペーン」
1%還元の内訳は以下のようになっています。楽天カードからのチャージで0.5%還元になるのはご説明したとおりですが、本キャンペーンでは支払い時に0.5%還元が追加になります。
合計で1%還元という計算になりますね。

楽天ペイの請求書払いで1%のポイント還元
楽天キャッシュの購入方法を特に工夫しなくても合計で1%還元を受けられるというのは嬉しいところです。キャンペーン期間中は特に楽天ペイの優位性が光りますね。
キャンペーンのエントリーはこちら公式サイトから行うことができます。
楽天ペイ「税金・公共料金の支払いで全額還元or1.0%還元キャンペーン」
auPAYは幅広いクレジットカードからチャージできるのが魅力
auPAYは、幅広いクレジットカードから残高チャージできるのが魅力です。
アメリカン・エキスプレス(AMEX)とマスターカード(Mastertcard)は発行元に限らず全てのクレジットカードでチャージ可能になっています。
また、「VISA」と「JCB」に関しても、セゾンカードや楽天カード、ビューカードなど多くの発行元のクレジットカードからチャージ可能となっています。
<au PAYにチャージ可能なクレジットカード>

au PAYにチャージ可能なクレジットカード
auPAYへの残高チャージでクレジットカード側のポイント還元を受けることができます。ただし、ポイント還元率は量するクレジットカードに依存するため注意が必要です。
例えば、アメリカン・エキスプレス(AMEX)の場合、auPAYへの残高チャージのポイント還元率は通常の「半分」となります。
「マリオットアメックス(プレミアム)」や「ヒルトンアメックス(プレミアム)」では1.5%、「アメックスプラチナ」を初めとするアメックスプロパーカードでは0.5%という具合です。
ちなみに、auPAYにはPontaポイントからもチャージ可能です。
月20,000ポイントまでという上限はありますが、税金支払いに備えてコツコツと貯めておくのも良いですね。
Pontaポイントはリクルート系のサービスのほか、「リクルートカード」の利用などで貯めることができます。また、ポイントサイトでポイントを稼いでそれをPontaポイントに交換することもできます。
ポイント還元率の高いおすすめのスマホアプリ納付(Pay払い)はこれ
おすすめ1位は楽天ペイ、2位はauPAY
メジャーなスマホアプリ決済における地方税の納付で得られるポイント還元率を表でまとめると以下のようになります。
2023年4月時点で一番お得なのは楽天ペイという結果になりますね。楽天ペイの場合、特に工夫しなくても1%のポイント還元率を実現することができるのは嬉しいところです。
楽天ペイではポイント還元率にこだわる方であれば、楽天キャッシュの購入方法を工夫すれば、さらにポイント還元率を高められるのも魅力です。
auPAYにチャージ可能なクレジットカードを保有している方は、auPAYも良いですね。
<スマホアプリ決済におけるポイント還元率のまとめ>
手数料 | チャージ | 決済 | |
楽天ペイ | 無料 | 楽天カード0.5% ※楽天キャッシュの購入で1.0%以上も可能 |
0.5%(2023年5月31日まで) |
auPAY | 無料 | クレジットカードのポイント還元率に依存 | 0% |
PayPay | 無料 | 0% | 0% |
d払い | 無料 | 0% | 0% |
楽天ペイのインストールはポイントサイト経由がお得
地方税納付のために楽天ペイをこれからインストールしようという方は「ポイントサイト」を経由するとお得です。
例えば、ポイントサイトの「モッピー」経由で楽天ペイをインストールし、初回決済をすることで1,000円分のポイントを獲得することができます。

モッピー「楽天ペイ」の案件例
獲得できるのはモッピーのポイントで「1ポイント=1円」の価値があります。
モッピーのポイントは銀行に出金して現金化できるほか、電子マネーやギフト券、他社ポイント、マイルなど多彩に活用することができます。
楽天ペイの公式サイトから直接インストールしたのではこの1,000円分のポイントをもらうことはできません。これからインストールする方は忘れずにモッピーを経由しましょう。
こちらの案件はスマホ限定になります。以下のリンクをスマホからクリックしてご利用ください。また、iOSとandroidでリンクが異なりますのでご注意ください。
また、モッピーが初めてという方はこちらのバナーからの新規登録&条件クリアで2,000円分のポイントも獲得することができます。
モッピーの入会キャンペーンの詳細はこちらの記事も合わせてご参照ください。
まとめ
固定資産税、自動車税、住民税などの地方税で統一コード「eL-QR」を利用したキャッシュレス納付がスタートしました。
これによりクレジットカード納付とスマホアプリ納付が気軽に行えるようになっています。
クレジットカード納付は約0.83%の手数料が必要になるため、日常的にPay払いを利用している方であればスマホアプリ納付がお得になります。
各Pay払いにおける還元率を確認したところ、ポイント還元率の高いおすすめの方法の1位は楽天ペイ、2位はauPAYという結果になりました。
サラリーマンであれば国税は給料からの天引きになるため納付する機会は少なくなります。一方で地方税はサラリーマンでも納付する機会が多く身近なものです。
手数料が必要なくポイント還元率の高い方法を駆使して、少しでもお得になるように納付したいですね。
楽天カードはポイントサイト経由の入会がオススメです。タイミングによって2万円以上がお得になります。詳細はこちらの記事をご参照ください。
それでは、また!