マリオットアメックスを比較!ノーマル(一般)とプレミアムはどっちがおすすめかを解説!
マリオットアメックス(Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード)はノーマル(一般)とプレミアムの2つのグレードがあります。プレミアムは特典が充実している一方で年会費も高く設定されています。一方でノーマルは決済条件も低めでバランスの良い一枚となっています。当記事ではノーマルとプレミアムを比較し、どのような方にどちらがおすすめなのか解説していきたいと思います。
更新履歴(2025年8月28日):最新情報に更新しました!
目次
マリオットアメックス(Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード)とは
マリオット(Marriott)とアメリカン・エキスプレス・カード(American Express Card)が提携して発行するクレジットカード
マリオットアメックスは、正式名称を「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード」と言います。
世界最大級のホテルチェーンである「マリオット(Marriott)」が米国のカード会社である「アメリカン・エキスプレス・カード(American Express Card)」と提携して発行するクレジットカードです。
マリオットの会員プログラムの名称が「マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」であるため、「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード」という名称となっています。
マリオットアメックスには「ノーマルカード」と「プレミアムカード」の2つのグレードがあり
マリオットアメックスには、「ノーマルカード(一般)」と「プレミアムカード」の2種類が用意されています。プレミアムカードは名称の真ん中に「プレミアム」が入る形になっています。
<マリオットアメックスの2つのグレード>
- ノーマルカード(一般):Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード
- プレミアムカード:Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
2025年8月にマリオットアメックスでサービス改定あり
マリオットアメックスはサービス改定を発表しました。年会費の値上げと決済条件の引き上げを伴うインパクト大な内容です。
2025年8月21日新規発行分から適用にななっています。
このサービス改定によって、プレミアムカードは保有するハードルが高くなった一方で、ノーマルカードは年会費と特典のバランスの取れた価値ある一枚となりました。
これを機にプレミアムカードからノーマルカードへのダウングレードを検討する方も増えたのではないかと思います。
当記事では、この改定後の内容をもとに、ノーマルカードとプレミアムカードの特典と年会費やポイント還元率といった基本情報を確認していきたいと思います。
マリオットアメックスの基本情報と主な特典
ノーマルカード(一般)の基本情報と主な特典
ノーマルカードである「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード」の券面はこちらになります。薄めのグレーの配色で中央にマリオットのイニシャルである「M」が大きく入っているのが特徴です。
左側には「AMERICAN EXPRESS」、右上には「MARRIOTT BONVOY」のロゴマークもそれぞれ刻印されています。
基本情報と主な特典は以下になります。
<特典と基本情報(ノーマルカード)>
- 年会費(基本カード)は34,100円 (税込)
- 家族カードは1枚目無料、2枚目以降は17,050円(税込)
- 日々のカード利用で「100円につき2ポイント」のポイント還元
- マリオットホテルでの利用で「100円につき5ポイント」のポイント還元
- 継続特典(無条件)として5泊分の宿泊実績をプレゼント
- 継続特典(年250万円以上)として無料宿泊特典(1泊50,000ポイントまで)をプレゼント
- エリートステータス(無条件)としてゴールドエリートを付与
- 「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」にて2連泊以上の予約で100米ドルのプロパティクレジットを付与
ノーマルカードでも家族カードが1枚目無料というのは嬉しいですね。
無条件で付与されるエリートステータスは「ゴールドエリート」でこれはプレミアムカードと同等となっています。
一方で決済条件でさらに上のステータスを獲得する仕組みは提供されていません。ここはプレミアムカードとの大きな違いとなっています。
基本のポイント還元率は「100円につき2ポイント」、宿泊実績は「5泊分」と低めの設定になっています。
