
ヒルトンポイントはマイルに交換できる?対象航空会社・交換レート・損しない使い方を解説!
ヒルトン・オナーズのポイントは、ホテル宿泊だけでなく航空会社のマイルに交換できることをご存じでしょうか。実は、ANAやJALをはじめ世界約25の航空会社のマイルに交換できます。豊富な選択肢は魅力的である一方で交換レートは良いとは言えないため注意が必要です。当記事では、対象航空会社から交換レート、損しない使い方まで詳しく解説していきます。
ヒルトンポイントとは
会員プログラム「ヒルトン・オナーズ」のポイント
ヒルトンポイントとは、ヒルトンが提供する会員プログラム「ヒルトン・オナーズ(Hilton Honors)」で貯まるポイントです。
貯めたポイントは世界中のヒルトン系列ホテル(ヒルトン、コンラッド、ダブルツリーなど)への無料宿泊に使うことができます。
ホテル宿泊で貯めるのが基本
ヒルトンポイントは、世界中のヒルトン系列ホテルへの宿泊およびレストラン利用で貯めることができます。
「1ドルあたり10ポイント」となるベースポイントのほか、会員レベルに応じたボーナスポイントを貯めることができます。
ボーナスポイントが加算される割合としては、シルバーで「+20%」、ゴールドで「+80%」、ダイヤモンドで「+100%」となっています。
また、ホテル宿泊のほかにも、年数回の頻度で行っている宿泊キャンペーンやヒルトンアメックスなど提携カード利用でも貯めることができます。
<ヒルトンポイントが貯まる方法>
- 世界中のヒルトン系列ホテルへの宿泊およびレストラン利用
- 宿泊キャンペーンの参加
- 提携カード決済
ちなみに、2026年からはヒルトンの最上位ステータスとして「ダイヤモンド・リザーブ」が追加になります。ダイヤモンド・リザーブのボーナスポイント加算の割合は「+100%」となっています。
バイポイントで購入もできる。セールもあり
ヒルトンのポイントは購入することもできます。いわゆる「バイポイント」というものです。
購入時のポイント単価には定価があり「1,000ポイントあたり10ドル」となっています。1ドル150円で計算すると「1ポイントあたり1.5円」となります。
また、年数回のペースで最大100%増量となるヒルトンポイント購入セールを実施しています。この場合は定価の最大半額となりますので「1ポイントあたり約0.75円」ほどの価格となります。
ヒルトンポイントはマイルに交換できる?
ANAやJALをはじめ世界約25の航空会社のマイルに交換できる
ヒルトンポイントはホテル宿泊にしか使えないと思っている方も多いと思いますが、実はマイルにも交換することができます。
交換できるのはANAやJALをはじめ世界約25の航空会社マイルです。思ったよりも豊富な選択肢が用意されています。
ただし、交換レートが良いとは言えないため注意が必要です。

マイルに交換できる対象航空会社一覧と交換レート
交換可能な航空会社一覧(ANA・JAL含む)
ヒルトンポイントからマイルに交換可能な航空会社と交換レートは以下になります(2025年12月時点)。
ANAとJALといった日系航空会社への交換レートは10%、それ以外の外資系航空会社への交換レートは10%から15%となっています。
交換レートが10%を超えるのはほんの一部だけのため、基本的には交換レート10%と覚えておけばOKです。
- 日系航空会社:交換レート10%
- ANA
- JAL
- 外資系航空会社:交換レート10%から15%
- エアロメヒコ航空
- アエロプラン
- エアアジア
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空
- 中国東方航空
- デルタ航空
- エチオピア航空
- エティハド航空
- エバー航空
- フライング・ブルー(エールフランス航空/KLMオランダ航空)
- 海南航空
- ジェットエアウェイズ
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- サウジアラビア航空
- シンガポール航空
- エミレーツ航空
- トルコ航空
- ユナイテッド航空
- ヴァージン アトランティック
- ヴァージンオーストラリア航空
交換レート10%が決して良いとは言えない理由
交換レート10%とうのは決して良いとは言えません。
例えば、ヒルトンポイントを10万ポイント持っていた場合、1万マイルに交換することができます。
ヒルトンポイントはホテル宿泊に「1ポイントあたり0.5円」ほどの価値で利用することができます。つまり10万ポイントが5万円ほどの価値があるという計算になります。
一方でマイルの価値は「1マイルあたり2円」ほどと言われています。1万マイルの場合は2万円ほどの価値という訳ですね。
つまり、マイルに交換すると5万円の価値があったポイントが2万円の価値のマイルに目減りすることになってしまいます。
60%も価値が下がるのはもったいないですね。
ヒルトンポイントの損しない使い方
ホテル宿泊での利用がおすすめ
結論から言うと、ヒルトンポイントの最もお得な使い道は無料宿泊です。概ね「1ポイントあたり0.5円」ほどの価値で利用することができます。
GWや夏休み、年末年始など繁忙期でタイミングが合えば「1ポイントあたり1円」を超えるケースもあります。
日本で言えば、ウォルドーフアストリア、コンラッド、ROKUといった高級ホテルの方がポイント単価が高くなる傾向があります。
そのため、多くのポイントを貯めてこれら高級ホテルで無料宿泊するというのがオススメです。
最近は円安により円で換算した場合の海外ホテルの価格が高くなる傾向があります。海外旅行をする方であれば海外のホテルにポイント泊するというのも良いですね。
SLH(Small Luxury Hotels of the World)宿泊で価値が高まる
2024年2月にヒルトンは「SLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)」と提携をしました。これによりヒルトンのポイントでSLHのホテルにも無料宿泊することができます。
