ANA JCBワイドゴールドは付帯保険が充実!メリットとデメリットを比較!
ANAカードにはいくつかのグレードが用意されていますが、年会費と特典、マイル還元率のバランスで人気があるのが「ワイドゴールド」です。そんな「ワイドゴールド」の中でも、「ANA JCBワイドゴールド」と「ANA VISA/Masterワイドゴールド」の2つが人気が高く、比較検討されている方も多いのではないかと思います。当記事では、この2つのクレジットカードを年会費とマイル還元率、付帯保険の観点で比較し、メリットとデメリットをまとめたいと思います。
目次
ANA JCBワイドゴールドとは
ANAカードは、国内大手航空会社である全日本空輸(ANA)がクレジットカード会社と提携して発行しているクレジットカードです。ANAカードは、普段のショッピングやANAサービスの利用などでANAマイルが貯まる仕組みを提供しています。
ANAカードには、4つのグレードが用意されています。具体的には、「一般カード」「ワイドカード」「ゴールドカード(ワイドゴールドカード)」「プレミアムカード」の4つとなります。
この中でも、年会費と特典、マイル還元率のバランスで人気があるのが「ゴールドカード(ワイドゴールド)」です。
<ANAカードの主要な特典比較>
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一般カード
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ワイドカード
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ゴールド(ワイドゴールド)
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プレミアム
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入会・継続マイル
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1,000マイル
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2,000マイル
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2,000マイル
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10,000マイル
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搭乗ボーナスマイル
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フライトマイルの10%プラス
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フライトマイルの25%プラス
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フライトマイルの25%プラス
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フライトマイルの50%プラス
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ANAスカイコイン交換率
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1マイル最大1.5倍
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1マイル最大1.5倍
|
1マイル最大1.6倍
|
1マイル最大1.6倍
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ビジネスクラスチェックインカウンターの利用
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–
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◯
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◯
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◯
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空港ラウンジ利用
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△*1
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–
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◯
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◯
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ANAラウンジ(国内線)利用
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–
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–
|
–
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◯
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プライオリティパス発行