マリオットホテルでのポイント還元率は2.5倍の「100円につき5ポイント」となっています。3ポイントも上乗せになるのは魅力的です。
また、無料宿泊特典(1泊50,000ポイントまで)を獲得するには年250万円以上の決済が必要となっています。
プレミアムカードの基本情報と主な特典
プレミアムカードである「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」の券面はこちらになります。
基本的なデザインはノーマルカードと統一されていますが、マットなブラックという感じで精悍な面構えが特徴となっています。
基本情報と主な特典は以下になります。
<特典と基本情報(プレミアムカード)>
- 年会費(基本カード)は82,500円 (税込)
- 家族カードは1枚目無料、2枚目以降は41,250円(税込)
- 日々のカード利用で「100円につき3ポイント」のポイント還元
- マリオットホテルでの利用で「100円につき6ポイント」のポイント還元
- 継続特典(無条件)として15泊分の宿泊実績をプレゼント
- 継続特典(年400万円以上)として無料宿泊特典(1泊75,000ポイントまで)をプレゼント
- エリートステータス(無条件)としてゴールドーエリートを付与
- エリートステータス(年500万円以上)としてプラチナエリートを付与
- 「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」にて2連泊以上の予約で100米ドルのプロパティクレジットを付与
- ポケットコンシェルジュで20%キャッシュバック(上限年間1万円)
基本カードの年会費は「82,500円 (税込)」とノーマルカードの2倍ほどとなっています。非常に高額です。
その分、年500万円以上の決済で「プラチナエリート」を獲得できる特典が用意されているのが最大の特徴です。
基本のポイント還元率は「100円につき3ポイント」、宿泊実績は「15泊分」と、ノーマルカードよりもともに高い設定となっています。
マリオットホテルでのポイント還元率は2倍の「100円につき6ポイント」となっています。
ただし、無料宿泊特典(1泊75,000ポイントまで)を獲得するには年400万円以上の決済が必要と高いハードルが設定されています。
マリオットアメックスの入会キャンペーンを活用すれば初年度の年会費負担を大きく軽減することができます。詳細はこちらの記事をご参照ください。
マリオットアメックスの比較結果
ノーマルカード(一般)とプレミアムカードの比較一覧
マリオットアメックスを、「ノーマルカード」と「プレミアムカード」で表にまとめて比較すると以下のようになります。
青字が優れている分、赤字が劣っている部分です。
プレミアムカードは年会費が高い分、ポイント還元率や特典でノーマルカードよりも優れた内容になっているのがわかりますね。
一方で、プレミアムカードは無料宿泊特典までのハードルが年400万円と高く設定されています(その分、無料宿泊特典の価値も75,000pt相当と高くなっています)。
<基本情報と特典の比較>
ノーマルカード | プレミアムカード | |
年会費(基本カード) | 34,100円(税込) | 82,500円(税込) |
年会費(家族カード) | 1枚目無料、2枚目以降17,050円(税込) | 1枚目まで無料、2枚目以降41,250円(税込) |
ポイントプログラム | マリオットポイント | マリオットポイント |
ポイント還元(全般) | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(マリオット) | 100円=5ポイント | 100円=6ポイント |
ポイント還元(海外・航空券) | 100円=3ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(公共料金・税金) | 100円=0.5ポイント | 100円=0.5ポイント |
ポイント還元(事業用決済) | 対象外 | 対象外 |
ステータス(無条件) | ゴールドエリート | ゴールドエリート |
ステータス(利用条件クリア) | – | 年500万円以上でプラチナエリート |
継続特典(無条件) | 5泊分の宿泊実績 | 15泊分の宿泊実績 |
継続特典(条件クリア) | 年250万円以上で無料宿泊特典(50,000ポイントまで) | 年400万円以上で無料宿泊特典(75,000ポイントまで) |
プロパティクレジット | 「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」にて2連泊以上の予約で100米ドル | 「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」にて2連泊以上の予約で100米ドル |
新ダイニング特典 | – | ポケットコンシェルジュで20%キャッシュバック(上限年間1万円分) |
ノーマルカードは無条件で獲得できるステータスが「ゴールドエリート」とプレミアムカードと同等となり、無料宿泊特典の価値も50,000ptとなっています。これは2025年8月のサービス改定で改善された点です。