SLHのホテルは高級なところが多いため無料宿泊に使うことでポイント価値を高めることができます。
SLHホテルのポイント泊は人気が高いためすぐに必要ポイント数が高騰する&空室が少なくなっています。あらかじめ予定が決まっている場合は早めに押さえておくのがオススメです。
ヒルトンポイントの貯め方
ヒルトンアメックス活用で高効率で貯められる
ヒルトンポイントは「ヒルトンアメックス」保有で効率的に貯めることができます。
ヒルトンアメックスには「ノーマル」と「プレミアム」の2つのグレードがありますが、ポイント還元率はノーマルカードが2%、プレミアムカードが3%となっています。
これは一般的なアメックス加盟店で利用した場合のポイント還元率で、ヒルトンホテルで利用した場合はこのポイント還元率がノーマルカードで3%、プレミアムカードならなんと7%にも跳ね上がります。
ヒルトンホテルに宿泊する方は圧倒的な還元率でポイントを貯めることができます。
ノーマルカードは年会費が「16,500円(税込)」と比較的リーズナブルですが、ヒルトンオナーズの「ゴールドステータス」を獲得できるためホテル宿泊時に無料で朝食をいただくことができます。
また、年150万円利用で一泊分の「ウィークエンド無料宿泊特典」ももらえるためあっという間に年会費のもとをとることができます。
また、プレミアムカードは年会費が「66,000円(税込)」と高額にはなりますが、無条件で一泊分の「ウィークエンド無料宿泊特典」がもらえるほか、年200万円利用で「ダイヤモンドステータス」を獲得できます。
こちらも簡単に年会費の元を回収することができます。
<ノーマルカードとプレミアムカードの主な違い>
| ノーマルカード | プレミアムカード | |
| 年会費(基本カード) | 16,500円(税込) | 66,000円(税込) |
| 年会費(家族カード) | 1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込) | 3枚目まで無料、4枚目以降13,200円(税込) |
| ポイントプログラム | ヒルトン・オナーズポイント | ヒルトン・オナーズポイント |
| ポイント還元(全般) | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
| ポイント還元(ヒルトン内) | 100円=3ポイント | 100円=7ポイント |
| ステータス(無条件) | ヒルトン・オナーズ・ゴールド | ヒルトン・オナーズ・ゴールド |
| ステータス(利用条件クリア) | – | 年200万円以上でダイヤモンド |
| 継続特典(無条件) | – | ウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
| 継続特典(条件クリア) | 年150万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) | 年300万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
| HPCJ年会費優待 | 初年度から10,000円(税込) | 初年度無料、次年度以降10,000円(税込) |
| 旅行保険(国内) | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
| 旅行保険(海外) | 最高3,000万円 | 最高1億円 |
| 空港ラウンジ | ◯ | ◯ |
| 手荷物無料宅配 | ◯ | ◯ |
| ショッピング・プロテクション | ◯ | ◯ |
| オンライン・プロテクション | ◯ | ◯ |
| リターン・プロテクション | – | ◯ |
| キャンセル・プロテクション | – | ◯ |
| スマートフォン・プロテクション | – | ◯ |
| 航空便遅延補償 | – | ◯ |
ヒルトンアメックス(ノーマルカード)の詳細はこちら。
ヒルトンアメックスプレミアムの詳細はこちらにそれぞれまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
入会キャンペーン活用で大量ポイントを入手もできる
ヒルトンアメックスでは入会キャンペーンを実施しており、条件クリアで大量ポイントを獲得することができます。新規発行する際はぜひご活用ください。
入会キャンペーンで特典を獲得するには決済条件をクリアする必要があります。アメックス決済修行の攻略ガイドをこちらで公開しています。ぜひ合わせてご参照ください。
宿泊キャンペーンの活用も忘れずに
ヒルトンでは定期的に宿泊キャンペーンを実施しています。これを活用すればヒルトンホテルでの宿泊時により効率的にポイントを貯めることができます。
ヒルトンのキャンペーン情報はこちらの記事にまとめています。最新情報はこちらからご確認ください。
まとめ
今回は、ヒルトン・オナーズのポイント(=ヒルトンポイント)のマイル交換についてご紹介しました。
ヒルトンポイントは、ANAやJALをはじめ世界約25の航空会社のマイルに交換できます。豊富な選択肢は魅力的ですが交換レートは10%から15%ほどと良くありません。
残りポイント数が少なくてホテル宿泊には使えないという場合を除いては、ホテル宿泊に利用するのがオススメです。タイミングにもよりますが、ポイントを価値を高めて利用することができます。
ヒルトンアメックスや各種キャンペーンで効率的にポイントを貯めてうまく活用していきましょう!
こちらの記事では「主要ポイント別にマイル交換ルートとレートを総まとめ」しています。共通ポイントからクレカポイント、ホテルポイントまで網羅していますのぜぜひチェックしてみてください。
それでは、また!
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