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–
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–
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–
|
◯
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ANA機内販売での割引
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10%
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10%
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10%
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10%
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ANA空港免税店での割引
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5%
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10%
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10%
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10%
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ANA FESTAでの割引
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5%
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5%
|
5%
|
5%
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*1 ANAアメリカン・エキスプレスカード
そんな「ゴールドカード(ワイドゴールド)」には、「VISA」「Mastercard」「JCB」「アメリカンエキスプレス」「ダイナースクラブ」の5つの国際ブランドが用意されています。それぞれの国際ブランドを選んだ場合の年会費は以下になります。
<ゴールドカード(ワイドゴールド)の年会費>
本会員(税込) | 家族会員(税込) | |
ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | 15,400円 | 4,400円 |
ANA JCBワイドゴールドカード | 15,400円 | 4,400円 |
ANA ダイナースクラブ・ゴールドカード | 29,700円 | 6,600円 |
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 34,100円 | 17,050円 |
同じ「ゴールドカード(ワイドゴールド)」であれば、ANAカードとしての特典は基本的に同じになります。しかしながら、国際ブランドとして「アメリカンエキスプレス」「ダイナースクラブ」を選択すると、年会費が高額になってしまいます。
そのため、比較的年会費の安い「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」と「ANA JCBワイドゴールドカード」の人気が高く、多くの方がこの2つを比較して選択していると思われます。
そこで当記事では、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」と「ANA JCBワイドゴールドカード」を、年会費とマイル還元率、付帯保険の観点で比較していきたいと思います。
「ANA VISAワイドゴールドカード」と「ANA Masterワイドゴールドカード」は、ともに三井住友カードが発行するANAカードです。違いは国際ブランド(VISAとMaster)のみで、どちらを選択しても同じ特典を受けることができます。そのため当記事では、1つのクレジットカードとしてまとめて扱っています。
「ANA VISAワイドゴールドカード」の詳細はこちらの記事でもまとめております。合わせてご参照ください。
ANA JCBワイドゴールドの年会費を比較
「ANA JCBワイドゴールドカード」と「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の年会費は、ベースは同じとなりますが、年会費割引特典によって実質的な維持費が異なってきます。
ANA JCBワイドゴールドカードの年会費
「ANA JCBワイドゴールドカード」では、「スマリボ」というリボ払いのサービスを利用することで年会費の割引特典を受けることができます。
<スマリボの年会費割引特典>
- スマリボでの利用分も含めて年1回以上ショッピングを利用するとカード年会費の全額または一部金額をキャッシュバックする優遇が適用
具体的な割引額(=キャッシュバック金額)は以下になります。
<年会費割引特典で受けられるキャッシュバック金額>
カードグレード | 年会費(税込) | キャッシュバック金額 |
---|---|---|
一般 | 1,375円以上 | 1,375円 |
1,375円未満 | 年会費(税込)と同額 | |
ゴールド | 5,000円以上 | 5,000円 |
5,000円未満 | 年会費(税込)と同額 |
「ANA JCBワイドゴールドカード」の場合、年会費5,000円以上のゴールドカードに該当しますので、5,000円の割引を受けることができます。