また、マリオットホテルでのポイント還元も100円につき5ポイントと以前より高くなっています。
これにより、ノーマルカードはサービス改定前のプレミアムカードに特典内容が近づいた形になっています。
以下では順番に詳しく見ていきたいと思います。
マリオットアメックスを比較:ノーマルカード(一般) vs プレミアムカード
年会費を比較
マリオットアメックスの年会費は、ノーマルカードが「34,100円(税込)」、プレミアムカードが「82,500円(税込)」となっています。
プレミアムカードの方が2倍以上も高額になっています。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
年会費(基本カード) | 34,100円(税込) | 82,500円(税込) |
年会費(家族カード) | 1枚目無料、2枚目以降17,050円(税込) | 1枚目まで無料、2枚目以降41,250円(税込) |
一方で、ノーマルカードとプレミアムカードともに、家族カードが1枚無料で発行できます。
特に年会費の安いノーマルカードでも1枚無料で発行できるというのは、家族でカードを利用したい方にとっては嬉しいポイントですね。
ポイント還元率を比較
マリオットアメックスの基本的なポイント還元率は、ノーマルカードで2%、プレミアムカードで3%となっています(マリオットポイントの価値を1ポイント=1円とした場合)。
ポイント還元率が高いと人気の「楽天カード」や「ペイペイカード」でも1%、「リクルートカード」で1.2%です。
マリオットアメックスの3%や2%というポイント還元率は破格の高さというのがわかりますね。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
ポイントプログラム | マリオットポイント | マリオットポイント |
ポイント還元(全般) | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(マリオット) | 100円=5ポイント | 100円=6ポイント |
ポイント還元(海外・航空券) | 100円=3ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(公共料金・税金) | 100円=0.5ポイント | 100円=0.5ポイント |
ポイント還元(事業用決済) | 対象外 | 対象外 |
しかも、マリオットのホテルで利用した場合のポイント還元率はそれぞれ3ptプラスになります。さらに、ステータス特典である「ポイントボーナス」も加算されます。
例えば、マリオットのホテル宿泊代金3万円を、プレミアムカード(ゴールドエリート)で決済した場合に貯められるポイント数は以下になります。
<3万円のホテル宿泊で獲得できるポイント数(例)>
- 滞在ポイント:約3,410ポイント(25%ボーナス加算)
- 決済ポイント:1,800ポイント(2倍ポイント)
- 合計:約5,210ポイント
これは、ポイント還元率としては17.3%にもなります。驚異的な数字ですよね。ゴールドエリートであればウェルカムギフトの500ポイントも選択可能でさらに上乗せも可能です。
マリオットアメックスがあればマリオットのホテル宿泊でザクザクとポイントと貯められますね。
マイル還元率を比較
マリオットポイントからマイルへの交換レートは基本的には「3マリオットポイント:1マイル」ですが、60,000ポイントをまとめて交換することで5,000マイルのボーナスが加算されます(=25,000マイルに交換可能)。
そのため、60,000ポイントをまとめて交換した場合の交換レートは「3マリオットポイント:1.25マイル」となります。
これを考慮すると、マリオットアメックスのマイル還元率は以下のようになります。
プレミアムカードでショッピング決済で最大1.25%、マリオットホテルでの決済で最大2.5%という数字になります。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
マイル還元(全般) | 100円=最大0.83マイル | 100円=最大1.25マイル |
マイル還元(マリオット) | 100円=最大2.08マイル | 100円=最大2.5マイル |
ANAカードやJALカードといった、マイルを貯めることに特化したクレジットカードのマイル還元率は「1.0%」というのが平均的な値になっています。
そのため、マリオットアメックスのマイル還元率が最大1.25%というのは、マイルを貯めるクレジットカードとしても非常に優秀であることがわかりますね。
エリートステータス(無条件)を比較
マリオットアメックスは、入会でもれなくエリートステータスを獲得できるところです。
獲得できるのは、どちらも「ゴールドエリート」となっています。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
ステータス(無条件) | ゴールドエリート | ゴールドエリート |
マリオットボンヴォイのステータス獲得基準は以下なります。通常であればゴールドエリートの獲得には「年間25泊分」の宿泊実績が必要となっています。
このステータスがマリオットアメックスを保有するだけでプレゼントされるというわけですね。
<マリオットボンヴォイのステータス獲得基準>
ステータス | 達成基準 |
会員 | なし |
シルバー | 年間10泊 |
ゴールド | 年間25泊 |
プラチナ | 年間50泊 |
チタン | 年間75泊 |
アンバサダー | 年間100泊+20,000米ドル |
ゴールドエリートの主な特典は以下になります。このうち、青字にした上4つの特典が特に重要なものになります。
<ゴールドエリートの主な特典>
- より望ましい客室へのアップグレード
- 午後2時までのレイトチェックアウト
- ウェルカムギフトとしてポイントを進呈(500もしくは250ポイント)
- 滞在ごとに25%のボーナスポイント
- 無料の客室内高速インターネット
- エリート専用予約ライン
- 会員限定料金の適用
- 完全予約保証
客室のアップグレードやレイトチェックアウトが適用されると、ホテル滞在がより快適で楽しいものになります。
エリートステータス(利用条件クリア)を比較
マリオットアメックスは、年間の決済額をクリアすることでもう一つ上のステータスを獲得することもできます。
特に、プレミアムカードで年500万円と非常に高いハードルとなってはいるものの「プラチナエリート」を獲得できるというのは、年間の決済額が多い方にはとても大きなメリットです。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
ステータス(利用条件クリア) | – | 年500万円以上でプラチナエリート |
マリオットボンヴォイにおける主なエリート特典を表でまとめると以下のようになります。ここではゴールドエリートとプラチナエリートで比較しています。
プラチナエリートになると「ラウンジへのアクセス」が可能になり、ウェルカムギフトから「無料朝食」が選択できるようになります。
また、客室アップグレードも「スイート」までが視野に入ます。
「ポイントボーナス(50%)」「レイトチェックアウト(16時)」「ポイントボーナス(50%)」も優遇幅がそれぞれ大きくなっています。
<主なエリート特典(シルバーからプラチナまで)>
ゴールド | プラチナ | |
客室での無料のインターネットアクセス | ◯ | ◯ |
会員料金 | ◯ | ◯ |
モバイル チェックイン/サービス | ◯ | ◯ |
完全予約保証 | ◯ | ◯ |
ポイントボーナス | ◯(25%) | ◯(50%) |
レイトチェックアウト | ◯(14時) | ◯(16時) |
エリート専用予約ライン | ◯ | ◯ |
ウェルカムギフト | ◯(250 or 500ポイント) | ◯(500 or 1,000ポイント、無料朝食、アメニティから選択) |
客室のアップグレード | ◯ | ◯(スイート含む) |
ラウンジへのアクセス | ◯ | |
ルームタイプの保証 | ◯ |
「マリオットボンヴォイ」のエリートステータスの到達基準や特典の詳細はこちらの記事をご参照ください。
継続特典(無条件)を比較
マリオットアメックスは、継続特典として宿泊実績が加算されます。ノーマルカードで「5泊」、プレミアムカードで「15泊」となっています。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
継続特典(無条件) | 5泊分の宿泊実績 | 15泊分の宿泊実績 |
特に、プレミアムカードの場合は「15泊」加算されますので、プラチナステータス獲得まではあと「35泊(50泊-15泊)」でOKということになります。
年500万円の決済条件をクリアするのが難しい場合も、正攻法で残り35泊をクリアすることでプラチナステータスを獲得することができますね。
マリオットの場合、年初にダブルナイト(宿泊実績が2倍になるキャンペーン)を実施することも多いため、これと組み合わせればより容易にプラチナステータスを獲得することができます。
継続特典(条件クリア)を比較
マリオットアメックスでは、継続特典として無料宿泊特典を獲得することができます。
ノーマルカードで年250万円、プレミアムカードで年400万円という決済条件をクリアする必要があります。
無料宿泊特典の価値はノーマルカードが「50,000ptまで」、プレミアムカードが「75,000pt」までとプレミアムカードの方がより良いホテルに宿泊できるようになっています。
ノーマルカード | プレミアムカード | |
継続特典(条件クリア) | 年250万円以上で無料宿泊特典(50,000ポイントまで) | 年500万円以上で無料宿泊特典(75,000ポイントまで) |
マリオットのポイントは無料宿泊特典に利用することで、「1ポイント=1円」以上の価値で利用することも難しくありません。
そう考えると、この無料宿泊特典を獲得するこで、二年目以降は年会費負担をほぼ相殺できると考えることがでいます。