ただし、「スマリボ」の年会費割引特典は家族カードには適用されません。割引が適用されるのは本会員のみとなるため、割引後の年会費は以下になります。
<ANA JCBワイドゴールドカードの年会費>
本会員(税込) | 家族会員(税込) | |
通常 | 15,400円 | 4,400円 |
割引特典(スマリボ) | -5,000円 | なし |
割引後 | 10,400円 | 4,400円 |
「スマリボ」は、リボ払いの設定金額を自分でコントールすることができません。そのため、利用金額が大きいとリボ払い手数料が高額になってしまうというリスクがあります。
「スマリボ」の年会費割引特典の詳細については、以下の記事も合わせてご参照ください。
ANA VISA/Masterワイドゴールドカードの年会費
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」では、「WEB明細」と「マイペイすリボ」を活用することで、年会費の割引特典を受けることができます。
「WEB明細」については、登録するだけで本会員「1,100円」の割引を受けることができます。とてもお手軽です(ただし、家族会員は割引なし)。
「マイペイすリボ」については、設定のうえ年1回以上リボ払い手数料を発生させる必要があるため注意が必要です。一方で、割引額は本会員で「3,850円」、家族会員で「1,650円」と高額になります。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の場合、「WEB明細」と「マイペイすリボ」の割引特典を合算できるため、割引後の年会費は以下になります。
<ANA VISA/Masterワイドゴールドカードの年会費>
本会員(税込) | 家族会員(税込) | |
通常 | 15,400円 | 4,400円 |
割引特典(WEB明細) | -1,100円 | なし |
割引特典(マイペイすリボ) | -3,850円 | -1,650円 |
割引後 | 10,450円 | 2,750円 |
「マイペイすリボ」の年会費割引特典の詳細については、以下の記事も合わせてご参照ください。
「マイペイすリボ」は「スマリボ」と違い、自分でリボ払いの設定金額をコントロールできるため、リスクを抑えながらリボ払いの手数料を発生させることができます。
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年会費の比較結果
割引特典を適用後の年会費を比較すると以下のようになります。本会員の年会費はほぼ同等という結果になっています。一方で、家族会員については「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の方が安くとなっていることがわかります。
<割引特典を適用後の年会費を比較>
本会員(税込) | 家族会員(税込) | |
ANAJCBワイドゴールドカード | 10,400円 | 4,400円 |
ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | 10,450円 | 2,750円 |
本会員1人につき2枚の家族カードを発行する場合、トータルの費用は以下になります。家族で利用するような場合は、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の方が割安になりますね。
<家族3人で利用する場合の費用>
- ANA JCBワイドゴールドカード:19,200円
- ANA VISA/Masterワイドゴールドカード:15,950円
ANA JCBワイドゴールドのマイル還元率を比較
「ANA JCBワイドゴールドカード」と「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」のANAマイル還元率は基本はともに「1.0%」ですが、こちらも特典を活用することで違いが出てきます。
ANAJCBワイドゴールドカードのマイル還元率
「スマリボ」のリボ払い手数料の発生でボーナスポイント
「ANA JCBワイドゴールドカード」の利用で貯められるのはJCBカードの「Oki Dokiポイント」です。「Oki Dokiポイント」は、1,000円の利用につき1ポイントを貯めることができます。
この「Oki Dokiポイント」には、「通常獲得ポイント」と「ボーナスポイント」の2種類があり、ANAマイル還元率が異なっています。具体的には以下になります。
<Oki Dokiポイントのマイル交換レート>
- 通常獲得ポイント:1ポイント=10マイル
- ボーナスポイント:1ポイント=3マイル
「通常獲得ポイント」はクレジットカード決済などショッピング利用で貯められるポイントです。一方で、「ボーナスポイント」は、「スマリボ」のリボ払い手数料を発生させることで獲得ができます。
「スマリボ」のリボ払い手数料が発生した月は、その特典として、「通常獲得ポイント」と「ボーナスポイント」が「W」で獲得することができます。
そのため、「ANA JCBワイドゴールドカード」のマイル還元率は、「スマリボ」の手数料が発生していない月は「1.0%(=1,000円につき10マイル)」、手数料が発生した月は「1.3%(=1,000円につき13マイル)」となります。
<ANAマイル還元率(ANA JCBワイドゴールドカード)>
- リボ払い手数料なし:
- 1.0%
- 1,000円につき10マイル(=通常獲得ポイント10マイル)
- リボ払い手数料あり:
- 1.3%
- 1,000円につき13マイル(=通常獲得ポイント10マイル+ボーナスポイント3マイル)
「JCBスターメンバーズ」により年間利用金額に応じたボーナスポイント
また、JCBカードには「JCBスターメンバーズ」という年間の利用金額により「ボーナスポイント」を獲得できるサービスを提供しています。利用金額ごとのボーナスアップ率は以下になります。