逆に言えば、無料宿泊特典を獲得できなければ年会費負担が大きくなることを意味します。
ノーマルカードで年250万円、プレミアムカードで年400万円という決済条件をクリアできるかどうかが、マリオットアメックスを保有するかどうかの分岐点になるとも言えます。
ちなみに、無料宿泊特典では、自腹の最大15,000ポイントを加えて合算ポイントで利用できる機能が追加されました(トップオフという名称)。
これを追加することでノーマルカードで最大65,000ポイント(=50,000ポイント+15,000ポイント)、プレミアムカードで最大90,000ポイント(=75,000ポイント+15,000ポイント)までのホテルで利用できるという計算になります。
プレミアムカードの最大90,000ポイントであれば「ザ・リッツ・カールトン」や「エディション」といった最上級ブランドのホテルも視野に入れることができます。
無料宿泊特典の利用の幅が広がるのは嬉しいですね。
トラベルサービスの比較
マリオットアメックスでは、空港ラウンジや手荷物無料宅配を利用できます。
トラベルサービスはノーマルカードとプレミアムカードでほぼ同等の内容(手荷物無料宅配の対象空港が一部異なる)となっています。
<トラベルサービスの比較>
ノーマルカード | プレミアムカード | |
空港ラウンジ | ◯(国内13・海外1) | ◯(国内13・海外1) |
手荷物無料宅配 | ◯(国内3) | ◯(国内4) |
空港ラウンジとしては、国内13・海外1空港のラウンジを利用することができます。アメックスカードの場合、カード1枚で同伴者1名まで無料で利用できるのがメリットです。
手荷物無料宅配としては、帰国時に空港から自宅まで1人様につきスーツケース1個を無料配送してもらうことができます。
対象は、ノーマルカードが成田国際空港・中部国際空港・関西国際空港の3空港、プレミアムカードは羽田空港を追加した4空港となっています。
各種プロテクションの比較
マリオットアメックスは、アメックスカードならではのプロテクションが充実しています。
まず、旅行保険は国内も海外もどちらも「利用付帯」となっています。補償を受けるためには旅行代金をカード決済する必要があるため注意が必要です。これはノーマルカードとプレミアムカードで共通です。
その上で、補償額についてはプレミアムカードの方が充実した内容となっています。ここはさすがプレミアムカードといったところですね。
<各種プロテクションの比較>
ノーマルカード | プレミアムカード | |
旅行保険(国内) | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
旅行保険(海外) | 最高3,000万円 | 最高1億円 |
ショッピング・プロテクション | ◯(年間200万円まで) | ◯(年間500万円まで) |
オンライン・プロテクション | ◯ | ◯ |
キャンセル・プロテクション | – | ◯(年間10万円まで) |
リターン・プロテクション | – | ◯(1商品最高3万円まで) |
スマートフォン・プロテクション | – | ◯(最大3万円まで) |
また、「キャンセル・プロテクション」「リターン・プロテクション」「スマートフォン・プロテクション」については、付帯するのはプレミアムカードのみとなっています。
新しい特典である「スマートフォン・プロテクション」では、画面割れや水濡れを含む最大3万円まで補償してもらえます。なかなか魅力的な補償ですね。
マリオットアメックスの損益分岐点
マリオットアメックスの損益を考える上で重要なのは「無料宿泊特典」です。これを獲得できれば年会費負担を軽減できます。
一方で、ノーマルカードとプレミアムカードではこの無料宿泊特典を獲得できる決済額もポイント還元率も異なります。
そこでここでは、決済金額別の収支一覧表を作成して損益分岐点を確認したいと思います。
ノーマルカードの収支一覧表と損益分岐点
ノーマルカードの収支一覧表は以下になります。決済内容に応じてパターンAからDの4つに分類しています。
代表的なパターンA「買物100%」の場合、年200万円の決済で収支はほぼトントンとなります。年250万円の決済で無料宿泊特典を獲得できるため、ここから収支が大幅にプラスになります。
ノーマルカードの場合、年250万円以上の決済が可能であることが保有するかどうかの分岐点になりますね。
<決済金額別の収支表(ノーマルカード)>
プレミアムカードの収支一覧表と損益分岐点
続いてはプレミアムカードの収支一覧表は以下です。こちらも決済内容に応じてパターンAからDの4つに分類しています。
代表的なパターンA「買物100%」の場合、年300万円の決済で収支はほぼトントンとなります。年400万円の決済で無料宿泊特典を獲得できるため、ここから収支が大幅にプラスになります。
プレミアムカードの場合、年400万円以上の決済が可能であることが保有するかどうかの分岐点になりますね。
<決済金額別の収支表(プレミアムカード)>
ノーマルカード(一般)とプレミアムカードのどっちがおすすめ?