<利用金額とボーナスアップ率>
利用金額 | メンバーランク名称 | ボーナスアップ率 | マイル還元アップ率 |
300万円以上 | ロイヤルα | +25% | +0.075% |
100万円以上 | スターα | +20% | +0.06% |
50万円以上 | スターβ | +10% | +0.03% |
年間に300万円以上を利用することで、ボーナスアップ率が最大で「+25%」になります。このボーナスアップ率は「通常獲得ポイント」に積算され、「ボーナスポイント」として加算されます。
「ボーナスポイント」は「1ポイントにつき3マイル」に交換することができましたので、マイル還元アップ率は最大で「+0.075%」という計算になります。
ボーナスポイントの合計でANAマイル還元率は最大で1.375%
以上から、「ANA JCBワイドゴールドカード」のANAマイル還元率をまとめると以下のようになります。「スマリボ」のリボ払い手数料を発生させることで、ANAマイル還元率は最大で「1.375%」になります。
<ANAマイル還元率一覧(ANA JCBワイドゴールドカード)>
利用金額 | メンバーランク名称 | リボ払い手数料なし | リボ払い手数料あり |
300万円以上 | ロイヤルα | 1.075% | 1.375% |
100万円以上 | スターα | 1.06% | 1.36% |
50万円以上 | スターβ | 1.03% | 1.33% |
一方で、「スマリボ」を利用しない場合は、ANAマイル還元率は最大でも「1.075%」にとどまるということが確認できますね。
「ボーナスポイント」目当てで「スマリボ」を利用すると、獲得した「ボーナスポイント」の価値以上に、リボ払い手数料が膨らんでしまうリスクがあるためオススメできません。
そのため、「ANA JCBワイドゴールドカード」のANAマイル還元率は、現実的には、最大で「1.075%」となるというように理解していただければと思います。
ANA VISA/Masterゴールドカードのマイル還元率
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の利用で貯められるのは、三井住友カードの「ワールドプレゼント」です。1,000円の利用につき1ポイント貯められます。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」でも、「マイペイすリボ」のリボ払い手数料を発生させることで、その月は、通常の「獲得ポイント」と「ボーナスポイント」を「W」で獲得できる仕組みがあります。
この「獲得ポイント」と「ボーナスポイント」におけるマイル交換レートも、基本は「ANA JCBワイドゴールドカード」と同じになります。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」のANAマイル還元率は以下になります。
<ANAマイル還元率(ANA VISA/Masterワイドゴールドカード)>
- リボ払い手数料なし:
- 1.0%
- 1,000円につき10マイル(=通常獲得ポイント10マイル)
- リボ払い手数料あり:
- 1.3%
- 1,000円につき13マイル(=通常獲得ポイント10マイル+ボーナスポイント3マイル)
一方で、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」には、「JCBスターメンバーズ」のような年間の利用金額によってボーナスポイントを獲得できるサービスはありません。
そのため、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」のANAマイル還元率は、最大で「1.3%」ということいなります。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」でも、以前は年間の利用金額によって「ボーナスポイント」を獲得できるサービスが提供されていましたが、2021年2月に廃止される予定となっており、2020年2月以降に入会した方はすでに適用されなくなっています。そのため、当記事では割愛しています。
「マイペイすリボ」はリボ払いの設定金額を自分でコントロールできるため、リスクを抑えながらリボ払い手数料を発生させることができるのが特徴です。これにより、「スマリボ」に比べて日常的に利用できるサービスになっています。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」で実現できる、ANAマイル還元率「1.3%」という数字は、十分に実現可能な数字となっています。ここが、「ANA JCBワイドゴールドカード」との違いになります。
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の場合、獲得したボーナスポイントを「JQみずほルート」にのせることで、ANAマイル還元率を最大「1.35%」に底上げすることもできます。詳細はこちらの記事をご参照ください。
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マイル還元率の比較結果
「ANA JCBワイドゴールドカード」の「スマリボ」でリボ払い手数料を発生させることはリスクが高いため、ANAマイル還元率は、現実的には最大で「1.075%」となります。
一方で、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の「マイペイすリボ」では、リスクを抑えてリボ払い手数料を発生させることができます。そのため、ANAマイル還元率は最大で「1.3%」を実現できます(JQみずほルート利用で最大1.35%)。ただし、「マイペイすリボ」を利用しない場合は、「1.0%」に留まります。
以上から、実現可能な範囲でのANAマイル還元率という観点では、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」の方が優れいていますが、「マイペイすリボ」の設定金額を毎月調整するのが面倒だという方は、「ANA JCBワイドゴールドカード」の方がオススメということが言えます。
ANA JCBワイドゴールドの付帯保険を比較
最後に、付帯保険を比較したいと思います。ここでは、「旅行傷害保険」と「航空機遅延費用保険」の内容を確認していきたいと思います。
海外旅行保険
海外旅行保険は、「ANA JCBワイドゴールドカード」「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」ともに「自動付帯」になっています。補償内容はそれぞれ以下になります。
<海外旅行保険の比較>
ANA JCBワイドゴールドカード | ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | |
適用種別 | 自動付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高5,000万円(利用付帯では1億円) | 最高5,000万円 |
傷害治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高150万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高150万円 |
賠償責任保険金 | 最高1億円 | 最高3,000万円 |
携行品損害保険金 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用保険金 | 最高400万円 | 最高100万円 |
「傷害治療費用保険金」と「疾病治療費用保険金」は2倍、「賠償責任保険金」は3倍以上、「救援者費用保険金」は4倍というように、「ANA JCBワイドゴールドカード」の方が充実度がかなり高いということがわかりますね。
国内旅行保険
国内旅行保険は、「ANA JCBワイドゴールドカード」「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」ともに「自動付帯」になっています。補償内容はそれぞれ以下になります。
<国内旅行保険の比較>
ANA JCBワイドゴールドカード | ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | |
適用種別 | 自動付帯 | 自動付帯 |
死亡後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
入院日額 | 5,000円 | 5,000円 |
手術 | 入院日額×倍率 (10倍、20倍または40倍) |
20万円 |
通院日額 | 2,000円 | 2,000円 |
「手術」の扱いが若干異なるものの、補償内容はほとんど同じであることがわかります。
海外航空機遅延費用保険
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」には、海外航空機遅延費用保険が付帯していません。一方で、「ANA JCBワイドゴールドカード」では充実した内容となっています。補償内容はそれぞれ以下になります。
<海外航空機遅延費用保険の比較>
ANA JCBワイドゴールドカード | ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | |
適用種別 | 自動付帯 | 適用なし |
乗継遅延費用保険金(客室料・食事代) | 2万円限度 | – |
出航遅延費用等保険金(食事代) | 2万円限度 | – |
寄託手荷物遅延費用保険金(衣料購入費等) | 2万円限度 | – |
寄託手荷物紛失費用保険金(衣料購入費等) | 4万円限度 | – |
「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」で「海外航空機遅延費用保険」が利用できないというのは意外かもしれませんが、大きなデメリットになりますね。
私も以前、海外旅行の際に「ロストバゲージ」を体験していますので、「海外航空機遅延費用保険」の大切さは身に染みています。
海外航空機遅延費用保険は、「ANA JCBワイドゴールドカード」の圧勝ということになります。
国内航空機遅延費用保険
国内航空機遅延費用保険は、「ANA JCBワイドゴールドカード」は自動付帯になりますが、「ANA VISA/Masterワイドゴールドカード」は「利用付帯」になるため注意が必要です。補償内容はそれぞれ以下になります。
<国内航空機遅延費用保険の比較>
ANA JCBワイドゴールドカード | ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | |
適用種別 | 自動付帯 | 利用付帯 |
乗継遅延費用保険金(客室料・食事代) | 2万円限度 | 2万円限度 |
出航遅延費用等保険金(食事代) | 2万円限度 | 1万円限度 |
寄託手荷物遅延費用保険金(衣料購入費等) | 2万円限度 | 1万円限度 |
寄託手荷物紛失費用保険金(衣料購入費等) | 4万円限度 | 2万円限度 |
「出航遅延費用等保険金」と「寄託手荷物遅延費用保険金」「寄託手荷物紛失費用保険金」は2倍というように、「ANA JCBワイドゴールドカード」の方が充実度がかなり高いということがわかります。
自動付帯であることも加わり、国内航空機遅延費用保険でも「ANA JCBワイドゴールドカード」の圧勝ということになります。
付帯保険の比較結果
付帯保険の比較結果をまとめると以下のようになります。「国内旅行保険」だけは同等ですが、それ以外については「ANA JCBワイドゴールドカード」の方が優れているということが言えます。