最後に、マリオットアメックスのノーマルカードとプレミアムカードは、どのような方にどちらがオススメなのかをまとめたいと思います。
前述のとおり、マリオットアメックスは年間の決済金額によって得られる特典が変化します。
そのため、ここでのケース分けも決済額がポイントになります。
年間の決済額が250万円以下の方の場合
年間の決済額が250万円以下の場合、ノーマルカードでもプレミアムカードでも継続での「無料宿泊特典」を獲得することができない、ということになります。
この場合、ノーマルカードであっても34,100円と比較的高額な年会費の負担が大きくなります。
無条件でマリオット「ゴールドエリート」を獲得することはできますが。プラチナエリートほど特典が充実していないため、このためだけにカード保有するのは正直微妙です。
この場合は、決済額によらずヒルトン「ゴールドステータス」を獲得できる「ヒルトンアメックス(ノーマルカード)」がオススメです。
ヒルトンの場合はゴールドステータスでも「客室アップグレード」や「レイトチェックアウト」に加えて「朝食無料」の特典があるためメリットが大きくなります。
年会費もノーマルカードで「16,500円(税込)」と割安です。
また、これを機に特定のホテルに縛られることから開放されたいという方は「アメックスゴールドプリファード」がおすすめです。
アメックスゴールドプリファードは、旧アメックスゴールドの後継として2024年2月に登場した新しい比較的カードです。
アメックスゴールドプリファードはリニューアルに伴い高級感のある「メタルカード」になりました。また、2025年7月になり新色ローズゴールドも追加になりました。
おしゃれなローズゴールドは所有欲を掻き立たられます。
また、アメックスゴールドプリファードはリニューアルに伴い新特典がいくつか追加になりました。
<アメックスゴールドプリファード:追加になった主な特典>
- 【継続特典】フリーステイギフト(1泊2名分):約30,000円から50,000円相当/年
- 【継続特典】トラベルクレジット:10,000円相当/年
- メンバーシップリワードプラスの年間参加費無料:3,300円相当/年
- スターバックスオンライン入金で20%キャッシュバック:最大5,000円相当/年
- ポケットコンシェルジュ利用で20%キャッシュバック:最大10,000円相当/年
継続特典として「フリーステイギフト(1泊2名分)」と「トラベルクレジット」が追加になったのが目玉でこれだけで合計40,000円から60,000円ほどの価値があります。
フリーステイギフトを獲得するには年200万円の決済が必要ですのが、これをクリアすれ年会費である39,600円(税込)を大きく上回る価値を獲得できます。
年会費は高くてもいいから利用条件がないカードが欲しいという方には「アメックスプラチナ」もオススメです。マリオットとヒルトンの両方でゴールドステータスを獲得できることに加えて、系列によらず上級会員級の特典を享受可能な「FHR(ファインホテルリゾート)」を利用可能です。
また、アメックスプラチナの年会費は高すぎるという方には「ラグジュアリーカード」のチタンがおすすめです。HoteLux「エリートプラス」のステータスをもれなく獲得でき、ホテル宿泊時に無料朝食やホテルクレジットなど充実した特典を受けることができます。
年間の決済額が250万円以上、400万円未満の方
年間の決済額が250万円以上の場合、マリオットのホテルが好きな方であればマリオットアメックスの「ノーマルカード」がおすすめです。
ノーマルカードは年250万円以上の決済で「無料宿泊特典」を獲得することができます。
ノーマルカードの無料宿泊特典は50,000円相当の価値があるため年会費負担をほぼ相殺できます。
これは、マリオットのホテル宿泊が好きだというのが前提になりますが、2年目以降は年会費負担を軽減しつつカードを保有できるようになります。