特に「航空機遅延費用保険」については、海外でも国内でも自動付帯となる「ANA JCBワイドゴールドカード」の安心感は圧倒的と言えますね。
<付帯保険の比較結果>
ANA JCBワイドゴールドカード | ANA VISA/Masterワイドゴールドカード | |
海外旅行保険 | 自動付帯:◎ | 自動付帯:◯ |
国内旅行保険 | 自動付帯:◯ | 自動付帯:◯ |
海外航空機遅延費用保険 | 自動付帯:◯ | 適用なし:X |
国内航空機遅延費用保険 | 自動付帯:◎ | 利用付帯:◯ |
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ANA JCBワイドゴールドのメリット
ここまでの比較結果で確認できた、「ANA JCBワイドゴールドカード」のメリットは以下になります。
<「ANA JCBワイドゴールドカード」のメリット>
- スマリボ利用で、本会員の年会費が割引される(年10,400円で維持可能)
- 年間の利用金額に応じてANAマイル還元率がアップする(最大で1.075%)
- 旅行保険が充実している(特に、国内外で自動付帯の航空機遅延費用保険)
特に「3.旅行保険が充実している」が「ANA JCBワイドゴールドカード」の大きな特徴でありメリットとなります。
ANA JCBカードの場合、「スターウォーズデザイン」の券面を選択することができます。スターウォーズのファンの方には、こちらもメリットになりますね。
ANA JCBワイドゴールドのデメリット
続いて、「ANA JCBワイドゴールドカード」のデメリットは以下になります。
<「ANA JCBワイドゴールドカード」のデメリット>
- 家族会員の年会費割引特典がない(家族で利用する場合は若干割高になる)
- 三井住友系のANAカードに比べてANAマイル還元率が低い(ただし、三井住友系のANAカードでANAマイル還元率を高めるためには、「マイペイすリボ」で毎月利用金額を調整する手間が発生する)
- スマリボ利用の場合、決済用のクレジットカードとしては利用しずらい
- 「JCB」ブランドは海外では弱いところがある
「1」から「3」については、記事の中でご説明したとおりです。「4」については、国際ブランドとしての「JCB」は、「VISA」や「Mastercard」に比べると、どうしても海外で弱い地域があります。
そのため、海外旅行に持っていく際には、「VISA」や「Mastercard」と組み合わせて複数枚を持参するのが安心です。
ただし、「JCB」は、ハワイなどの特定のエリアでは独自のサービスを提供しており、また、それ以外の海外でも有人のラウンジを提供しているなど、サービスが充実している点はメリットになります。
ANA JCBワイドゴールドを選択するのがオススメの方
メリットとデメリットを考慮すると、「ANA JCBワイドゴールドカード」を選択するのがオススメという方は、以下のようにまとめることができます。
<「ANA JCBワイドゴールドカード」がオススメの方>
- 年会費を抑えて「ワイドゴールドカード」を維持したい(特に本会員)
- クレジットカードで充実した保険内容を実現したい
- 「マイペイすリボ」で毎月リボ払いの設定を調整するのが面倒
- 決済用のクレジットカードは別に用意している
- 「VISA」や「Mastercard」は別に用意している
「4」と「5」は別のクレジットカードを併用するということを意味していますが、2枚持ちする上でオススメのクレジットカードは「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(ANA東急カード)」です。
「ANA東急カード」は、陸マイラー御用達の「TOKYUルート」を実現する上で必須のクレジットカードです。そのため、既に保有している方も多いのではないかと思います。
「ANA東急カード」の国際ブランドは「Mastercard」ですし、「マイペイすリボ」を利用することで、ANAマイル還元率を「1.3%」にあげることが可能です。
そのため、2枚持ちすることで「ANA JCBワイドゴールドカード」のデメリットをカバーすることができます。
また、決済用のクレジットカードとしては「SPGアメックス」もオススメです。
マイル還元率は最大で「1.25%」と高く、ANA以外にも、JALやBA、UA、シンガポール航空など、世界中40社以上のマイルに交換できる柔軟性の高さも特徴となっています。
国際ブランドの補完としては、年会費無料でありながら保険内容の充実している「エポスカード」もオススメです。
まとめ
今回は、「ANA JCBワイドゴールド」と「ANA VISA/Masterワイドゴールド」を年会費とマイル還元率、付帯保険の観点で比較し、メリットとデメリットをまとめていきました。
「ANA JCBワイドゴールド」は付帯保険が充実しているのが最大の特徴でありメリットです。
「マイペイすリボ」で毎月リボ払いの設定を調整するのが面倒という方には、「ANA VISA/Masterワイドゴールド」と比較しても高いANAマイル還元率を実現できます。
維持費に関しても、「スマリボ」を利用することで、決済メインには利用できなくなりますが、本会員の年会費を抑えることができます。
以下のオススメをご確認いただきながら、「ANA VISA/Masterワイドゴールド」とどちらが良いか、ご検討いただければと思います。
<「ANA JCBワイドゴールドカード」がオススメの方>
- 年会費を抑えて「ワイドゴールドカード」を維持したい(特に本会員)
- クレジットカードで充実した保険内容を実現したい
- 「マイペイすリボ」で毎月リボ払いの設定を調整するのが面倒
- 決済用のクレジットカードは別に用意している
- 「VISA」や「Mastercard」は別に用意している
それでは、また!
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