一方で、マリオットのホテルがそれほど好きではないという方は、前述の「ヒルトンアメックス」のノーマルカードや「ラグジュアリーカード」のチタンあたりがオススメです。
年間の決済額が400万円以上の方
年間の決済額が400万円以上の場合、マリオットアメックスの「プレミアムカード」がオススメです(マリオットのホテルが好きという前提は同じ)。
プレミアムカードは年400万円以上の決済で「無料宿泊特典」を獲得することができます。
プレミアムカードの無料宿泊特典は75,000円相当の価値があるため、2年目以降は年会費負担をほぼ相殺することができます。
プレミアムカードはポイント還元率やマイル還元率が優れていますし、その他、旅行保険や各種プロテクションも充実しています。
年会費負担を軽減しつつ、これら優れた特典を利用できるのは魅力的です。
また、プレミアムカードなら年500万円の決済で「プラチナエリート」も獲得できます。
カードの特典でプラチナエリートを獲得できるのはこのカードだけですから、大きなメリットとなります。
ホテル修行みたいな面倒なことはしたくないけど決済額には自信があるというような方とプレミアムカードは相性抜群ですね。
ちなみに、年500万円決済を目指すのは2年に1回でOKです。なぜなら、2月以降に取得したステータスの有効期限は翌々年の1月末までだからです(1月に決済条件をクリアしないように注意は必要)。
覚えておくと決済修行が少し楽になります。
年400万円は無理だけど年200万円なら可能という方は「ヒルトンアメックス」のプレミアムカードに乗り換えるという選択も良いですね。年200万円の決済でダイヤモンドステータスを獲得できますので「ラウンジアクセス」も可能になります。
マリオットアメックスの入会キャンペーン
入会キャンペーンで初年度の年会費負担も軽減可能
マリオットアメックス(プレミアム)では、条件クリアで大量ポイントを獲得できる入会キャンペーンを実施中です。
初年度の年会費負担をほぼ相殺できるというお得さになっています。
マリオットアメックスに興味のある方にとっては大チャンスと言えますね。
マリオットアメックスの入会キャンペーンの最新情報はこちらの記事をご参照ください。
マリオットボンヴォイの友達紹介キャンペーンで最大20,000ポイントの上乗せも
マリオットアメックスの入会の際にはマリオットボンヴォイの会員番号が必要となります。
そのため、マリオットアメックスへの入会を検討されている方は、まずは「マリオットボンヴォイ」に入会する必要があります。
そして、このマリオットボンヴォイでは友達紹介キャンペーンを実施中です。
既存会員からの紹介で入会し条件をクリアすることで、紹介者と被紹介者の両方に10,000ポイントずつ、合計で20,000ポイントが貰えるというものです。
この友達紹介は家族間でも可能となっています。
これからマリオットボンヴォイに入会する方は家族や友達と協力することで合計20,000ポイントを獲得することができるというわけです。
利用しなければ損とも言えるお得さです。
マリオットボンヴォイの友達紹介キャンペーンで最大20,000ポイントを獲得する方法はこちらの記事で解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
まとめ
当記事では、マリオットアメックスをノーマルカードとプレミアムカードで比較し、どのような方にどちらがおすすめなのか解説していきました。
マリオットアメックスは年間の決済額によって特典が変わってきます。ご自身の決済額や目指すステータスに応じてグレードを選択していただければと思います。
それでは、また!
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